提督はBarにいる。
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鎮守府・愛のエプロン!第2回-後編-
~調理風景:山風の場合~
「うぅ……私以外の3人は自信ありそうだったし、私より凄い物をつくってそうだし、何を作ろう……」ウルウル
『ある意味スゴい物を作ってたな、確かに』
『……もう私はまともに食べられる物なら何でも良いわよ』
『悟ってんなぁ』
「そうだ、プリンなら簡単に作れるかも。混ぜて蒸すだけだし」
『プリンか。悪くないチョイスだな』
『せめて、せめて食べられる物を……!』
山風の選んだプリンの生地の材料は?
A:卵、牛乳、砂糖
B:卵、豆乳、塩
C:卵、飲むヨーグルト、砂糖
D:ダチョウの卵、練乳、塩(大量)
「えっと、卵に……牛乳はこれ、お砂糖はこれ……で、混ぜる」
『卵は普通に鶏卵だな、それにあれは……豆乳か!?』
『あぁ、またまともな料理が遠退いていく……』
『まぁ待て、豆乳プリンは存在する』
『マジで!?』
『あぁ、豆乳の優しい甘さで中々美味いぞ?』
( ;´・ω・`)<ガッサさんガッサさん
『ん、どしたのスタッフさん?』
( ;´・ω・`)<山風ちゃんが入れたの、塩やで?
『もーいや……』フラァ
『卵豆腐かな?(すっとぼけ)』
「プリンは蒸し器に入れたから……カラメル、作んなきゃ」
カラメルソースの材料は?
A:砂糖(大量)と水
B:砂糖(少な目)と水
C:塩(大量)と水
D:塩(少な目)と水
「えっと、お砂糖はたっぷりにお水を少し……。鍋に入れたら火にかけて、焦がさないように混ぜながらグツグツ煮る……」
選択肢:A(very good!)
『ん?山風の動きが止まった……?』
『』←衣笠気絶中
「……あれ?さっき私、プリンの生地作った時に同じ所からお砂糖とったっけ?」
『おっ!?おい衣笠起きろ、山風が塩プリンの間違いに気付いたぞ!』
『えっ、嘘!?』ガバッ
「も、もう一回プリンやり直す……!」
『おおおおおぉ!ファインプレーキター(゚∀゚ 三 ゚∀゚)!』
『キタ!安心なのキタ!これで勝つる!』
「卵に、砂糖、牛乳……あ、バニラエッセンスも!」
『相変わらず牛乳じゃなくて豆乳だが、しっかり砂糖に直したぞ!』
『偉いっ!偉いよ山風ちゃん!』←号泣
「後は、蒸すだけ……!」ドキドキ
『若干蒸し時間が長いかも知れんが、そんなのは些末な問題だな!』
『うえぇん、どうにか半分はちゃんとしたデザートが食べられるよぅ……』
~調理風景:大鯨の場合~
「お料理には多少自信あるんです、私!特エプ目指して頑張ります!」フンス
『さて、今回一番の期待の星、大鯨だが……』
『一体何を作る気なのかしら?』
「せっかくバレンタインデーが近い事ですし、思いを込めて、チョコレートケーキを作ります!」
『ファっ!?』
『おおっとぉ、大鯨ちゃん全国ネット放送だという事を忘れたのか!?提督さんに全力の愛の告白だァーーーーーっ!』
「チョコレートケーキも色んな種類がありますが、酸味の効いたジャムとのハーモニーが美味しいザッハトルテにしましょうか」
「えぇと、ザッハトルテに使うのは……」
※大鯨ちゃんには失敗する要素が無いので、お料理教室めいた空間に変わります。
※材料※
・ダークチョコレート:120g
・バター:100g
・牛乳:50cc
・グラニュー糖:80g
・卵黄:3個
・卵白:3個分
・薄力粉:75g
・ココアパウダー:30g
・アプリコットジャム:100g※酸味があるならベリー系もオススメ
(グラッサージュ)※グラッサージュとは?:表面をコーティングする糖蜜やソースの事
・ダークチョコレート:150g
・生クリーム(動物性):150cc
・水:30cc
・グラニュー糖:30g
・バター:10g
・無糖のホイップクリーム:適量(飾り)
「まずはザッハトルテの生地を作ります。バターと牛乳を鍋に入れて温め、そこにチョコレートを入れて溶かします。その間に、卵を卵黄と卵白に分けて、卵黄とグラニュー糖の半分……40gをよく混ぜ合わせます」
「卵黄とグラニュー糖がしっかり混ざって、粉っぽさが無くなってきたら溶かしておいたチョコレートに加えてよく混ぜます」
「次に、卵白を泡立ててメレンゲを作ります。この時、残しておいたグラニュー糖40gを2~3回に分けて加えながら泡立てて行きます」
「メレンゲが出来たらチョコレートのボウルに2~3回に分けて加えながら混ぜます。この時、あまりメレンゲを潰さないよう切るように混ぜるのがポイントです!」
「メレンゲが混ざったら、薄力粉とココアパウダーを振るい入れて、更に混ぜれば生地の完成です。今の内にオーブンを余熱しておきましょう」
『…………』←ガン見
『…………』←ガン見
( #^ω^)<オイ、何か喋れや
『はっ!?あぁいや、完璧すぎて解説する所が無いんだが……』
『むしろ料理番組邪魔してるみたいで、余計な口を挟みたくないのよね』
( ;´・ω・`)<えぇ……(困惑)
「さてと、出来た生地をケーキ型に流し込みます。今回の分量なら18cm位のがちょうどいい厚みに焼き上がると思います」
「後は、180℃のオーブンで30分から35分焼きますよ!その間に表面にかけるグラッサージュを作ります」
「鍋に水、生クリーム、グラニュー糖を入れて温め、火を消したらそこにチョコレートを加えて溶かします。そして温かい内にバターを加えて、グラッサージュに艶を出します」
『うわぁ、すっごい本格的。ねぇ提督、私ホントにこんなのたべていいの?』
『あぁ勿論。ただし、虐待されたリンゴと焼き重曹食べてからな?』
『おぅふ』
「スポンジが焼き上がるまで暇ですね……スタッフさん、お願いがあるんですが」
( ;´・ω・`)<何じゃらホイ?
~大鯨、スタッフさんに相談中~
「お願いして構いませんか?」
( ;´・ω・`)b<任せて任せて~
( ;´・ω・`)<てーとくさんにガッサさん
『ん、どした?』
( ;´・ω・`)<大鯨ちゃんが「ドリンクは何がいいですか?」って聞いてるやで
『まさか……』
『焼き上がりの待ち時間にドリンクまで……!?』
「スタッフさん遅いなぁ……あ、スポンジが焼き上がりましたね。スポンジを型から外して暫く冷まします」
( ;´・ω・`)<聞いてきたよ~
「あ、ありがとうございます♪提督さんはコーヒー、衣笠さんはミルクティーですね。畏まりました♪」
『ホントにドリンクの準備してる……』
『至れり尽くせりじゃねぇか……』
「スポンジが冷めたら、焼きによる膨張で膨らんだ部分を削ります。そしてスポンジが半分の厚みになるようにカットして、アプリコットジャムを塗ってサンドします」
「仕上げに、作っておいたグラッサージュで表面をコーティングして、冷やし固めれば完成です!……あ、食べる時には室温に戻してから食べた方が美味しいですよ?グラッサージュが余ったら、ホットミルクに溶かしてホットチョコレートにしたり、グラッサージュと同じ量の生クリームと一緒に加熱して溶かしてから冷やし固めると即席のチョコレートムースみたいになって無駄が無いです♪」
『ブラボー……!おぉ、ブラボー!』パチパチ
『特エプ確定だろこれは(確信)』
~試食&ジャッジタイム~
衣笠「さぁ!エプロンガールズの愛情こもった手料理を、私と提督さんが試食しちゃう……その前に、提督さんや青葉に寄せられた応援メッセージを紹介しちゃうよ」
提督「そんなの募集してたのか」
衣笠「まず最初はコチラ!『エプロンガールズの皆さんは提督のハートをget出来るよう、頑張って下さい。青葉さんは無理せず、バケツを使いましょう。提督は……爆発しろ!』」
提督「思っくそdisられたんですがそれは」
衣笠「え~続きまして……『(そこで駆逐イ級の肉とか食わされる羽目になっても)止まるんじゃねえぞ…』との事です!」
提督「なんでや!今オルガ関係ないやろ!?」
衣笠「ではでは気を取り直して、試食タイムよ!まずは
……ビスマルクさん!」
ビス子「ふふん、当然よね!さぁ、私特製のbratapfel……とくと味わうと良いわ!」ドヤァ
二人『何故あの調理行程でどや顔出来るんだろう……』
提督「そもそもリンゴが微塵切りの時点でおかしい」
衣笠「わーい、チーズが香ばしく焼けてる~」←現実逃避
ビス子「いいから早く食べなさいよ!」
提督「では……」
衣笠「覚悟を決めて……」
二人「いただきます!」
パクッ
提督「げふっ!?」
衣笠「ぐえっ!?しょっぱ……!」
~カッコいい提督と可愛らしい衣笠ちゃんの勇姿を思い浮かべながらお待ち下さい~
提督「ふぅ、マジで死にかけた……」
衣笠「リンゴが塩漬けにされてクシャクシャの上に甘味も水分も皆無、そこに大量の塩とチーズの塩分が波状攻撃を仕掛けて来たわね……」←バケツ使用済み
ビス子「…………」ピクピク←自分で味見して大破
提督「当然ながらこんなもん、デザートはおろか料理とも呼べん。よって失格!」
※ビスマルクはレーベ、マックス、プリンツに付き添われて入渠ドックに運ばれました。
提督「さて、お次は……初月!お前だ」
初月「あ、あぁ……あまり自信は無いんだが」
衣笠『ビスマルクさんと同じく大惨事なのに……』
提督『何だろう、この罪悪感』
提督「さて……逝くか」
衣笠「そうね……」
二人「いただきます」
パクッ モグモグ……モグ?
衣笠「……あれっ?」
提督「なんか……普通に食える?」
衣笠「いやいやいや!おかしいでしょ!?だって初月が使った粉って重曹100%よ!?」
初月「えぇ!?大丈夫なのかい提督!」
提督「でもなんか……ハチミツの甘味に誤魔化されてるのか、ビス子のさっきの奴で舌がバカになったのか、普通に食えるんだが」
提督&衣笠、一応完食
提督「不安だから明日、明石の診察受けような……衣笠」
衣笠「う、うん」
提督「さてと、お次は誰にする?衣笠」
衣笠「山風ちゃんのプリンね。大鯨さんのは大トリよ!」
山風「あうぅ……不味かったらごめんなさい」
提督「気にするな。不味くてもちゃんと食ってるだろ?」
衣笠『すぐ吐き出すかは別として、ね……』←苦笑い
山風「これ、スプーン……。あ、あと、カラメルソースもつくったから、お好みでかけて……?」
二人「じゃあ遠慮なく……いただきます!」
パクッ
二人「うんまあああぁぁぁあい!」
山風「ほ、ほんとう……?」
提督「おぅ。牛乳じゃなくて豆乳だったが、逆に豆乳の甘味が癒される感じだ。その証拠にホラ」
衣笠「美味い美味い美味い美味い!」ガツガツ
提督「な?自信持て」
山風「う、うん……」グスッ
提督「あぁホラ、泣くな泣くな」ナデナデ
( ;´・ω・`)『娘の手料理を喜ぶお父さんかな?』
提督&衣笠、完食!
提督「ふぅ……美味かった。さて、最後はいよいよ」
衣笠「大鯨ちゃんだね!」
大鯨「よ、よろしくお願いします!」
提督「もう見た目からして美味いんだが(確信)」
衣笠「でも提督、試食して品評しなきゃ」
二人「いただきます!」
パクッ モグモグ……
二人「( ´・ω・`)………」
二人「(´;ω;`)」ブワッ
大鯨「泣いた!?えっと、あのあの、何か私の作ったケーキに不備が!?」
提督「いや、違う……違うんだよ、大鯨。なんだかな、美味すぎて泣けてきてなぁ」
衣笠「(白目)」
大鯨「美味すぎて気絶!?」
提督「お前の愛情、ひしひしと伝わってきたぜ。ありがとな」ナデナデ
大鯨「は、はうぅ……////」←赤面
提督「大鯨はあまり戦闘が得意ではないが、少しばかり演習メニューを増やして、早目に指輪が渡せるようにしよう」
大鯨「はい……ふつちゅかものでしゅが」
衣笠「あぁ~っとぉ!?これは、提督の公開プロポーズなのかァ~っ!?」
提督『いつの間に起きたし』
提督「んな事より、さっさと格付け行くぞ」
衣笠「えっ、まさかのスルー!?……まぁいいや、エプロンボードカモン」
( ;´・ω・`)<提督は爆発しろ~
提督「オイ何か今聞こえたぞ」
衣笠「気にしないの、提督。まずは大鯨さん!」
提督「文句なしの特エプだろ。てか、それ以外に付けたらヤラセ疑われるわ」
大鯨:特エプ
大鯨「あ、ありがとうございます!」
衣笠「では引き続き山風ちゃん!」
提督「ん~……悩むが、上エプ寄りの中エプって所か?」
衣笠「最初は間違えてたけど、途中で気付いて直せたのはポイント高いよね!」
山風:中エプ
山風「とりあえず、ランク外じゃなくてよかった……」
提督「さて、残るは危険物拵えた二人だが……」
初月「」ガクガクブルブル
二人『物凄い祈ってる……』
提督「ビス子は問題外として、初月は……ギリ下エプって所か?」
衣笠「そうね。かろうじて食べられたし……下エプとランク外の境目辺りじゃない?」
提督「だな。エプロンボードの縁に貼っておこう」
初月:ギリギリ下エプ
初月「よかったぁ……」ホッ
提督「さて、ビス子に関してはランク外確定なんだが」
衣笠「今の所、一番遠いのが利根さんで、重巡寮の玄関に貼られて晒し首状態なのよね」
提督「ぶっちゃけ髪の毛肉じゃがよりキツかったぞ、アレは……」
衣笠「じゃあどうするの?」
提督「プリンツ辺りに預けとくか。今のアイツナラ優しくされる方が傷に塩擦り込まれるようにキツいだろ」
衣笠「うわぁ……エグい。っていうかランク外の名札がどんどん重巡寮に集まって来てるんですけど!?」
提督「それは俺のせいじゃねぇだろ」
衣笠「まぁいっか。次回は青葉に代わってると思いますが、またお会いしましょう!さよーならー!」
~収録終了後~
青葉「いやぁ助かったよガサ!また何かあったらお願いね!」
衣笠「うん、絶対やだ」ニッコリ
後書き
スペシャルは500話記念と重ねてやる予定です。
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