ゲート自衛隊 超化学提督物語
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科学チートによる無双戦記です
突然と地球近辺の宇宙に表れた5000隻もの大艦隊。銀河連邦が韓国に対して事実上の宣戦布告を発表した為にこの大艦隊が銀河連邦によるものであることは韓国軍の国防部の司令官たちは直ぐに理解していた。この常識外れの宇宙艦の武力の全てを韓国に向けられると分かって韓国軍の陸海空の高級士官達は頭を抱えていた。
「銀河連邦に対して直ぐに謝罪すべきだと大統領に進言したのに……国際情勢を理解しない素人政治家が!!」
「今更言っても仕方ないだろ!それよりどうやってこの状況を乗り越えるかだ!」
「無理に決まってるだろ!5000隻もの宇宙艦隊にどうやって対処しろっていうんだ!!」
当然のように直接銀河連邦に対して戦う事を強いられている韓国軍は、この非常識すぎる敵に対して対応策を考えるがどれも思いつかなかった。技術にしても物量にしても全てが韓国軍を遥かに上をいっているからだ。何度も議論を重ねるが、対抗策が見つかるはずもなく時間だけが過ぎていき、回答期限が迫ってきている。
「このままだと韓国全土は火の海だ。降伏勧告を受け入れるしか生き残る道はない」
「無条件降伏なんて屈辱を受け入れるというのか!」
「ならば対応策があるのか?このまま戦っても韓国軍を一方的に全滅させられるんだぞ」
「それよりこんな事態を招いた大統領は何をしてるんだ!」
彼らが議論を繰り返している時に作戦会議室に一人の若い士官が入ってくる。
「失礼します!大統領が世界に向けて銀河連邦に対して新たな謝罪要求を全世界に向けて発信しています!」
「何だと!!」
この報告を受けた高級士官の一人が慌ててテレビモニターを映し出す。
『このようなあからさまな砲艦外交による武力で国を威圧する銀河連邦を許してはいけません。今回の艦隊訪問で韓国だけでなく、地球全土に迷惑を被っています。このような野蛮で恥知らずな行為を行った銀河連邦に対して、謝罪と賠償を要求します!』
「ふざけるな!!」
「火に油を注いでどうするんだ!!」
韓国軍の高級士官達は韓国大統領の何も考えないで銀河連邦に対して火に油を注いだ事に対して怒りを露にする。
「ここまで考えなしの大統領だったとは……」
「もうできる限りのやるしかない」
「そうだな。他の国はすでに俺達を見限っている」
「在韓米軍も既に韓国から撤退している。韓国は本当の意味で孤立した。」
こうして韓国軍はできる限りの抵抗を決意する。
なお、韓国の大統領は、銀河連邦が大艦隊を引き連れても脅し以外でしかないと思っており、日本やアメリカの関係を含めて韓国が抱えている中国情勢の事を考えて本気で戦争を始めるつもりはないと思い込んでいた。無論、それは地球の利益を考えたらの場合だが、銀河連邦は地球の利益に対してさほど興味がないため地球の情勢に対して何の考慮も考えていない。そのため韓国の大統領は思い違いをしていた。
そしてそれは回答期限が過ぎた事で事実が判明する。
ーーー。
第56艦隊 代理旗艦『アリゾナV56』 韓国領海近辺
「韓国政府から何か返事はあるか?」
「今のところ返事は一切ありません。」
戦艦アリゾナV56のブリッジにて艦長席に座って指揮をするタロウ。だが、人間の兵はタロウだけでありアリゾナV56でレーダー員や砲雷長といった船の重要箇所を操作をしているのは秘書アンドロイドのミキ同様にアンドロイドだ。
なお、銀河連邦では宇宙艦隊司令官に人間一人と後はアンドロイドに船の操作を任されており、大隊や中隊、小隊を任せられている船にはミキと同じように人間同様に判断が可能な高性能アンドロイドが配備されており、他の艦は簡単な命令なら実行可能な無人艦となっている。空母に搭載されている艦載機やMSや人間と同サイズの戦闘用ロボット兵器モビルソルジャーといった無人兵器で構成されている。
これは統一政府になって大規模な戦闘が必要となくなり、人件費がかからないロボットや無人艦や無人戦闘機を大量にそろえるほうが安上がりであるからだ。そして何より銀河歴300年から一度の戦闘で最低でも10000隻規模の艦隊戦が主流であった為に、全てを有人艦にすると莫大な戦死者が続出するために、人間の戦死者を抑えるために無人艦や無人戦闘機やロボットが戦闘の主力となっていたのだ。何より無人艦や無人機は搭乗員を考慮した設計が必要でないため、その分のリソースを戦闘に特化できるために有人機と比べて高性能な事が特徴でもある。
「相手は本気で俺達が戦争を仕掛けないと思っているようだな。何とも楽観的な思考の政治家達だな」
「それでも韓国海軍と思わしき多数の戦闘艦をレーダーで確認しました」
「一応警戒はしてるみたいだな。それでもこの時代の主砲やミサイルなんて俺達の時代からすればおもちゃ同様なのにな……なんか敵さんに同情しちゃうよ」
「この時代のミサイルも主砲も銀河連邦の駆逐艦クラスのシールドの貫通は不可能ですからね」
「だよね」
タロウはできれば恨むなら自国の大統領を恨んで欲しいと思った。タロウ自身はこの戦争ともいえない一方的な虐殺劇を片棒を担ぐのは御免と思っているからだ。
「司令。現時点をもって回答期限を過ぎました」
「韓国政府からは?」
「応答ありません」
「なら予定通りに戦闘を始める。全軍攻撃開始!」
こうして戦闘は始まった。
「敵戦闘艦を捕らえました」
「全艦隊。砲撃準備よし」
「撃て」
代理旗艦アリゾナV56の戦艦を含めた無人戦闘艦である戦艦・巡洋艦・駆逐艦より一斉に韓国海軍艦隊に向けて主砲ショックカノンが一斉に発射された。一斉発射されたショックカノンのビーム砲は韓国海軍のイージス艦を筆頭とした戦闘艦を含めた艦隊をわずか一撃で全てを轟沈させた。この現代の艦隊戦は基本的に対艦ミサイルの打ち合いであり、いかにミサイルの攻撃を防御するかに重点がおかれており、光学兵器に対する対策は一切されていなかった。そして何より機動性を高めるために装甲も貧弱であり、一発でも対艦ミサイルを食らえば大破または轟沈も珍しくないのである。戦闘開始から一時間も経過しないでタロウの艦隊は韓国海軍艦隊を壊滅させた。
「……圧倒的だな」
「司令。この時代はシールドは標準装備されていませんし、何よりこの時代の戦闘艦の装甲は貧弱すぎますから当然の結果です」
「まあ、そうなんだけどね……」
頭で分かってもここまで圧倒的なワンサイドゲームとなると戦争ではなく一方的な虐殺を演じていると思って少し胃が痛くなるタロウだった。
「司令。艦載機が多数。我が艦隊に接近中です」
「なら、ゴースト隊を発信させてくれ」
「了解しました。ゴースト隊、発進してください」
タロウは、アンドロイド達は優秀であるため基本的に司令官ではある自分は細かな指示を出す必要もないが、この後の事故処理が面倒であり、地球各国に対する外交も今まで以上に面倒な事になると思って仕方なかった。
(まったく。あれだけの大艦隊を見せつければ嫌でも戦力差を相手は理解できると思ったのに……権力に頑固に固執する政治家の執念を甘く見たな。まあ、無条件降伏という明らかに相手が飲めない要求をこっちが出したせいで余計に降伏出来なかっただろうな)
タロウは今回の韓国政府の対応から見て、国として絶対に受け入れられない条件を提示した場合は、どんな被害を受けても自分が死ぬまで権力に固執するのだろうと考えた。
(自分が得た高い地位は絶対に手放したくない。その被害を受けるのは基本的に上の命令を実行に移す現場の人間だ。この国は末期も末期だな、やれやれ)
自分も上の指示には逆らえないし、今更攻撃の手を緩めるつもりはなかった。圧倒的の物量と科学力の差から韓国軍はなすすべもなく敗退を繰り返す。韓国政府が銀河連邦の無条件降伏を受け入れたのは、韓国軍基地と武器を生産している軍事工場を全て機能停止に追い込まれて、韓国全土をモビルソルジャーによって占領された段階からであった。
地球世界に無条件降伏と違い、銀河連邦は韓国を植民植民地支配するつもりはなく、今回の戦争責任者を処罰し、銀河連邦に対して謝罪と銀河連邦に対する不干渉が条件であった。これには韓国側は困惑した。何しろ自国の軍備は陸海空の殆どが壊滅状態であり、このまま銀河連邦に撤退されてしまっては北朝鮮や中国に対して防衛が不可能であった。そこで何とか留まってくれるように粘り強く交渉したが結果は変わらなかった。
なお、この銀河連邦の韓国の対応については一部の各国民衆は、非人道的と非難したが、そもそも今回の戦争事態が韓国の自業自得という世論が強かった為に各国の反応は冷ややかだ。
「身から出た錆」
「ありもしないでっち上げで戦争を煽った馬鹿政府」
と、色々と各国より言われており、このため戦争に負けた韓国は各国から復興支援が受け入れられない状況であった。受け入れられない理由は韓国政府の自業自得で支援する理由がないと言っているが、それは表向きの理由であり、各国の政治家達の本音としては、韓国を復興支援して、銀河連邦の機嫌を損ないたくなく、万が一に支援して、自国に韓国に襲い掛かった大艦隊の武力が向けられる事を恐れていたからだ。そのため基本的に韓国にあらゆる理由をつけて不干渉を決め込んだのだ。
韓国政府としては北朝鮮や中国の脅威が目の前にあるため何としても銀河連邦に韓国の防衛をしてほしかったが、銀河連邦として散々こっちを馬鹿にしていざ負けたとなって百八十度態度を変えて自国を守って欲しいという韓国政府に呆れており、何よりも韓国を防衛する旨味と利用価値もないためさっさと引き上げてしまった。
そして銀河連邦が戦争終結を宣言した後に北朝鮮が韓国に侵攻を開始。壊滅状態の軍備で自国を防衛できるわけもなく、北朝鮮に韓国の領土は全て占領されてしまった。なお、アメリカは韓国にあるアメリカの最新兵器の情報を中国や北朝鮮に渡らせないようにして色々と工作をしていた。そのあたりはしっかりしており、流石は地球最強の国家の仕事であった。こうして韓国は滅びで朝鮮半島は統一された。国名もかわり統一朝鮮民主主義人民共和国となった。
ーーー。
ロシア共和国 モスクワ
モスクワにてロシア共和国大統領であるジェガノフ大統領は、今回起きた銀河連邦と韓国軍との戦闘記録映像を確認していた。この貴重な戦闘記録映像は銀河連邦から送られたものであり、ロシアだけでなく世界各国からこの情報は直ぐに流れていた。その海戦や航空戦や陸上戦とあらゆる戦闘が全て映し出されていた。
「圧倒的だな」
その映像をみてジェガノフ大統領は呟く。
「巡洋艦を一撃で轟沈可能な宇宙船に搭載されている主砲の光学兵器の威力は凄まじいものがあります」
ロシア海軍の高官は答える。
「それだけじゃない。アメリカ第四世代最強と言われたF-15があこそまで一方的に撃沈可能なのも驚愕すべき内容だ。」
「それもあるが、日本のアニメに出てくるような人間サイズのロボット兵器も脅威の一言だ。韓国軍戦車部隊を一方的に破壊してる。戦車砲も直撃しても傷一つ受けていない」
ロシア空軍やロシア陸軍高官たちも同じように空戦と陸戦の戦闘に対して驚愕していた。人間がやれば明らかにパイロットの安全が保障されない規格外な機動で韓国軍のF-15KやF-16Cを一方的に撃破した銀河連邦のAIF-9ゴースト。そして人間サイズのMS。モビルソルジャージムの圧倒的物量とビームライフでK1やK2といった韓国軍の戦車を一方的に破壊し、戦車砲の直撃にビクともしない驚異的な装甲は驚くべきものがあった。
「諸君。この映像はすべて本物だと思うかね?」
ジェガノフ大統領は、銀河連邦より送られた情報映像を本物なのかロシア軍の高級士官や情報局の責任者達に質問した。
「本来ならここまでの貴重な戦闘映像を他国に提示するのはあり得ない事ですが、私は本物であると理解します」
「何故かね?」
「大統領。銀河連邦は今回の韓国の戦争を地球国家に対する見せしめに行ったものと思われます。今まで銀河連邦はゲートより突然と表れた強大な星間国家であることは、どの国も承知の通りでしたが、それでも彼らの軍事力にかんしては各国とも半信半疑でした。地球各国が銀河連邦を見くびっていると判断し、あまりにわが国を不敬な態度を続けると、韓国のように全てを滅ぼすぞという銀河連邦のメッセージです」
「ご存知の通り。韓国のあまりにも考えなしの挑発行為に銀河連邦は怒り、銀河連邦の圧倒的武力で滅びました。」
「確かに君達の言うとおりだな」
ジェガノフ大統領は各高官達の意見を聞いて納得するように呟く。銀河連邦やゲートに関する技術は興味があるが、だからといって銀河連邦を怒らせてまで保有したいとはジェガノフ大統領は思ってもいなかった。今回の韓国の暴走についても銀河連邦が絶対に武力行使をしないという、そんな楽観的な考えが原因で滅んだとジェガノフ大統領はそう判断した。
(別に資源が豊富なロシアにゲートは必要ない。どちらかといえば邪魔な存在だ。そもそも銀河連邦は地球世界に対して興味がない事はどの国も理解している事だ。アメリカや中国のように技術提供を迫っても大した成果は上げられないだろう。それに下手に欲張ると韓国の二の舞になる恐れもある)
深く干渉はしないが、それでも友好関係を結ぶためにロシアは銀河連邦に接触は続けるつもりであった。
(さて、世界はどう動く。傲慢な中国は元より、何が何でも一番では気がすまないディレルも今回の韓国騒動で方針を変えるか?それともより一層に接触を図るのか……とにかく圧倒的武力を見せつけた銀河連邦と、ゲートが繋がっている日本が世界の中心となることには間違いない)
ジェガノフ大統領はそう判断し、しばらくは銀河連邦と日本が中心に世界が動くと判断する。
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