オズのトロット
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第七幕その七
「だから最初からね」
「飲もうとは思わないんだ」
「美味しいって思う飲んだ人の笑顔を見てね」
「そうしてなんだね」
「僕は栄耀にしているんだ」
「それは私もだよ」
ドウ一世もそこは同じでした。
「皆が美味しいものを食べて飲んでね」
「その笑顔を見ることがだね」
「嬉しいよ、その嬉しさが私の栄養なのだよ」
「食べる必要がないのに栄養は必要なんだ」
「心のね」
まさにそれのというのです。
「栄養なんだよ」
「そういうことなんだね」
「そう、そしてね」
「今もだね」
「栄養を摂取しているんだ」
このパーティーの場でもというのです。
「心のね」
「若し心栄養を摂れないと」
「沈んでしまうだろうね」
その心がというのです。
「だからね」
「心にも栄養が必要なんだ」
「そうなんだ、そしてね」
「そして?」
「それは誰もがの筈だよ」
「心にも栄養が必要なんだ」
「そうだよ、だからチェラブも皆もね」
彼等もというのです。
「楽しくね」
「食べて飲んで」
「栄養を摂るんだよ」
心のそれもというのです。
「是非ね」
「そう言われると僕いつも栄養たっぷりだよね」
笑顔で答えたチェラブでした。
「心の方も」
「いつも笑顔を見てるからだね」
「それでだよ、特に王様と会ってからね」
それからというのです。
「笑顔になって見てばかりだからね」
「それでだね」
「いつも栄養満点だよ」
「それで元気なんだね」
「いつもね」
そうだというのです。
「本当にね」
「それはいいことだね、じゃあね」
「これからもだね」
「そう、笑顔でね」
「いるべきだね」
「特にチェラブは道化大臣だし」
だからというのです。
「笑顔でいようね」
「これまで通りだね」
「そうしていよう」
「ううん、何かチェラブを見ていると」
カルロスはとても甘い苺やすぐりを沢山使ったケーキを食べながら思いました。その思うことはといいますと。
「男の子に見えるけれど」
「カルロスはよね」
「はい、けれどですね」
「それがね」
どうかというのです。
「私もそう思うけれど」
「そうじゃないかもっていう子もいるんですね」
「そうなのよ」
これがというのです。
「どうにもね」
「女の子じゃないかな」
暫く沈黙していたキャプテンが言ってきました。
「わしはそう思うよ」
「キャプテンはですか」
「暫く考えていたけれど」
「チェラブが男の子か女の子か」
「わしは前から女の子じゃないかって思っていたけれど」
それがというのです。
「暫く見ていてね」
「女の子だってですか」
「今はっきりと思ったよ」
そうだというのです。
「そうね」
「それはどうしてですか?」
「声や仕草がね」
そうしたものを見てというのです。
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