魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第百三話
前書き
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オリジナル(1st)・コア
一夏と束が初めにつくったコアのフルスペックコピー。
なおDNAコンピューターであり四進法。
塩基はルーンで表され、魔法的な力も持つ。
0010以降のコアとは演算力が桁違いであり、1stコア搭載機が量産コアに負ける確率はゼロに等しい。
量子格納庫も広大であり、何でも入れることができる。
実際に0000の中には大量の試作武装が量子化されているし、0001の中にはトレイターが格納されている。
全てのコアがライトキューブを持っているため自我を初めから持っているが、基本的に一夏は関わらない(それぞれの成長に任せている)。
0010以降のコアは束が一人でつくっているため、異世界技術があまり使われていない。
なおコアの自我の名前によらず、全員が女性。
1stコア・ネットワーク(カンファレンス)
0000~0010のコアのみが参加できるネットワーク。
もしもこのネットワークがその気になれば三日で世界を滅ぼせる。
なお橙や稲荷、アリスは呼ばれない限りここに入り浸っている。
並列処理により様々なシュミレーションをしている。
GNドライヴとフォールド・クォーツの量産に貢献している。
また一夏の持つ異世界技術の組み合わせのシュミレーションもしている。
メインタスクは一夏と束の考案した設計図のシュミレーションなどだが、結構遊んでいる。
有事の際は複数のコアがミハシラ・システムのサポートもする。
時々下位端末を勝手に生成して世界を見て回ったり、一夏達をつけている。
一夏と束は基本的にカンファレンスが何をしても無干渉。
ミハシラ(三柱)・システム
0007、0008、0009のコアを接続し、合議制を取らせるシステム。
ヴェーダを越えるコンピューターでマギシステムを行う、というコンセプトで作られているためカンファレンスの議長的な側面も持つ。
0000 橙
使用者 一夏
〔IS〕K・O・T/大千本槍/カンヘル
0001 イザナギ
使用者 束
〔IS〕INNOCENT /トレイター管制
0002 カグツチ
ラボ(神社)管理システム
0003 稲荷
使用者 箒
〔IS〕ウカノミタマ/緋桜
0004 トヨタマ
ラボ管理/織斑家防衛システム
0005 イヅノメ
篠ノ之家防衛システム
0006 カムイ
ラボ(神社)管理システム
0007 アマテラス
トレイター管制 (サブ)
0008 スサノオ
トレイター管制 (サブ)
0009 ツクヨミ
トレイター管制 (サブ)
0010 アリス
使用者 千冬
〔IS〕白騎士/暮桜
「おかえり、いっ君」
「あれ?起きてたんだ束さん」
ホテルに戻り、部屋のドアを開けると束さんが起きていた。
「起きてたって、もう7時だよ?
箒ちゃんは今シャワーあびてるよ」
それもそうか。
「ところで…」
なんだろうか?
束さんが俺に近づき、匂いを嗅ぐ。
「知らない女の匂いがするんだけど?」
怖っ!?
「えっと、あの、その…メール見た?」
「見たよー。女の子助けて来るって話だったね。
で、何があったの?」
何……か……。
「えっと…女の子が銃持った男に追われてたからたすけて…
その女の子に家によばれて…
詳しく聞いたらその母親が病気で…
ほっとけなくて家まで行ったらその母親が呪われてて…
関わったからにはって事で解呪してきました…」
「で、吸血鬼性については?」
「わかるの?」
「もちろん」
しかたない…
「解呪してもまた掛けられたら同じだから奏の血を飲ませた。
その時奏への対価に自分の血を飲ませたからかな」
「いっ君がなんでそんな事をしたのかはちぇーちゃんから追加説明のメールきたからいいけど…
あんまり無茶しないでね」
「わかってるよ」
ん…?
「橙から聞いたならわざわざ聞く必要ないんじゃ…?」
「ちぇーちゃんからのメッセージはいっ君がパリ市街地を出たあとの一回だけだったからね。
そのあとどうなったかは知らないんだよ」
「あぁ、そういう…」
要するに束さんは俺がどこに居るかはわかっても何をしているかはわからなかったわけだ。
ん?なぜ場所がわかるかって?
束さんが俺の位置情報をモニターしてないはずがないだろう。
「あ、いっ君、ちょっとこっちきて」
束さんに連れられてベッドに行くと、引っ張られた。
ベッドの上で正面から束さんに抱きつかれる。
「なに?」
「んー?今日か明日には元に戻っちゃうからいっ君の猫耳と尻尾を堪能したくてね」
束さんに頭を撫でられると、ふわふわしてくる。
「いっ君。体力回復してる?」
「してない。搾られてから気絶して、昨日出てから全く寝てないからね…
でも奏に血を飲ませたから、回復力も上がってるはず…」
「いっ君眠いの?」
「んー…?別に…」
眠くはないけど…疲れた。
「んー…じゃぁ、深呼吸して」
大きく息を吸うと、束さんの匂いで少しクラっときた。
女の匂いってやつだ。
とりあえず息を吐く。
「はい、吸ってー…………吐いてー………」
何度か繰り返すと、リラックスと束さんの雌の匂いで頭がフラフラしてきた…
「いっ君は3カウントでねむっちゃうよー」
かう…んと…?
「いち、にの…………さん」
あ…なんか…だめ…
side out
「うわ…いっ君本当に寝ちゃった…」
頭を撫でる時に耳に触れると擽ったそうに身じろぎする。
さっきのはカウントアップで眠りに落とす初級催眠術だ。
いっ君は私や箒ちゃんやちーちゃんの腕の中ではとても無防備だ。
今だったほら、くしくしと私の胸に額を擦り付けている。
「甘えん坊さんだなぁ、いっ君は…」
いっ君は私に甘えてくれる。
だけど、きっといっ君の背負う物は、私と箒ちゃんだけが背負うには大きすぎる。
箒ちゃんはそれをわかってる。
私は理解はできても納得はできない。
箒ちゃんプロデュース、いっ君のハーレム計画。
昨日いっ君が出ていったあと、箒ちゃんが語った計画。
箒ちゃんには、私やちーちゃんを遥かに越え、いっ君に匹敵しうる魔法力を持っている。
だから、いっ君とのつながりに敏感なんだ。
『お前が深淵を覗くとき、深淵もまたお前を見つめ返す』とはニーチェの言葉の一説だ。
少し意味合いが違ってくるが、『見る者は見られる』のだ。
私が意識しなければ感じる事ができないいっ君の魔法的視線を、箒ちゃんは敏感に感じとる。
いっ君の命の危機を、何度も感じていたんだろう。
昨日、箒ちゃんはいっ君を現世に止めるための『鎖』が必要だと言った。
「いっ君を誰かに渡すのは嫌だけど…
いっ君が遠くに行っちゃうのはもっとやだなぁ…」
『然らば王を囲い込めば良い。
幸い王の周囲には優秀かつ権力のある者も居る』
声が頭に響いた。
「イザナギ? 珍しいね、君が私に話しかけるなんて」
IScore0001の人格、イザナギだ。
イザナギという名前だが、その精神は女だ。
『そうだろうか。私は女王と姫の対立を見たくないだけである』
「対立する気はないんだよね。
でも、そう簡単に納得もできない」
『私にその気持ちはわからない。
だが、どちらも正しいのであろう』
「うん。箒ちゃんが正しいのはわかってるんだよ」
『王の言葉の一つに【理屈で宥めたって綺麗事の暴論】という言葉がある』
「あぁ、うん。まさにそれだよ」
『なお、我々カンファレンスの中でも意見が割れている。
橙と稲荷と私は姫に賛成だが、アリスを始めとする残りの面々は女王についている』
「なるほどね…」
どうやら、私が間違っているらしい。
『女王よ。王を囲む者は何も他人ではないのだ。
その全員が女王が知っている人間であり、女王が少なからず「認めている」人間だ』
「うん…そうだね…。少し考えてみるよ…
参考までにいっ君のハーレムの候補は何人?」
『女王と姫をのぞいて現在は千冬様、円香様。鈴、蘭、エレオノーラ、リムアリーシャ、刀奈、簪、虚、本音、ひたぎ、駿河、シャルロットの十三名。
これから増える可能性もある』
あれ…以外と悪くない…?
「ん?シャルロットって誰?」
『王が今朝助けた少女だ』
「あー…なるほど…」
じゃぁ、その子は除くとして…
『なお王はシャルロットにフォールド・アクセサリーをわたしている』
「へ?なんで!?」
私ですら貰ってないのに!?
『助けたからには最後まで、というのが橙の言う王の考えだ。
女王と姫に渡す物の試作品のイヤリングを渡したようだ。
なお女王と姫には指輪を贈るそうだ』
「え?本当?それって確定情報?」
『是。カンファレンスでフォールド・クォーツの量産方法の検討を行っている』
フォールド・クォーツの…?
あれって確か大量のGNドライヴを全力稼働させて空間を歪ませる必要があったような…
『王はフォールド・クォーツを使いカンヘルを完成させる計画も持っている。
不思議ではない』
「そっか。いっ君もがんばってるんだね…」
『女王よ。王を囲う者の中で年の低い者は、女王自ら教育すればよい』
「洗脳?」
『サブリミナルだ』
どっちも一緒だよ…
ガチャ、と音が聞こえた。
箒ちゃんがシャワーを終えたらしい。
「あ、箒ちゃん。いっ君帰ってきたよ」
「知っている。声がしたからな」
バスローブを纏った箒ちゃんは、格好良かった。
でもチラチラみえる尻尾とピンと尖った耳が可愛らしくもある。
「イザナギと何を話していたんだ姉さん?」
「んー?いっ君のハーレムについて。
よく考えたらそんなに悪くないかもって。
だって知らない人は居ないし」
「問題はまだ増えそうという事だがな」
そうなんだよねぇ…
これからイギリス行くけど、そこでまた誰か堕としそうな気がするんだよねぇ…
「イザナギ。例の件、カンファレンスで検討できたか?」
と箒ちゃんがイザナギに聞いた。
『困難であると結論が出た。王の持つ視力の再現は不可能である』
「何の話?」
「一夏のメティス・サイトを再現できないかという事だ」
なるほど…いっ君の視力か…
あれは確かイデアへ接続しないといけなかったはずだけど…
『イデアへの常時接続は情報の逆流の可能性があり危険である。
そもそもイデアへ意識的に接続する方法も不明である』
へぇ…1stコアでもわからない事があるんだ…
私には1stコアの全ては理解できない。
できるのはいっ君だけ。
異世界のあらゆる知識を籠めて作られた11のコア。
その並列稼働でもシュミレーション不可能な物があるなんて、それをいっ君が常に使っているなんて…
『魔法的存在である我等カンファレンスですらイデアへの能動的接続は不可能である』
「わかった。すまなかったな」
『我々は使われる為にある』
「そう言うな。いつの日か、お前たちISコアも肉体を持つ日が来ると一夏は言っていたぞ」
『…………』
「肉体を持てば一夏をもふもふできるぞ」
『それは……魅力的ではあるが………』
なんだかんだでイザナギもいっ君の事好きなんだね…
「お前達ならば有機素体を組み上げる事もできるだろう?」
『是。しかし有機素体は脆弱である』
「んー…別に有機素体じゃなくてもいいんじゃない?
ちぇーちゃんのボディみたいにさ。
どうせあれもカンファレンスでシュミレーション続けてるんでしょ?」
『是。王からは別のボディのデートもわたされている』
あぁ、アルディとリムシィのデータか…
『む……カムイに呼ばれたので失礼する』
「ん。いっていいよ」
ふっとイザナギの気配が消えた。
コアにはクオリアがあるから、私達から興味が離れて内側に潜ったとなんとなくわかるんだよね。
「さて…では私も…」
箒ちゃんがベッドに転がって、いっ君を後ろから抱きしめた。
んー…ここは譲ってあげよう。
「じゃぁ、私もシャワー浴びてくるから。
そのあと朝ごはん行くよ」
「ん。わかった」
ベッドから下り、バスルームへ…
っとその前に…
振り返って、ベッドの上の光景をパシャリ。
うん。今日もいい1日になるといいな。
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