妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
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第14話 テンプレ?よくあるよね(白目)
前書き
やったぜ。土曜日分に本日2話を投稿成功。
…来週は無理だけど(ボソッ)
さて、テンプレ少し出てきますが、温かい目で見てくれると助かります。
では、第14話!どうぞ!
「気?」
「ええ、先生が疑問に思った力というのは、恐らく気です」
オレがジェラールと協力すると決まってから互いに情報交換を改めてすることにした。
まずはアニマが出現する確率が多い場所や地域について
そしてオレがジェラールの中にある力について
オレは…やべえ、情報交換じゃなくてオレが一方的にもらっているもんじゃねえか…。
そう呟いたらジェラールからは優しい目で「気にしてませんよ。まだこの世界について詳しくないのでそれで少しずつ教えてくれれば十分です」とこれもまた優しい声音で許してくれた。
やだ…弟子に甘えるオレって未熟すぎ…?
いや、真に言えばオレの弟子ってより別世界のオレの弟子らしいが。
まぁ…それはともかく、今オレはジェラールから感じた力について質問をしている。そしてオレの感じた力の正体は”気”だということらしい。
「んで、その気ってのはそっちの奴等にしか使えないもんなのか?それならアースランドの魔力を取り込む必要ないと思うけど…」
「…先生から教えてもらったのですが、大体はこっちの魔法と同じだって仰っておりましたね。ただ一なる魔法とは違い、元々全ての生物、そしてこの生きとし生けるものエネルギーと同じ物だと…」
「…待て、それじゃオレたちアースランドの魔道士や一般人、他の生物も使えるってのか?」
「はい、おそらくは…ただ、先生はここの一なる魔法がこのアースランドに起こったことで”気”と”魔法”が融合したことによってその二つの違いは無くなった、と言ってました」
「へぇ…ってちょっとお待ち?なんでそっちのオレそんなに詳しいの?さっきの話で聞く限りそっちでもサイヤ人は戦闘民族なんだよな?オレって戦闘民族でありながら魔法研究者だったりするの…?」
普段ならこの長い話を聞くだけでも頭が働かなくなるが、興味のある話だときちんと機能するようだ。
まぁ、前世でも同じことがあったけどね!…いや、そうじゃねェ…。
なんで足りない頭であるオレが居るのに、そっちのオレはオレよりも頭が良いんだよ。詳しすぎない…?これが長い年月に生きたオレの知性…?
「いいえ、違いますよ。 先生は列記とした戦士でしたよ…ただ何故かこの世界の魔法やエドラスの魔法に妙に詳しく…そして気についても知能があったからこの考えに至った様ですけど…。」
「…そっちのオレってこっちに来たことは?」
「…ないそうです」
お互い、エドラスのオレが正体不明すぎて同時に溜息を零す結果になった。
頭が痛くなるほどに両方の世界の魔法のことが詳しく、そして気についてにも理解があるオレは何を以ってその知識を手に入れたのかはジェラールは本当に解らないそうだが…オレは心当たりがある。
それは、恐らく前世に関わりがあるかもしれない。
もしかしたらエドラスにいたオレの前世は両方の世界のことが詳しい理由は転生者…だからということのほうが高いかも知れない。
そして、オレと違って記憶を失わずに転生を果たし、そっちの世界で暮らしていたかもしれない。
もしかしたらエドラスという場所は物語の舞台かもしれない。
そしてアースランドはそのエドラスに居る敵…王が狙う鍵。
今のオレが考えられるのはこれぐらいだ。そして、これをエドラスのオレと主人公であるジェラールがそれを止める役だった、というのもあるかもしれないが…
オレと違って知識があるから主人公を強化するために師匠の立場になってエドラスを止めようとしたかもしれない。なにせオレは出張るのは得意じゃないし…え?嘘だろって?誰だ今言ったのは(謎の電波の襲来)
「…エドラスで気を知っているものは私、もう一人…?居ますが、他のエドラスの人間たちは知らないと思います。だからあっちで脅威として見るのは魔法だけでいいと思います」
「あ、うん。そうか…」
「だからといって侮ってはいけません。エドラスにも厄介な魔法が存在しておりますので、油断していると足もとすくわれかねませんのでご注意を」
「あ、ああ…了解」
危ねえ、直ぐに我に戻って良かったぜ…こういう時に切り替えられるのは本当に良かった。長所として見てもいいな、いやこれがオレの長所だ(確信)
「…あ、そうだ。ジェラールは”超サイヤ人”ってのを知っているのか?」
「!知っています、先生が変身していた形態の”一つ”です!もしかして先生も!」
「うおぅ!?な、なれるけど!?一応最近感情の制御もできるようになったぞ!?だからちょっと離れてくれない!?近い、近い!」
超サイヤ人について聞いたら顔を近づかせてキラキラした目で逆に聞かれたのだけど(困惑)
いや、嬉しいけどね?嬉しいけど美少女だと緊張しちゃうからやめてくれ、じゃないとオレ照れちゃう。
オレの言葉を聞いてジェラールは「あ、す…すみません」と顔を赤らめて離れてくれた。そりゃ…異性の顔を近距離で見ると顔赤くなるよな。王女サマでもまだ慣れないことあるってのは初めて知ったけど。
そして、超サイヤ人のことだが、あれから4年も経ったことで超サイヤ人になるときの興奮状態を克服した結果、前まで体が保てなかった負担を減らすことに成功し、高められなかったところまで魔力を高めることが出来た。
ちなみに方法はラクサスとギルダーツからの提案により、超サイヤ人に慣れたらどうだ?という助言を活かし、様々な方法を行うことによって出来たことだ。
まずは体を超サイヤ人に耐えられるようになるまで鍛え、そして日常の時に超サイヤ人を日常生活で維持をし続けることで克服をできるようになった。…2年間かかったなぁ…そういえば顔見知りの人たちから「イメチェンかい?似合ってるねぇ~」と言ってもらっていたなぁ…修行だって言えなかった自分が悔しい…。
とりあえず超サイヤ人の克服をジェラールに教えると、「ああ、まだ…」と意味不な言葉が聞こえた。
待て(本日何度目の待て)。まだってなんだまだって。
「あ、いや…こっちの先生は超サイヤ人の上の段階…あと、気を極めたことによって若干気の色が青くなっていたましたね。先生は「これはまだ未完成の状態。本当の状態はこれより強力で、超サイヤ人の欠点をなくした変身」って言ってましたが…、最期までなれなかったようです…」
説明するときの最後にはジェラールの顔色が沈んでいった。
…理由は知っている。彼女からはもうすでに聞かれたことだ。
エドラスに居たオレは――もう既に他界している。
理由は様々だが、一番の原因となったものは”病”だったことらしい。
その病について詳しく解明されておらず、その病状は体力を落とし、少しずつ命を取るものだったそうだ。
そして、遂に死ぬ直前にエドラスに危機が迫る何者かが現れ、それに立ち向かい最期には相手が強く、そして病で犯された体で戦っていては追い込まれ、やられる直前に道連れしたそうだ。
その光景を彼女は直接見たと言っていた。つまり――師匠が死ぬ場面をその目で見てきたってことになる。
それは、ミラやエルフマンと同じ体験をしたのと同じ様に――
「…そうか、でもそこまで極めていたのなら…強かったんだなァ…そっちのオレは」
だから、オレは話題を変えることにした。これで彼女を落ち込ませるのはオレにとって本意ではないし、なによりもそんな顔を見たいとは思わない。
エドラスのオレのことを話すときのジェラールの笑顔はその少女らしい笑みを浮かべた顔のほうが活き活きしていた。
なら、彼女を暗くさせるようなことよりも、晴れたような笑みになるようにするのがまだ”オレ”にとっての救いだ。
「…はい、とっても強く、優しい方でした」
――そう言って彼女の顔は、やはり良い笑みを浮かべていた。自慢するような、そんな可愛らしい笑みを。
◆◆◆◆◆◆
―――――誇り高き猿の尻尾ギルド
「…これで暫く、資金は問題ない、か」
小さいとも、大きいとも言わない館により、執務室の奥にある椅子に腰掛け、書類を書き終わったであろう黒い髪をした男――タイバ・テルキーが一言を零し、そして次の書類に目を向ける。
その書類には、こう記されている。
【妖精の尻尾の支部である誇り高き猿の尻尾を評議員の検束部隊へと惜しまずに協力する契約章】
「…これで妖精の尻尾の負担を無くせる、か。マカロフの爺さんと、レッドさんに何度も資金を送られたら迷惑になりかねないからな。自立するまで、と約束はこれで果たしたってことになるだろうなぁ…」
そう言葉にするタイバの表情は憑き物が晴れたような安堵の表情をする。
今まで膨大と言った資金を、レッド・パッペからもらうことが多く、SS級クエストなどの報酬を丸々もらうなどあった。本人は「返さなくていいから早く立派なギルドにしろよ」と言われたので、これで約束を果たせたということになる。
誇り高き猿の尻尾は総長であるタイバも含めての数十人にまで増えたが、それでも実力は他の魔道士とは変わらなかった。
実力も中級の魔道士たちが多く、タイバやタイバを超えた魔道士は多くない。
訓練を続ける者も居るが、それでもゆっくりしか進まない者もいる。当然だが、レッドも幼年期から体を鍛えて20歳になって漸く妖精の尻尾のS級魔道士の中で最強の一人になれたのだ。
まだ、彼のように強くなるものは居ないが、それでもタイバを超える者は居たりした。
それは格闘センスも行けば、その才能もあり天才と呼ばれたりする者だ。
だが、それで傲慢して修行を一時期済ましたり、サボる癖が増えたりした。
タイバはそれで頭を抱えたくなるが、それは個人の自由。ただクエストで痛い目に遭うことになるが…
サイヤ人は満足するまで強くなる者が多い。だから武人のように鍛え続ける者はサイヤ人の中では少ない。戦闘民族と呼ばれるのはその力が普通の魔道士よりも強力で戦闘狂という者が多いだからなのだが、レッドのように上を目指し続ける者の方が少ないのだろう。
だが、そういう者だからこそ、頂点に立てることが多い。
現にも、聖十大魔道のように強くなり続ける者もいれば、限界を超える魔道士も居る。
「…レッドさんのようになれ得るものはサイヤ人の中では少ないがな」
だが、タイバは強くなることに専念する。
それは総長だからというものあるが、一番の理由は”憧れ”だからだろう。
茜色の髪したサイヤ人、レッドと勝負したその日から――彼のように強くなりたいと思ったから。
彼の背中を任せてもらえる戦士になりたいと、そう思ったのだ。
4年前に、彼はサイヤ人の壁を超えた姿を見せてもらったときには歓喜に震えた。
その姿こそ、サイヤ人の頂点に相応しいと思ったことがある。
だが、それでも彼は強くなるということをやめなかった。
現にも彼と自分の差が開いていくばかりだ。
だが、だからこそ――
「――追いつき甲斐のある背中だ」
その一歩として、そしてサイヤ人の未来の為に彼は強くなって皆を引っ張る。
それは、サイヤ人のため、そして彼のために――
◆◆◆◆◆◆
場所は変わりルピナスという、地下町を持った都市だ。
その都市の外れにある森の中に――――
「ラクサス、どうかしたのか?」
灰になって崩れ落ちる建物見つめる金髪の男の後ろに、三人の男女が居る。
そのうちの緑の色をした男が、金髪の男――ラクサスの様子を問いかける。
その建物はフィオーレ王国に対してテロを企む者たちが集まっていたが、この四人組の手によってたった今無駄になっていた。
だが死人は出ておらず、重傷者が多い。
そして緑の色の髪をした男――フリードはただ崩れ落ちる建物を見つめるラクサスに問いかける。
何故なら、テロを討伐したのにラクサスはそこから動かずに見つめるだけだ。他の二人もそんなラクサスに対し心配そうに様子を窺っている。
それに気づいたラクサスは自身が考えていたことを三人に明かす。
「…なんかよォ…レッドがまた強くなった気がすンだよ…」
そう一言を零すラクサスに三人は驚愕の表情を浮かべる。
何度かそう呟くラクサスの予感は、よく当たる。
彼ら――ラクサスの親衛隊である雷神衆は彼の親友である男のことを知っている。
一度だけ、ラクサスから許可貰って親友である男、レッドと対峙した。
そして、その強さは三人を無傷で打倒した。
それは、目の前にいる男も同じだが、やはりラクサスが目指す男だからか、その実力は圧倒的だった。
だが、雷神衆はラクサスに付いていきたいと決まっていた。
そして、ラクサスが目指すべき相手であるのなら、ラクサスを応援し、そして自分たちも置いていかれないために鍛えている。
だから、彼らにとってレッドという人物は「ラクサスの目標となる男」として認識した。
だが、ラクサスは目標としてではなく、とあるサイヤ人と同じ様に背中を預けたいという想いだが。
「…そうか、ならまた我々も鍛えなくてはならないな」
「ええ、そうね」
「オレたちならやれるぜ、なぁ?ベイビー」
『ベイビーベイビー』
そう発言する三人+人形の言葉を聞いてラクサスは暫く無言だったが、自身の好むヘッドホンを付け直し、振り返って彼らに笑みを浮かべて返事をする。
「――――たりめえだ」
◆◆◆◆◆◆
SIDE:レッド・パッペ
「それで、できれば先生には…人が居ない時でいいので、私のことをジェラールと呼んでほしいのですが…」
「え、別にいいけど…人がいるときにはミストガン、なんだよな?」
ゴクリ、とオレの返事を聞いた後に満足そうにジェラールは頷いた。
そういえば、いつの間にか敬語になっているよな…。
「ジェラール、別にオレに対して敬語で話さなくてもいいんだぞ?そっちのオレとは敬語だったかもしれないけどよ…」
「いえ、私が貴方に対して敬語で話すのは理由がありますから…お気になさらずに」
「…あ、そう…?」
理由……か。まぁ別にいいんだけど…ね…?
「…一緒にギルドに帰るか?」
「…ああ、ええと…それは嬉しいのですが、あまり他の皆と関わりたくないのです。それに…ほら、私と同一人物が居ますから、もし顔を見られるようなことがあったらにはマズイでしょう?」
「ああ…そうか」
それはわかった。まぁ顔を隠すのに警戒を解かないのはいいことだな。油断しているといつ予期せぬことが起きるか知らないしね。
「…じゃあ、ジェラールはどうすんだ?これから。リサーナの救出はまだしないんだろ?オレももうすることないからギルドに返って飯食って寝たいんだけど」
「…あの、実はですね」
「…ん?」
何やら気まずそうにこちらを上目遣いでチラチラと見ながらそわそわしている。
…え、何。本当にどうしたの?
「…私、実は住む家はなくて…転々と場所に行っているから大体寝る時は宿にしているんです」
「…は…?」
女の子としてどうなん、それ。どうなん?(二回目)危なくねえか?いくら身を隠してるからって大丈夫なのか…?てか女の子だから普通家を買ってそのまま物を置いて趣味とか…アッ、そういえば今までアニマで転々していたからそういうことを気にしていなかった…?
…アカンやん…それ…。
オレ、男だけど流石にそれはどうなんだ、と思うぞ。
「…私達、パートナーですよね?」
「…あ、うん。そうだな(協力の意味で)」
エドラスのことがあるしな。それがどうした…ハッ!?まさかこの展開…!?あの昔よく読んでいたラノベと同じ、あのテンプレ的な―――!!
「あの…先生の所で…パートナーでいる時の間でいいので、居させてくれませんか…?」
そして、チラチラと見るのをやめて…上目遣いのままオレを見てそう提案するジェラールであった。
…待ってくれよぅ…。
「ちょ、待ってくれ(本日で何度目ry)。あれだ、フェアリーヒルズでお世話になったりとかは!!」
「…あそこ、私以外の人が居ますし、できれば私と関係のある人じゃないと…危ないといいますか…」
…待ってくれ。
「ま、マスターとかに相談したか!?マスターは確かジェラールの顔を見たんだよな!?」
「…顔を見せて、一応エドラスのことを少し話した程度です。細かいことは先生程じゃないですよ」
「い、いぃいい…!?じゃ、じゃあ…ええと…」
「…やはり、迷惑でしたか…?」
何度も言葉を焦らすオレを見て、ジェラールはどうやらオレが迷惑していると思っているようだ。
いや、そうだけど、そんな悲しそうな顔をしないで。捨てられた子犬みたいな顔をしないで!?見たことないけどやめて!?
…しかたねえ、頑張ろうか、オレ()
「…迷惑じゃない、来いよ」
イケヴォで答えるオレ氏、やるぅ!!…やめろ、気持ち悪くなるだろうが。これ以上進むとオレという者が崩れちゃう…落ち着くのだ、オレ。
オレの肯定の言葉を聞いて、ジェラールは安心したような表情をする。
そして、オレが彼女を受け入れることような言葉を言った――
「家事は任せてください。時間あるときにはしますので。家にいるときにも料理は私が作れますから、一応ある程度マシな物は作れますので任せてください」
そう言って拳を胸まで上げてジェラールは答える。そして、勿論オレは
「是非よろしくお願いします」
食欲に、勝てなかったよぉ……(ちなみに、いつも外食です)
それから一週間後、ジェラールが意外とエプロン姿が似合ってたり、掃除に対して張り切るタイプだったことを初めて知りました。本当に家事できるのね(震声)
ちなみにジェラールの手料理が予想以上に美味しかったです(満腹)
…そういや、ラクサスがよく家に遊びに来たり泊まりにくること、彼女に伝え忘れていたな…
…やべえ(確信)
後書き
やったね!唐辛子に居候が出来たよ!!
因みにヒロインじゃない。ヒロインだとしてもエドラスの唐辛子のになります(おい)
…時々唐辛子の家に家事をしに行く人たちが居るけど、忘れている一方な唐辛子です。
え?誰が家事をしに行ってるかって?…三人です。おまけにS級(やったね)
…人は動揺から色々忘れるモノだよ。今回は唐辛子だっただけのことさ(長所とはなんだったのか)
因みに、エドラスからもうひとり迷い込んだあの人がいるんだけど、あの人とミストガンって面識ありましたよね。多分同じエドラスの住民だって互い知っていて居たんじゃないかなって思うんですが…。
まぁ、それでも唐辛子の所で居候にさせるけど(ゲス)
5/21 細かく描写しきれなかった作者が悪ィ…すみませんでした。
一応、細かくしたのでお許しを…()
次回は修羅場を軽く描写(ミストガンの正体ちゃんと隠すだろうよ)して原作開始の1年前まで行くと思います。
では、次回もよろしくおねがいします!
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