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おぢばにおかえり

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第四十四話 二人でお外に出てその二十六

「変な子でしょ」
「そう?面白い子じゃない」
「明るくてね」
「いい子じゃない」
「明るいけれどいい加減で厚かましいのよ」
 このことは否定出来ないと思います、特に厚かましいことは。
「今日も何でかここで会ってお家にも入れてあげて今もだから」
「相当な縁があるわね」
「そうよね」
「ちっちにとってね」
「そして阿波野君にもね」
「僕もそう思います、先輩とお会い出来て」
 私じゃなくて阿波野君が皆に言います、何か私を置いて私のことを話していて微妙な感じに思いました。
「よかったですね」
「じゃあその出会い大事にしてね」
「天理教で言うおひきよせね」
「それ大事にしなさいよ」
「そうさせてもらいます、あと先輩のお家ですが」
 このお話にもなりました。
「いい感じですね、お家の雰囲気もご家族の方々も」
「そうそう、かなりいい感じなのよ」
「私達も何度もお邪魔してるわ」
「いや、いると落ち着いてね」
「いいお家よ」
「ずっといたい感じになりますね」
 私のお家にいると、というのです。
「あの教会は」
「私達あの教会に何度も言ってるの」
「お泊りしたこともあるのよ」
「ちっちと一緒にお風呂に入ったこともあるし」
「同じお部屋でも寝たしね」
「そんなことまで言わなくていいわよ」
 私は皆にむっとなりました、お風呂とか寝るとかそうしたことまで言わなくていいと思ったからです。 
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