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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)

作者:貝殻
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新たな高みを目指して
  第5話 S級魔道士昇格試験 届け

 
前書き
長くない(挨拶)
HAHA、とりあえず飛ばすのをやめてちゃんとS級昇格試験をします。次回こそ進めてやる…。
試験内容は原作のと違います。マカロフの「今回の試験内容」って言うのなら毎年違うってこともあるってことだし、別に変えても構わんだろう?
それと、カナの回想でラクサスと一対一の場面(バトルシーンはなかったが)があったからパートナーとかは今回必要ないってことで。
…まぁ、こっちの試験内容も滅茶苦茶になるだろうなぁ…(白目) 

 
―――――遠い、果てしなく、相手は遠い場所に立っているという感覚を覚える。

今オレは、地面で仰向け状態になっていた。別に好きで倒れているのではなく、むしろ倒されたのだ(・・・・・・・)

最初から、相手をしてもらうときには気づいていたが、相手は次元なんて関係なく、強い。

だからこそ、超えるには打って付けだ
簡単だなんて、思っていなかったし。むしろそのほうがやり甲斐がある。

それでも、これは圧倒的だ。

―――――たった一撃、オレがタイバを加減で一撃で倒した時と同じ様に、オレは彼から一撃で今倒されている。

―――――叶わない、なんて思うのはいつぶりだろうか。
もう、やめてしまおうかなんて今考えてしまう。
だが、それでは親友と妹分、彼らの応援を、信頼を無駄にしちまう

それでいいのか?いや、それではダメだ。
オレは、彼を超えてこの先に行かなければならない。なら―――――


「―――――立ち上がらなきゃ…ダメだよな…」

自分自身に向けての一言、足に力を入れ、ヨロヨロとなるが立ち上がる。

まただ、まだ終わってはならない。新しい一歩を踏み出すのなら―――まだ


「なァ…ギルダーツ―――」

この世界に来てからの目標。超えるべき壁として認識し、マスターの次に最も憧れている最強の男―――ギルダーツ・クライヴに向けて無理矢理笑みを浮かべて話しかける

そんなオレからの返答は、今までのやる気のないギルダーツの表情とは全く違う、鬼神だと見間違う程の魔力の闘気を纏う、男の鋭い目線だけだった―――





◆◆◆◆◆◆




妖精の尻尾のギルドの中では、このギルドでの魔道士たちがそわそわしながら妖精の尻尾の舞台で沈黙しているマスター、マカロフ・ドレアーの次の言葉を待っている
マスターに向けて見る視線は期待、不安、達観、楽しみなどな視線。
そんな視線を前から受け止めているマカロフは只、静かに目を閉じて無言で立っている。
そしてマカロフの一歩後ろで控えているのがこのギルドのS級魔道士。ギルダーツ・クライヴ
ただ、その仕草だけでみんなはドキドキと胸の音が聞こえるぐらいに静寂を守って見ている

そんなギルドの様子を少し離れたところで見ているのは最近、そして前から妖精の尻尾に入った子供たちや事情を知らない者たちがその場を見守っている。というより早く済ませろ、と心の中で唱える人がいるが。

その中で一番うるさいであろう桜髪の少年は鎧の少女の手によって口が塞がっていて、下着以外着けていない少年はその光景を青ざめた顔で見ている

そんなカオスな状況の中、ついにその瞼を開け、そしてギルドを見渡して、言葉をつむぎ出す

「―――今回の試験内容は、只一つ、ワシの後ろに居るギルダーツと決闘をしてもらう。」

そう、これはS級魔道士昇格試験の発表であり、1年に一回は行われるイベントである
そして、その試験は必ず難関な物で、今でもS級魔道士はギルダーツ以外は存在しない。
つまりギルダーツのように強く、そして生きて帰れるような者でなければ昇格できない。

そして、今年の試験内容はそのギルダーツとの決闘となった。

当然、ギルドのメンバーたちは一斉に震えた。鳥肌が立ち、ギルダーツの方に目をむく者が居たりする。

その者たちに対してギルダーツは笑みを浮かべるだけだ。まるで挑んでくることに待ち受けしているように思える。挑発の笑み―――ある1人に向けて

そんなギルダーツの笑みに桜髪、ナツ・ドラグニルが「上等だァッ!!」と大声で叫ぶ場面だが、今はその問題児は口に出すことは愚か、抵抗しても不可能。
それをエルザ・スカーレットの手によって阻まれ、大人しくするしかない。

「単純であって困難じゃァ…。ワシとてギルダーツ相手に手が焼く…いやもうワシを越えとるやもしれん」

マカロフの言葉で更に周りがざわめく。マスターであるマカロフ本人にそこまで言わしめるギルダーツ相手に、果たして立ち向かえる者は居るか。周りを見渡す者が居たり、隣の人と言葉を混じり合う人も出る。
だが――――1人の青年だけはギルダーツに向けて睨み続けている。

その青年の隣にいる友も、その青年の様子を見て為息を吐く。「全くおめぇは…」等、愚痴をこぼす始末。

それでも青年はギルダーツを睨み続ける。
その様子をさっきから挑発の笑みをその青年に向けているギルダーツ、そしてマカロフが確認し、参加者の名を告げる―――

「参加者はたった1人―――レッド・パッペだけじゃ」

その時、ギルドの室内から多くの悲鳴みたいに上げた






◆◆◆◆◆◆




SAID:レッド・パッペ


向けられる言葉を受け取って行く中、どうギルダーツを倒すかという算段を考える。どのような技や魔法を使ってもギルダーツにクラッシュされたり、分解されかねないことがあるから勝機が全く見えない相手だ。だが、それでもどこか隙が必ず出るはずだと思う。手合わせをするときに隙が出ることがある。例えそれがわざとでも一撃を反応できない速さでやればあるいは―――――



「おい、レッド」

名前を呼ばれて気が付く。どうやらまた思考に沸騰していたようだ。
声のした方に顔を向ける。
そしたら隣に居たラクサスから声をかけられたようだ。他の人たちに囲まれていたが受け答えしている内に散ったのだろうか。

「…オレもすぐそっち側に行く。だから落ちんじゃねェぞ」

それだけを言ってラクサスはクエストボートへ向かう。
おそらくあいつのいつもどおりの応援だろう。前はハッキリ言っていたはずだがなぁ…。
いや、応援だけじゃなくて本気でもあったな。あれはS級になる気満々そうだ。

「「「「レッド(レッドさん)!!」」」」

今度は後ろから明るい声で名前を呼ばれる。この声の様子だとあのナツとグレイ、カナとエルザか
このまま後ろ姿では良くないので振り返って4人共の方に向く。
ナツは不満そうに、グレイは普段通りに。そしてカナは曖昧な表情でこちらを見つめている。
だが、エルザはどうやら不安そうにこちらを見ている。
一応オレも体も適応して大きくなったからか、4人共から自然と上目遣いで見られる。

「いいか!!オレもぜってぇにS級になってお前とギルダーツに勝つからな!!来年ぜってぇに!!」

…多分ナツもギルダーツと闘いたかったがオレが先に闘うことが不満なのかもしれない。てか来年に勝つって…すげぇ勢い出たなぁ…オレはともかく、ギルダーツに勝てるか…?

「いつかはやると思っていたけどまさかこの時だなんてなぁ…ギルダーツ相手に無理して怪我しすぎんなよ…もうアレは前に見ただけでも心臓に悪ィ…。てかナツてめえにゃそれ不可能じゃねえか。できねえことを口にすんじゃねェよ!!」

ふむ…前にクエストで傷だらけで帰ってきた時のことを覚えていたのか。エルザが入る前だったからもう結構経つはずだが…それほど印象に残ったのだろうか?それなら悪いことをしたな…
しかしすぐにナツに挑発するなおい。ナツまで「んだと!!?」なんて反応して…ああ、また殴り合いが始まった…。エルザさん仕事ですよ(他人頼り)

グレイとナツをエルザが止めている間にカナから応援と思うしき言葉をかけられる。

「…レッドは強いのは知っているけどさ、ギルダーツに勝てるかまだ微妙だと思うの…カード占いじゃあ何かいいことが起きるって言ってた。だから…うん、頑張ってね」

「おう、ありがとうな」

応援している割には微妙そうな表情だな。
カナからギルダーツが負けてほしくないって感じの雰囲気が伝わる。成る程、だから微妙そうな表情してるのね。どうしてそうなったかは知らんが…とりあえず応援は受け取ろう

「れ、レッドさん…」

エルザから声をかけられる。どうやら二人共を止めたよう……エルザの後ろから伸びている二人がいるんだけど、いいの?ほっといて…あ、いつものことか(今更)

「なんだ?エルザ」

「あ、あの…その…」

どこか自信なさげに言葉が詰まっている。別になんて言われてもいいんだけどなぁ…特に「ギルダーツに勝てるわけないからあまり怪我したりするな」「無理するなよ」なんて言われても気にしない。
こっちは勝つつもりでいくがな。
相手がギルダーツなら、勝ちたくなるのは仕方ない。それに憧れの人と闘えるなんて、ある意味自分にとって良いことに変わりないしな

そんなオレの予想していた言葉とは裏腹に、予想しない言葉が出た。

「―――――れ、レッドさんなら大丈夫だと思います…ギルダーツが相手だろうが…私は信じてますから!!」

そう言ってナツとグレイのうなじを掴んでからカナと一緒に離れていった。


「―――――」

予想しなかった言葉で軽く膠着状態になった。まさか勝てるということに信じてくれる人がいるとは…
―――――ああ、いや。信じてくれている奴はもう1人居たな


【オレもすぐそっち側に行く。だから落ちんじゃねェぞ】

【レッドさんなら大丈夫だと思います…ギルダーツが相手だろうが…私は信じてますから!!】

ちゃんとオレが勝つことを信じている奴らがいる。ならば―――――オレにとっては十分だ。

じゃあ、この試験で無事、昇格&ギルダーツに勝利しなくては














◆◆◆◆◆◆

数日後

――――――――――フィオーレの近くにある名もなき小さな島



「がは…ッ!!」

オレは、ギルダーツにカウンターをかまされ、その一撃でオレは体ごと吹っ飛び、ぐるぐると倒れながらも最後は仰向けになった。


―――――まさか一発…しかもそれなり(・・・・)の威力を食らうなんて思わなかったオレは混乱し、そして恐怖を覚える。

―――――情けねえ…たった一撃だっつーのに…

だが、その一撃で充分すぎる程に理解出来た。オレと、ギルダーツの力の差は、全く違いすぎるということを


今までは手加減をされていたが、今のギルダーツはその手加減から少し力を入れたくらいだ。
つまり―――――本気のギルダーツには一向にも叶わぬという証明になり得る。

オレを一撃で吹っ飛ばせたギルダーツの表情は真剣そのもので、強力な魔力を惑わせてこちらの出方を伺っている。

だが、その行為は無意味に思う。もはや、オレは立つ気力すらもないというのに。何故まだ魔力を解かないのか。
もしかして、この試験はギルダーツが終わりと認めるまで続くってことだろうか

…なら一層終わらせてほしい。流石に今のでやる気も勝つ気も吹っ飛ぶ。

それとも、もうここで寝るか…?今ので意識が淡々と朧気になってきたし…丁度いいかもしれない

そう思って少しずつ自身の瞼が閉じて視界が暗闇にな―――――









【レッドさんなら大丈夫だと思います…ギルダーツが相手だろうが…私は信じてますから!!】




「―――――!!!!」

鎧の、少女の声を聞いた気がした



【オレもすぐそっち側に行く。だから落ちんじゃねェぞ】

「―――ァッ……!!」

また、今度は友の声を聞いた気がした


何故、この時二人の言葉を思い出すのだろうか…

思い出さなければ、このままゆっくり眠れたのに…


さっきまで入らなかった足に、力が入る

何も握られていない手を、強く握り、片方の手を膝について立ち上がろうと試みる

まただ…まだ、倒れねえ―――まだ―――

―――――あの人にまだ何も届けちゃいねェ…


―――――サイヤ人は戦闘民族、ならば――ここで倒れて何になる?サイヤ人は、この状況を楽しむべきではないのか?

――――彼らの応援、信頼をこのまま無にしてはいけないだろう


―――――そうだ、ならば、立ち上がるべきだ。楽しむべきだ。ここからが、本番だと。


そして、震えながらも立ち上がり、―――――ギルダーツに向けて挑戦的な笑みを無理矢理に浮かべる
手を拳にし、強く握りしめる。相手を、相手を殴るために。そして、倒すために

「なァ――ギルダーツ」


なら、行こう。ここからが、ここからが


「さァ…第二ラウンドと行こうぜ、ギルダァァァアアッツ!!!!!!」

雄叫びを上げてギルダーツに向けて本気の一撃をかける。ただのストレートパンチを、当然のように彼は受け流して肘での攻撃を自分に落とす。その肘を片方の手で受け止める。

受け止めた手から鋭い痛みが走るが、それを気にせずに右足の蹴りを放つ。
ギルダーツはそれに反応し、膝を上げて蹴りを足で止める。

まだギルダーツの肘から力を感じるのはまだそのまま落とそうと力を入れているからか、ならば一旦距離を取ってアレ(・・)を仕掛ける―――――

右足を戻し、ギルダーツの肘を両手で精一杯押すために蹴りはなってその勢いでバク転をして距離を取る。

バク転中から片方の手だけでエネルギーをギルダーツに撃つ。
そのエネルギーさえもギルダーツは”クラッシュの魔法”でエネルギーを消し、またこちらの出方を見る

…あくまで仕掛けてこないで、カウンターに徹する気か…、―――――上等だ。

オレは自身の映像をギルダーツの周りに流すかのように残像を作る。勿論移動しなくてはならないからしながらギルダーツの周りに走り回り残像を作るだけだ。

ギルダーツは別に大したことないと見ているので、ここで―――――

「――――――――波ァァアアアッ!!!!」

両手から全力のエネルギーを溜め、ギルダーツのは背後に全てを放つ―――――

――――これで少しは効いてくれないと、困るんだがな―――――



そして、そのエネルギーでさえ、ギルダーツの一喝で吹っ飛ぶ

「――――ハッ!!!!」

 消えていくエネルギー、だがオレはこれを狙っていた

――――ギルダーツが一喝したその時に懐に潜り込み、手に流した魔力を普段の倍に乗せて顎を全速力で狙い撃つ――――!!!


―――――そして、ギルダーツは反応を遅れて食らい、後ろへ少し移動して受けた。これでダメージは残るはず―――――


「――――なんだよ、一発だけでもやれゃできるじゃねぇか」


たった一発。されど一発だ。…ギルダーツに攻撃が成功できたのは久しぶりで気分が高揚してしまう。まるで子供に戻った気分だ。

だが、それでも彼は何も傷ついちゃいなかった。当然だろう。最強だからこれぐらい受けてもどうもならねぇ…。

――――悔しい

「だがァ…この一発だけで充分なもんだ。けど一旦オレから逃げて隠れ身で攻撃すれゃいいのによ…全く面白い奴だぜオメエは」


――――まだ、まだオレはやれるはずだ まだ―――――

「だが惜しかった。後もう少し強くなって入れゃいい感じに決まってたらオレでも辛い闘いになっていたかもしれねェ―――――あと一歩だったな、レッド」


――――――――まだ…まだァ…ッ!!

頭の中にノイズが走る―――――誰かが助けを求め、そしてオレはただ立ち尽くす映像が見える
映画魔水晶――――いや、前世で見たテレビに映る、金色の髪を宿した戦士が”あの技”を放つシーンが見えた

そして、次はこの前、声をかけてくれた皆、合格すると信じてくれているみんなの顔を思い出す。

ここで、やらなきゃ何時やる―――――ッ!!

「だが、時には引かなきゃならねェ――――」


「――――まだァ…終わっちゃいねえええええええぞ!!!ギルダーツッ!!!」

ギルダーツが何かを言っていた気がするが、それを最後まで聞かずオレは”何かを開放する”
体から、力が湧いてくる。これは、とてつもなく――――

体から黄金の魔力のオーラが膨れ上がる。まるで、中に入り切らないといわんばかりに溢れ出る

「――――なッ…?」

どこかボカンとしたギルダーツが目に映る。だが、生憎返事していられる気がしない。

―――――一気に、決める

そうして黄金のオーラを纏った状態のオレはさっきまでの自分のスピードを遥かに超えた速さでギルダーツに詰め寄り、その鍛え上げた腹に無数の拳での攻撃を連打をする。
緩まずにそうして続けるとギルダーツはさっきの立っていた位置から後ろへと押されていくように見えた。
―――――

「ぐぅ…!?うおぉッ…!!!」

さっきの顔とは別の、苦を感じるような顔をしたギルダーツに構わずオレは次に片方の右足だけでギルダーツの顔にも蹴りを連打したり、そして手で殴りかかったりなど連発を込めて―――――


「がッ…!?急に強くなるとか…お前…ッ!!」

どこか嬉しそうな声音が聞こえたが、それよりも最後の一撃を出さねば―――――じゃなければもう限界だ


「かァ…!」

そしてギルダーツから離れるように高く、空へと飛び、両手を腰に持っていく

「めェ…!!」

そんなオレの行動にギルダーツは顔に疑問を浮ばず、そのまま突進するように

「はァ…!!!」

こちらに向けて飛ぶ体制をした後にこちらを睨み

「めェ…!!!!」

オレは手から集まる魔力―――――気を高めて向かい撃とうとギルダーツの方に向けようとする
そして、ギルダーツはオレの魔力を感じ取ったのか飛ぶのをやめて片手を出す
そしてそこからは―――――


「波アァァアァァアアアアアァアッ!!!」

もう、その後の記憶はない。






















◆◆◆◆◆◆





青い、青い光がこちらに落ちてくる。
それをこちらに向けて放つ青年を見るが、今の魔法的な何かを出して体から出ていた金色の魔力がなくなり、さっきまでいつもより赤かった髪が魔力のせいで前髪が上がっていたが、はもう下がっている


だがまだ安心できない。放ったあの青年の身は無事かまだ分からないのだ。あのオーラは一体どういうものか分からない―――――その前に、

「この青いのを消さなきゃマズイよなぁ」

そういって構え、右を差し出したままだったが、そこからまた更に魔力を高め―――――


「―――――消えろォッ!!」

クラッシュ―――――


そして、青い光は完全に消えていなくなった、そして落ちてくる青年を片方の腕で彼を受け止める。


ギルダーツ・クレイヴは、あの力を開放した青年を見て、笑みを浮かべる


 「んだよ――――強くなってんじゃねえか、全くよォ…」



その笑みは、家族が成長したことに歓喜し、そしてこれからどんな冒険するのか楽しみだと言わんばかりに、腕の中で気を失っている青年を期待していた――

















 
 

 
後書き
おわ…った…(長文だった)

なんか…間違えたような…ちゃんと頭で思い浮かべたのを再現できたかわからぬ…ッ

でもまぁ、今回は主人公…はアレになったけど、完全になったのではなく、擬似状態のあれになりました。
まだ、あの細胞の量は溜まったけどきっちりと引き出してないからまだまだ(白い目)

ちなみに、このS級魔道士昇格試験はX777年です。
 ハイ、前回はラクサスをS級昇格試験を777年で一年早くすると言いましたけど、変更になりました。
申し訳ありません…。

ぐたぐた状態ですが、まだ次回を宜しくおねがいします。一応S級クエストに…できるかな? 
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