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レーヴァティン

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第四十八話 バイキングの戦いその十

「そうもしてきてるし」
「じゃあな」
「皆も各地回ってるしね」
 自分だけではないとも話す剛だった。
「その経験は活かせると思うよ」
「そうだよな、それで本も読んでな」
「政治やっていこうね」
「そうするか」
「ああ、書ならガンダルフさんが一杯持ってるよ」
 淳二は彼の友の名前を出した。
「ちゃんとね」
「政治の本もか?」
「うん、それもかなりの数をね」
「そうか、デルフォイにもあるしな」
「色々読もうね」
「旗揚げの前にはな」
 十二人揃った時はそこからだとだ、久志は思った。そうした話をしつつバイキングの港町に戻った。そして街に戻るとだった。
 芳直を含めた一同はバイキングの頭に事情を話した、すると頭は明るい笑顔で彼等にこう言ったのだった。
「そう言うと思っていたからな」
「だからか」
「ああ、是非な」
 久志にも笑顔で言う。
「この世界を救ってくれ」
「そうさせてもらうな」
「そしてだ」
 頭は今度は芳直を見て彼に話した。
「これからはな」
「ああ、陸地でな」
「頑張って来いよ」
「バイキングは丘でも戦うしな」
「大丈夫だな」
「勿論だ、俺っちだってな」
 芳直は頭に明るい笑顔で話した。
「丘で戦うのもいつもだったしな」
「そうだ、バイキングは何処でも戦えるしな」
「戦って勝つものだからな」
「頑張って来い」
 彼の右肩に己の手を当てて言葉を贈った。
「是非な」
「ああ、それでこの島を統一したらな」
「その時はだな」
「その途中かも知れないけれどな」
「御前等のところにだな」
「来てくれるかい?」
 戦力、つまり仲間としてだ。
「そうしてくれるかい?」
「勿論だ」
 頭は芳直に満面の笑顔で答えた、見れば他のバイキング達も同じ顔だった。
「その時はな」
「有り難いな、それじゃあな」
「まずは十二人集まってな」
「旗揚げしたらだな」
「統一目指すからな」 
 芳直ももうこうした考えだった。
「だからな」
「そしてその中でな」
「俺っち達のところに来てくれるならな」
 バイキング達がいいならと言うのだった。
「待ってるぜ」
「そういうことでな、じゃあ選別でな」
「ははは、そんなのいいさ」
 久志は頭に笑って返した。
「別にな」
「おいおい、だからな」
「バイキングはそう言われるのは嫌か」
「ああ、だからな」
 それでと言うのだった。
「貰っていってくれよ」
「そうか、それじゃあな」
「これだ」
 こう言って出したのは一つの革袋だった、人の頭位の大きさである。
「中には宝石が詰め込んであるからな」
「宝石か」
「俺達がこれまで交易やら戦闘で手に入れたうちのほんの少しだ」
「ほんのじゃねえだろ」
「俺の財産の半分だ」
「半分もか」
「それが選別だ」
 それだけの宝石がというのだ。 
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