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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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元ポケモン大好きクラブにて


秘書「足を運んで頂き
ありがとうございます。中で会長がお待ちです」



サトシ:「、、、」


ヒロシ:「失礼します」


マツノ:「おぉ、来たか」


サトシ達は秘書に案内され、ミドリ主任と
元ポケモン大好きクラブ2代目会長、
マツノとコンタクトをとった。


ヒロシ:「マツノさん。事態は急激に
悪化しています。俺たちがまとまって
手を打たないと、このままじゃ
せっかくの連携が、、」


マツノ:「そうだな、、実はここの会員達も、
何人かシルフに捕まってしまったのだ」


タケシ:「何ですって!?」


ミドリ主任:「シルフの情報収集に
出向いてる途中、何故かバレてしまったの。
私の同僚達も全員連絡が途絶えて
しまって、、、」


マツノ:「先ほどの放送が流れた後
大至急全員達に撤退を命じたのだが、
何故か計られたようにシルフが
動き始めてな、、」


ミドリ主任:「本当、どうしてこんな事に、、」


ヒロシ:「全員の内、何名ほど
捕まったんですか?」


マツノ:「捕まったのは50名の内
約30人、、それもミドリ主任の
元同僚達を中心とした、
ヤマブキ・タマムシ方面で潜入していた
チームだ」


タケシ:「そんな、、」


ミドリ主任:「どうして、、どうして
こうなるの、、、」


ヒロシ:「ミドリ主任、、」


ミドリ主任:「私達は日常を、、
ポケモン達と居た日常を取り戻したかった
だけなのに、、っ、、」


マツノ:「全ては私の責任だ、、。
もっと早くシルフの動きに気づいていれば、、」


ミドリ主任:「サトシ君教えて!!
私は、、私はこれからどうしたらいいの?
どうしたら、、」


サトシ:「ミドリ主任、、」



ミドリ主任はサトシの服を掴み、
涙を流した。


マツノ:「、、会員達が得た情報だと、
シルフ社員はカントーだけで
総勢500人。その内ヤマブキシティに
留まっているのが200人だそうだ」


タケシ:「200人か、、こっちは
実戦で戦えるのが俺、サトシ、ヒロシ、
そしてカツラさん、、。ヒカリは
あの状態だから、戦力の差は圧倒的だ、、、」


マツノ:「加えて向こうには
元四天王が3人もいる。状況は絶望的、、か」



状況を整理し、
マツノ達が下を向いていると、、、




サトシ:「、、、俺は逃げない」


マツノ:「!」


ヒロシ:「サトシ、、」


皆が下を向いている中、サトシだけは
真っ直ぐに前を見ていた。


サトシ:「俺は逃げない、、。
相手が何人だろうと誰だろうと、
俺はシルフを倒す」


タケシ:「サトシ、、」


マツノ:「しかしサトシ君。シルフは
闇雲に突っ込んで勝てる相手では無いぞ?
情報によると、シルフはポケモンだけでなく
巨大なメカも所持しているそうだ。
そんなものを使われたら元も子もない」


サトシ:「だからと言って逃げる訳には
行かないんです。逃げたからって
平和になる訳じゃない、、」


マツノ:「それもそうだが、、」


サトシ:「絶対に変えてやる、、」


タケシ:「お、おいサトシ。どこ行くんだ」


サトシは一足先に部屋を出た。
追うようにタケシも部屋を飛び出し、
部屋にはヒロシとミドリ主任、そして
マツノだけが残された。


ヒロシ:「ところで会長。捕まってない
他の会員達は、いまどこに?」


マツノ:「他の会員達は撤退して
こっちに向かって来ている。
状況がこうなってしまった以上、
今後我々が情報収集に出向くには
少し厳しいかも知れん。
すまないヒロシ君、、。これでも私は
この組織の責任者。これ以上、
残った会員達を危険に晒す訳には行かない。
申し訳無いが、これ以上は君たちの
力になれそうに無い。
こんな事を言う為にわざわざ呼んで
しまって、本当にすまない」


ヒロシ:「、、分かりました。
後は俺たちでやってみます」


ミドリ主任:「ヒロシ君、、」


ヒロシ:「シルフは必ず俺たちが
止めてみせます、、。
だから待ってて下さいミドリ主任」


ミドリ主任:「、、でも、シルフの力は
私達の想像を遥かに、、」


ヒロシ:「盗られた物を取り返すのは
俺の専売特許ですから。それに、
遥かに超えた想像の更に上を行くのが
サトシ、、。だから待ってて下さい。
俺たちは奪われた物も、囚われた人も
全て取り戻して、必ず戻ってきます」


ミドリ主任:「ヒロシ君、、」


ヒロシ:「、、それじゃあ、また今度」



ヒロシも部屋を後にし、サトシ達は
研究所に戻った。



 
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