| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

こんなチートでもありですかい?そうですかい。

作者:わいわい
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第14話。士郎と変人の一日。

士郎と晋吾は所謂二卵性双生児である。

日本人の癖に赤い髪の士郎に対し、晋吾は黒い。士郎よりも晋吾は若干釣り目。晋吾の方が体重が重い。

このほかの外見は背丈も一緒な二人。しかし、内面はだいぶ違う。

晋吾は「変な子」「変わった子」。士郎は「いい子」「ガンバリ屋さん」といったところが町内の評判。

士郎は可愛いらしい笑顔と、何に対しても一生懸命なところが、おばさまたちのハートを掴んだらしく、

商店街ではある意味アイドルと化している。

晋吾はあっちをうろうろ、こっちをうろうろと散歩に出かけるため様々な場所で見られ、

着ぐるみをきて、3m級の木によじ登って蝉ごっこなどしていたり等、某超幼稚園児みたいなこともしていてるのも発見はされているからだ。

本人としては、知識を蓄えることを最優先していた前世の少年期の分も、遊び徹すつもりだったらしい。

少し晋吾の前世の話をすると、彼が遊び始めたのは高校に入ってから。

本人曰く

「いい友人に出会えた」

とのこと。まぁ、その友人はタダのオタクであったのだが・・・・





士郎は兄によって育ったと言って過言ではない。

兄にあやされ、兄に教わり、兄に怒られ、兄に虐められ、兄に可愛がれ、その結果、兄に懐いた。

しかし、今、士郎の中で一番であった兄の存在を脅かす存在がいる。



その名を、遠坂 凛と言う。



ぶっちゃけ初恋であった



そこで思った、確かに自分の兄は偉大である。

しかし、兄の後ろでウジウジしている姿を見て、彼女はどう思うか?

おそらく、自分は兄の引き立て役にしかならないであろう。そう士郎は思い立ち。

始めてであろう兄に対する『反逆』を行うのであった。





「ニイちゃん。ニイちゃん。」
「ん?なんやシロちゃん。」





「兄貴って呼んでいい?」(ドキドキ)

「キモいわボケ。」





・・・・ショックで二日間落ち込んだ。「兄貴」はどうしても嫌らしい。(筋肉を想像してしまうとのこと)

なんとか「兄さん」としてもらう許可を得た。それでいいのか士郎。そんなんでいいのか士郎。





家での士郎はさておき、学校での士郎は実に人気者である。

100mを11秒前半、200m24秒台、400m53秒で走るだけでなく、走り幅跳びを6m飛ぶ

陸上部のスーパールーキー。と言うよりも怪童と言ったらいいか?

運動だけでなく成績優秀、赤い髪が人の注目を集め、顔も悪くなく、むしろいい方。

さらに性格は優しく、他者を気にかけ、苦になる仕事を厭わない。

こんな奴が現実にいるのか?と疑いたくなる奴である。

また、士郎の朝は早い。彼の一日を追ってみようと思う。

朝4時、士郎は目を覚める。そして運動着に着替えランニングを開始。

周囲を山に囲まれ、アップダウンが激しい深山町を一周。

この間、晋吾に教わった通り、有酸素運動ランニングと無酸素運動ダッシュを繰り返して行っている。

5時、朝食と弁当の準備を始める。同時に晋吾起床。バットを持って道場に行き、素振りを始める。

5時30分、舞弥姉ちゃん起床。手伝ってもらいながら一緒に調理を開始。

6時、3人で朝食。6時30分、士郎は陸上部の朝練に参加するため登校。

7時、イリヤ起床。3人で朝食。

8時、く○ダネ!をつけ、司会の小倉さんと「朝の挨拶」をしてから晋吾登校。

イリヤと舞弥はそのままテレビ観賞。

8時30分、晋吾学校到着。士郎朝練終了。8時40分、HR開始。

8時55分、1限開始。士郎、ノートを開き真剣に授業を聞く。晋吾、睡眠開始。9時45分、1限終了。晋吾起床。

9時55分、2限開始。士郎、ノートを開き真剣に授業を聞く。晋吾、睡眠開始。10時45分、2限終了。晋吾起床。

10時55分、3限開始。士郎、ノートを開き真剣に授業を聞く。晋吾、睡眠開始。11時45分、3限終了。晋吾起床。

11時55分、4限開始。士郎、ノートを開き真剣に授業を聞く。晋吾、体育のため力加減に気をつけながら、はっちゃける。士郎、兄の校庭での活躍を観戦。

12時45分、4限終了。晋吾、いい汗かいた。士郎、ノートを友人の間桐慎二に借りる。

12時50分、昼食の時間。晋吾、凛、一成とともに昼食を取る。士郎、友人の間桐慎二と昼食を取る。

13時30分、5限開始。士郎、ノートを開き真剣に授業を聞く。晋吾、何かをひらめいたらしく、ノートに書き始める。

14時20分、5限終了。晋吾、会心の出来具合に満足する。

14時30分、6限開始。士郎、ノートを開き真剣に授業を聞く。晋吾、ノートに何かを書き始める。

14時40分、晋吾、違うことをしているのがバレる。

何をしているとの質問に、現状の素材で、どうしたら駆動部の滑らかさを出せるのか、模索していました。と返し、教師を困らせる。

15時20分、6限終了。15時25分、清掃開始。士郎、生き生きとした顔で掃除をしていく。晋吾、意外に真面目に掃除をする。

15時35分、清掃終了。15時40分、SHR開始。

16時、部活動開始。士郎、アップを開始。晋吾、今日は一人で同好会に参加。マニピュレータの作成に着手。

16時30分、士郎、ラダートレーニングに取り組む。晋吾、呻き始める。

17時30分、士郎、20mシャトルランを開始。
晋吾、結局設計に納得がいかず、授業中に書いた設計図を破棄。気分が乗らないため下校。

18時、士郎、100m10本ダッシュ開始。終了後、練習終了。晋吾、帰宅。

18時40分、士郎、終礼終了後、下校。19時、商店街マウント深山で買い物を開始。おばちゃん、おじちゃん達からいろんな物を貰って帰る。

19時30分、士郎、帰宅。着替えた後、調理準備。切嗣が急かし始める。大河訪問。二人で騒ぎ始める。

20時、切嗣と大河がうろうろし始める。晋吾にじっとしてろと怒られる。舞弥とイリヤはどっちが大人であるか考え込んでしまう。

20時20分、6人で夕食。晋吾が「親父、今日は何時に起きたん?」と質問し、「・・・・12時」と答える切嗣

完全にダメ人間である。

21時、大河は帰宅、士郎は宿題開始。舞弥、大河はテレビ観賞。イリヤ、切嗣、晋吾はゲームをし始める。

21時30分、風呂の時間。レディファーストの衛宮家は、舞弥、イリヤandキリツグ、士郎、晋吾の順番である。

22時、イリヤはキリツグ共に就寝。士郎と舞弥は土蔵にて魔術の練習を開始。晋吾は部屋で研究開始。





「よし、強化してみろ。」

「――――同調トレース、開始オン」

「――――構成材質、解明」
「――――構成材質、補強」

「――――全工程トレース、完了オフ」

丸めた新聞紙を強化する士郎。

「どうだい舞弥姉ちゃん!」
「うん。だいぶ良くなってきたな。失敗することも減ってきた。」
「へへっ」
「しかし、実践で使うとなればもっと早くなければならないからな。」
「そうだな。精進あるのみだっ。」
「フッ、そのいきだ。」

数年間強化の魔術を訓練してきたけど、ようやく形になった。舞弥姉ちゃんにつきっきりで教えて貰ってたからだな。

「ありがと。舞弥姉ちゃん。」
「いきなりどうした。」
「いや。俺がここまでできるようになったのも、舞弥姉ちゃんのおかげだから。お礼を言いたくって」
「そんなのはいい。私としては始めての弟子だからな。楽しくやらせてもらっているよ。」

でも、舞弥姉ちゃんに教えてもらってなかったら、俺は全然できなかったような気がする。

「まぁ、私が教えられるのは強化のみだ。あとはイリヤに聞いてくれ。」
「うーん。姉ちゃんもよくわからないって言われちゃったけど・・・・」
「仕方ない。それだけのものなんだよ。」

そういって立ち去る姉ちゃん。フゥ、どれ、最後にいっちょやってみるか。

「――――投影トレース、開始オン」 
 

 
後書き
ちなみに前回、一成が晋吾を自ら認知できた理由としては、一成がカリスマC持ちという設定。無効じゃないけど、若干レジストしている状態。晋吾に対しては、なんだこいつなんかすげぇ。という印象。また一成と凛ちゃんは、家の関係で面識あり。という設定。本作の士郎にはアヴァロンがないため、属性が『剣』ではない。しかし、できるだけ変えないようにしたいため、似ている属性にしてみる。もちろん固有結界も違います。  
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧