転生貴族の銀河
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第二十四話
ロルフは三長官に対して上申書を提出した。
中身は!
イゼルローンにプラネートの中に士官学校を創設するらしい、士官学校の四年生を戦場の中で経験を積ませる。
簡単に言えばそうなるが・・・・・
三長官は悩んだ、実際に前線での経験を積めば大いに実りがある。
しかし、今迄の実績が慣例が崩れる事になる。
三長官と国務尚書は討議していた、それが・・・・
「確かにロルフにいう通りに実戦は参加させないが、後方勤務として兵站を学ぶのも良いかもしれん」
「確かに、最近は兵站の意味を分からん者が多い」
「兵站がしっかりしていればこそだ、その分戦場で司令官が指揮する事が出来るのだ」
「そこをしっかりと学ばせるのも良い考えだ」
「ロルフの提案だと言うのが気に喰わんが」
「それもそうだが・・・・
他にもあるぞ。子供がいる家庭でも息子が全員戦死する事もある、例えばだが三人の息子が全員戦死する」
軍務尚書二人の顔を交互に見る
「それは、一人は残さないと家庭が崩壊するな」
「そうだ、家庭の崩壊と家を継ぐ者は一人は残す事にしなければ!
人口の減少に歯止めが効かなくなる、これは既に陛下にもお言葉・・・」
「そうだな、今からでもすぐに動くか?」
「うむ、もう既に選定はしている」
「どれだけの人数になるか」
「70万人だ」
「以外に少ないな」
「調べてから未だに十日しか経っていない人数は三倍になると予想しているが・・・」
「増えるか?」
「増えるだろうな、確実に断言出来る」
「答えは出来ているのだ、その者達は前線には行かせない。」
「ならばどうする」
「兵站統括部に移動だ、他にも後方支援をする場所を創設する」
「・・・・陛下の許可をだな」
「大丈夫じゃ、この件に関しては既に許可が出ている。必要なら勅命も直ぐに出すと言われたのだ」
三長官が国務尚書驚きの顔でみている・・・
「この件はロルフから既に陛下に告げられている、もう何年になるか・・・」
「なんと!本当ですかな」
「本当じゃよ、ロルフが言っておったのが未だに12か13歳かの時じゃ」
「それを一人で!」
「どうかな、オーベルシュタインや他にも優秀な執事等がいることだしな。メルカッツがもあの堅物がロルフを主と認めている、何かがあるのだろう」
「生意気な副司令長官だがな、確かに人が付いて行く魅力があるのだろうな」
「ふん、面白くはないがしかたがない」
オーディン
ジークヴァルト伯爵家
「それでなんだ」
「お前はロルフ様に俺が女性と付き合ってる事を報告したのか?」
「した。報告はするように厳命されていたからな」
「そうか、それで休日が増えたのだな」
「そうだろうが、卿も私の事を報告したか?」
オーベルシュタインは週に一度の休日が固定されている現状で・・・・
「してないぞ? まさか卿も付き合っている女性が?」
パウルは誰がロルフに言ったのか!
「どうやら卿ではないようだが・・・・・
誰が報告したのか? 未だ付き合ってはいないが」
「そうなのか・・・で!
毎日逢っているのか?」
「週に一回だが」
「それは何なんだ!少ないぞ卿は女性の気持ちを考えれば分かるだろう。三回くらいに増やしてもいいだろう」
「そうなのか?」
パウルは理解できなく聞き返したが
「自分も女性の気持ちに疎いがな、それでも軽く夕食でも誘えばよかろう」
暫し考えて
「しかし・・・・いいのか?」
「何がだ?」
何を悩んでいる?
「彼女の時間を無駄にするのでは?」
俺は呆れてしまった。
「恋してるなら関係無いぞ、女性は卿に時間を作って欲しいと思っている。
・・・・・と、思うぞ」
パウル考え、出た言葉は
「413年物の一品が有るが飲むか?」
「それは飲んだ事も聞いた事もないが、いただけるか」
「無論だ、是非に指南して欲しいところだ」
「し、指南など無理だぞ。」
「そうか、なら基本を」
「基本とかは無い・・・と思うぞ」
「そうなのか?」
パウルは真剣に悩み、そして食い入るようにリューネブルクを見つめてた。
リューネブルクは自分が地雷を踏んだのかと思い悩んでいた。
その日は二人で無言のまま三時間飲み続け!二人は記憶がないまま翌日の朝を迎えた。
その日は朝から執事の気の効いた軽い食事が待っていた。
プラネート
ロルフ自室、高速通信室
「それで、駄目駄目なのか?」
「駄目が×50ですな」
「おいおい、それって拙いだろうが何とかしてよ」
「無理ですな、今のままではかなり強硬策を行う事になりますぞ」
「自然には無理?」
「絶対に無理です。昨夜から我ら執事がこの難題に知恵を出し合い喧嘩もしましたし!殴り合いは流石にしませんが・・・・」
「そこまでか・・・・・・」
「・・・・・・」
「任せる、自然に近い形で結婚までたのむ」
「期待はしないで下さい、あの朴念人は・・・・・殴りたいです」
と!高速通信一方的に切られてしまった。
其処までに難しいのか・・・・・
強制的に高速通信を切ったというのは初めての体験だな・・・
「総司令官、お客が来てます」
「誰がきたんだラインハルト」
「大きな熊です」
「お前な上官に熊はないだろ」
と、気にせずに客間に向かうと!
極稀に見る事が出来る、オフレッサーのスーツ姿だ。黒のスーツに中にはグレイのTシャツでソファーの横にはエールの樽が置いてある。
「暇なのかな?」
「最近は暇で暇で訓練しかないからな」
「ラインハルトが大きな熊がきたと言っていたが確かに熊だな」
「熊か!不思議と違和感がないな、坊主共に言われても納得出来る。熊のプーさんか?」
「プーさんは無理だろ、あれは可愛いのだ卿は恐怖の対象だろうが」
「失礼な奴だな、酒も出さずに俺を否定しおってからに」
「それはすまん、何が飲みたいのだ?」
「お任せだ」
「・・・・・ジーク、適当に持って来てくれ。プーさんと俺のもな」
オフレッサーは顎に手を置き考えているが
「何を考えてんの」
「・・・・・」
「おいおい無視かよ」
「イゼルローン要塞に帰ったら家族にプーさんの話をしてみる。息子も生まれたばかりだしな気にいるかな?」
「着ぐるみでも来てみたらどうだよ」
「着ぐるみか・・・・考えておく」
考えんのかよ、此奴は本当にあのオフレッサーか?
「妻達を連れて遊びに行っても良いかな?」
「是非に来てくれ、もう二月も来てないだろうが」
「分かった、来週には帰るしその時に邪魔するよ」
「おう、娘も卿に会えないと寂しがっているのでな。卿を兄と思っているしな」
「何だと!本当か」
ロルフはオフレッサーに食いつく
「うむ、本当だがどうした」
「妹が一人増えたぞ!これは祝杯だなウン」
「ロザンナが喜ぶ」
父親の顔で喜ぶオフレッサーに二人になった妹に喜ぶロルフだった。
オフレッサーの娘はロザンナ16歳で息子も生まれたばかりで一歳の息子がいた。
ロザンナが兄弟が欲しいと駄々を言い、夫婦は夜の営みを頑張ったのであった・・・・
残念ながらロルフは二人の妻との間にまだ子供が出来て居ない、頑張ってはいるがこれだけは夫婦の頑張りで何とかするしかないのだが、プラネート内には女性がいない前線には女性を配置しないのが帝国軍だ。
しかしだ、イゼルローン要塞には独身女性が数多いる。週に一度の後方基地に帰還する全将兵がその時を狙い女性を口説いていた。
全員が独身返上を夢見て金を使い飲み屋に消えていった。
その中でも普通にイゼルローン方面軍、ザ・出会いパーティーに参加し毎日数千のカップルが誕生していた。
経費は軍から全額出ていたので毎日おこなわれていた、是非に結婚して欲しいものだな人口減少に歯止めを掛ける為にね。
後書き
恋の始まりは突然に、でも二人は発展するのかな?
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