聖戦士ダンバインから40年後のバイストンウェル
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ダンバインの世界に憧れた男
前書き
思い付きで書きました。
俺は昔から聖戦士ダンバインの世界に憧れていた。
30才にもなって何を言っていると、周囲から笑われ続けた。
それでもいつかはオーラロードが開き、バイストンウェルへ行けると信じていた。
遂に50才になったが道は開かなかった、周囲はもう知らない世代で話も出来ない。
だがある暑い日に会社帰りの俺は、突然落下する感覚を味わった。
以前マンホールに落ちた経験があり、夢も失いかけた俺はまたマンホールだと思っていた。
しかし長いなと思っていると途中で停止した。
???「すまんが起きてくれんか」
何でマンホールに人が居ると思いつつ立ち上がった。
???「こんな所で不思議だろうが、お前はオーラロードを落ちている最中だ」
タクヤ「すみません冗談はいいです。いったい何が起こっているのですか?」
???「信じられだろうが本当だ。最近になってやたらと開かれる様になった」
タクヤ「本当に行ける、バイストンウェルに」
???「いや本当は行って貰っては困るのだ。魂の安息の場が今戦争状態になっておる」
タクヤ「戦争状態ドレイクですね」
???「お前何十年前の話をしておる。今はそれらと違う者が戦っておる」
タクヤ「えっ違うのですか」
???「全然違っておる。まあオーラバトラーを新しく開発できる者が居ないので、マシンは同じだが戦争の規模が違う。昔は数百機程度で今は万単位の大戦争じゃ」
タクヤ「万単位」
???「そこで頼みだが戦争を止めてくれ」
タクヤ「万単位の大戦争を俺一人で。無理です」
???「心配するな、好きなだけ特典をやる」
タクヤ「もしかして神様?」
神様「今頃気付くとは鈍い」
タクヤ「特典と言われても、現状を見ないと選べませんよ」
神様「それではこの腕輪をやろう。神の領分を犯さない限り何でもできるレア物だ」
タクヤ「神の領分って何です?」
神様「人の生死が主だが、後は腕輪に知識を入れて貰え」
タクヤ「出来るか分かりませんよ。それでもいいなら行きます」
神様「ではその年で戦うのはきついだろう。20才!」
タクヤ「あれ、体が軽い。メタボも無い。俺20才に戻ったのですか」
神様「それが神の領分一部だ。では行って来い」
俺は又オーラロードを落ちていった。
気が付いた時、俺は牢屋の中に居た。
周囲を見渡すとかなりの人が捕えられている様だ。
???「気が付いたのですね」
タクヤ「はい、貴方は」
ヒロキ「ヒロキ・クチキと言います」
タクヤ「何故牢に入れられているのでしょうか?」
ヒロキ「オーラバトラーとかいうのに乗せられて、ある数値を越えると牢から出して貰える様なのですが。貴方は気絶していたので入れられたのでしょう」
ある数値オーラパワーを計測しているのだな。
腕輪よ、ハイパー化しないようにオーラ―パワーを最大限まで上げてくれ。
オーラバトラーの操縦が、超一流パイロットにしてくれ。
自分自身は武芸百般を極めている。
身体強化1000倍と疲れを知らない体をくれ。
精神耐性強化、血を見る事になるから必要。
この世界の今の情報をくれ。
あっ戦闘経験値1000倍で獲得も。
そうだ迷彩ビルバインを100倍強化して腕輪に入れておいて。
もう一つ転移が出来る様にしておいて。
ヒロキ「大丈夫ですか?」
タクヤ「えっああ、少し考え事ね」
オーラマシンは全て地上で浄化されたと、思っていたのだが図面か何かで復元したのか。
情報によると日本の戦国初期みたいに群雄割拠状態、しかもみんなドレイクみたいな野心家。
シーラやエレの様な人の味方をしょうと思ったが居ないじゃないか。
俺以外の戦いたく無い地上人は、全部地上に帰れ。
静かだと思ったらヒロキさんも帰れたのか良かった。
ついでにオーラロードを無理やり開かされている、シルキーはワーラー・カーレンに戻れ。
地上人何人残っている・・・・・・・・50人こいつら戦闘狂か。
地上人で味方になってくれる人・・・・0人こいつらは全員抹殺決定だな。
清い心で戦っている国は何処だ・・・・1国エの国(最小勢力)ミランダ・ラート女王
1国だけ無いよりましだけど、行ってみるか。
タクヤ「転移」
どうやらエの国に城エー・パスの広間に転移したみたい。
ミランダ「何者だ!」
タクヤ「地上人タクヤ・ミヤモト」
かわいいとか華憐を思い描いていたのに、何この筋肉の塊。
ミランダ「あたしを暗殺に来たのか?」
タクヤ「いや。味方になりに来た」
ミランダ「地上人この国はもう永くは無い。よそへ行きな」
タクヤ「よそって全部征服欲の塊でしょ。此処だけ何だよ、清い心で戦っているのは」
ミランダ「・・・・・だがいいのかい」
タクヤ「伊達に地上人で、無い所見せて上げる」
兵士「ミランダ様来ました。敵です」
ミランダ「あたしのダーナ・オシーを出せ」
タクヤ「出なくていいよ。見せて上げる、俺の力を」
ミランダ「あんたオーラバトラーを、持っていないじゃないか」
タクヤ「見ていてね。転移」
外に転移した、ドラムロがいっぱいだな。
タクヤ「来い!ビルバイン」
目の前に本物のビルバインが、嬉しくて涙が出そう。
早速乗り込んだ、分かる全てが分かる。
タクヤ「行くぜ!」
オーラソードライフルでまず1機だが。
そうでした100倍にパワーアップしただから武器も・・・・・。
100機は居たドラムロが消滅しました。
タクヤ「これから大活躍だったのに」
戻って来るとみんなが、恐怖で俺を見ていた。
ミランダ「あんた伝説の聖戦士かい。あれはビルバインだろ」
タクヤ「聖戦士はまだ分からないけど、ビルバインは間違い無いよ」
ミランダ「ビルバインは聖戦士しか乗れないよ」
タクヤ「まあそれは置いておいて、この国のオーラバトラーはいくつあるの?」
ミランダ「あたしのダーナ・オシーとゲドが20機だよ」
タクヤ「パイロットは?」
ミランダ「100人居るけどマシンが無ければね」
タクヤ「ゼルバイン100機出ろ」
城の中庭にビルバインに似た機体が100機現れた。
タクヤ「これでいいでしょ。ついでに50倍でパワーアップ」
ミランダ「・・・・・・・」
タクヤ「もう一つおまけパイロットのオーラ―パワー、暴走しない最大限まで上昇」
ミランダ「やっぱりあんたは、いやタクヤは聖戦士だ」
タクヤ「それはいいから訓練」
ミランダ「本当にいいのかい」
タクヤ「パイロットが増えたらまた出してあげるよ。ゲドで練習させてね」
ミランダ「みんな聖戦士タクヤからの贈り物だ。訓練しな」
兵士「「「「「「「「「「「「おう!」」」」」」」」」」」
タクヤ「ミランダはビルバインをあげるよ。100倍パワーのビルバイン出ろ」
ミランダの鎧の赤と同じ色のビルバインが出た。
ミランダ「聖戦士でもない私が、乗れる訳ないじゃないか」
タクヤ「乗ったら分かるよ」
ミランダは恐る恐るコックピットに座った。
ミランダ「分かる、分かるよ。ビルバインの扱い方が」
タクヤ「でしょ。オーラバトラーは所詮マシンなの」
ミランダ「タクヤありがとう。これでこの国を守れるよ」
タクヤ「違うよ。バイストンウェルを統一して、平和な世界に戻す」
ミランダ「ほ、本気で言っているのかい」
タクヤ「本気だよ。神様に、約束したからね」
ミランダ「本気の様だね。神様の約束では破る訳にいかないね。手伝うよ」
タクヤ「手伝うのは俺。ミランダが統一女王になるんだ」
それから2年でエの国は近隣諸国を吸収し、大国の仲間入りを果たした。
バイストンウェルは6つの大国に分かれた。
エの国、フの国、ワの国、グの国、ラの国、リの国、である。
しかしフの国、ワの国、グの国、ラの国、が同盟を結んだ。
ミランダ「こう来るとはね、どうする聖戦士殿?」
タクヤ「噂によればリの国王が亡くなる直前に、リの国にも聖戦士シュンジ・イザワと言う者が降り立ちリの国王になったとか」
ミランダ「それで同盟を?」
タクヤ「名前からすると俺の同郷の者。それに1度見てから判断します」
ミランダ「見るって、あんたまさか」
タクヤ「行ってきますね、転移」
タクヤはリの国トルール城内に転移した。
シュンジ「誰ですか、貴方は」
タクヤ「日本人、ミヤモト・タクヤ。エの国の聖戦士をやっている」
シュンジ「驚いた日本人か。イザワ・シュンジ、聖戦士兼リの国王だ」
タクヤ「単刀直入に聞きたい。エの国と同盟を結ぶ気はあるか」
シュンジ「正直悩んでいる。ミランダ女王の噂は聞いている。優れた統治者であると」
タクヤ「4か国同盟が怖いか。ではこれまでだな」
シュンジ「待ってくれ。そう急がないで欲しい、同盟は個人的には結びたい」
タクヤ「ではなぜ躊躇する?」
シュンジ「俺は皆の合議で物事を決める事にしている。少し待って欲しい」
タクヤ「待てない。時間が無いので失礼する。転移」
エの国エー・パス城に帰って来た。
タクヤ「戻った」
ミランダ「どうだった?」
タクヤ「無理だな。今頃合議制で決めるから、待ってくれと言われた」
ミランダ「敵が目の前だと言うのに、ゆっくりしているね」
タクヤ「エは独自でやるしかあるまい」
ミランダ「だね。だが勝算が薄いね」
タクヤ「今晩、フの国デレ・ター城を落として来る」
ミランダ「無茶だ。あんたの力は知っているが、あそこが一番兵力の数が多い」
タクヤ「だから先に潰しておく。それにまだ俺は、フルパワーで戦っていない。大丈夫だ」
ミランダ「分かった。でも気を付けなよ。地上人も20人程いるらしい」
タクヤ「無事戻って来る、転移」
フの国の森に転移した。
タクヤ「流石に100倍ビルバインでも難しいな。危険だが1万倍を試すか」
腕輪に願いを言った。
タクヤ「俺のビルバインをパワー1万倍にしてくれ。それに耐える機体と俺の体もくれ」
ビルバインに乗り込み、軽く操作してみた。
腕の一振りで、森が消し飛んだ。
タクヤ「俺への負担も大きいな、だが神様との約束は守る。ミランダを統一女王にしてバイストンウェルに平穏を取り戻す」
ビルバインはデレ・ター城を高速で目指した。
城上空の警備であろう、レプラカーン10機を瞬殺した
その爆発音に次々とオーラバトラーが上がって来た。
タクヤ「邪魔をするな。オーラキャノン発射」
デレ・ター城が半分消し飛んだ。
地上人「やってくれたな」
地上人「取り囲め」
タクヤ「飼い犬になった、貴様らに用は無い。地獄に落ちろ」
ビルバインがオーラソードを一振りするだけで、ライネック5機が爆散した。
静かに発進するゲアガリングタイプの、大型戦艦からフの国王のオーラが見えた。
タクヤ「逃がさん」
オーラソードライフルに持ち替えると、ゲアガリング目掛けて撃ちまくった。
ゲアガリングから発進してくるオーラバトラーも、まとめてゲアガリングは粉砕された。
残り半分の城も吹き飛ばし後は逃げ出した、地上人のオーラバトラーの始末だけだった。
高速で近づきビームソードで、次々落としていく。
だがタクヤも全身血まみれで、息も荒かった。
最後の1機を始末した時、意識が朦朧とし途切れかけていた。
タクヤ「て、転移!」
最後の力を振り絞り、エの国エー・パス城に帰って来た。
そこで意識が途絶えた。
ミランダ「救護班を急げ。死ぬなよ、タクヤ」
タクヤは4日目に意識が戻った。
タクヤ「ここは痛つう!」
ミランダ「まだ起き上がるな。全身の骨にひびが入っている。無茶しすぎだ」
タクヤ「神様とミランダとの約束だからな。まだ死ぬ訳にいかない」
ミランダ「お前は・・・フの国は壊滅した。残り3国が争って領地を奪って行ったそうだ」
タクヤ「所詮そんな関係だ」
ミランダ「同盟も解消され、今は3国で潰し合いをしている」
タクヤ「リの国は?」
ミランダ「動いて無いね。同盟の話もどうなったか」
その時家臣の一人が駆け込んできて、ミランダに耳打ちをした。
ミランダ「強獣が出た。久しぶりに暴れて来るわ」
タクヤ「嘘が下手だな、ミランダ。どうせリの国が攻めて来たのだろ」
ミランダ「あんたは寝ていな。リの国位あたし達で追い返してやるよ」
タクヤ「すまんが頼む。情けないな」
ミランダ達が出撃すると、タクヤは着替え始めた。
そして転移で国境近くに行くと、ビルバインを出しリの国の軍勢に向って行った。
タクヤ「ガロウ・ランも顔負けの卑しさだな、シュンジ」
シュンジ「お前は倒れていた筈、何故ここへ」
タクヤ「俺の体など、どうでもいい。バイストンウェルに安息をもたらす為に貴様を討つ」
シュンジ「ほざくな!」
タクヤの目の前を、リの大型戦艦ヨルムーンガンドが塞いだ。
タクヤ「目障りだぁ!」
オーラソードを抜くと、フルパワーで切り裂き撃破した。
シュンジ「ザン団長! 貴様よくも」
タクヤ「貴様らが仕掛けて来なければ、死なずに済んだ。貴様の責任だろうが」
シュンジ「うるさい!」
タクヤは痛みを堪えながら、リの強者を次々撃破して行った。
シュンジ「貴様は!!」
タクヤ「くたばれ、シュンジ!!」
シュンジの剣はビルバインの頭部を貫いたが、タクヤの剣はガドラムのコックピットを貫いた。
シュンジ「ゴード王約束を守れず、すみま・・・・」
シュンジのガドラムは爆散し散って行った。
タクヤ「馬鹿が大人しくリの国を、守っていれば良いものを」
ミランダ「タクヤ! 生きているね」
タクヤ「言っただろ。約束を果たすまでは俺は死なん」
ミランダ「馬鹿が」
タクヤ「ミランダ。そのままリの国を奪いに行け。シュンジ王も主だった者も死んだ」
ミランダ「分かった。あんたは帰って寝なよ」
タクヤ「ああ。もうそう動けないからな、帰るわ。転移」
ミランダ「みんな行くよ」
リの国を併合したエの国は更に強大になり、3国戦争で勝ったワの国との2国だけになった。
だが勢力差はワが7、リが3で2倍差がついていた。
しかしこれさえ乗り切れば約束は果たせると、ベッドの中のタクヤは思った。
神様は純粋に約束を果たそうとする、タクヤを守る為ある行動に出ていた。
タクヤの負傷も治った直後、遂にワの軍勢が動いた。
ミランダ「遂に決戦が来た。これに勝てば又静かに暮らせる」
タクヤ「みんなこれが最後だ。バイストンウェルに安息を!」
ワの国はウィル・ウィプスタイプ大型戦艦4隻を出して来た。
タクヤ「今日で最後だ。ビルバインの最大パワーを出してくれ。そして俺の体が最後まで持つようにしてくれ。ミランダの統一女王姿を一目見たかったが」
タクヤの戦いは凄まじい物だった、ウィル・ウィプスを1撃で粉砕した。
剣を振れば万単位の敵が撃破された。
だがそんな人の力を明らかに越えたものが、長続きする筈も無かった。
タクヤ「はあはあ。まだだ、まだ死ぬ訳には行かない。約束を守る」
タクヤもビルバインも、満身創痍だった。
それでも1機でも多く、敵を撃破して行った。
そんな時巨大な光が、タクヤの周りに生まれた。
その中からビルバイン、ダンバイン、ゼラーナ、ゴラオン、グラン・ガラン等の軍勢が現れた。
ショウ「タクヤ生きているな」
マーベル「まだ約束は果たせていないわよ」
シーラ「前方に火力を集中させよ。タクヤを援護せよ」
エレ「ウィル・ウィプスはゴラオンが引き受けます」
タクヤが夢にまで見たショウ達が、一緒に戦っているのだ。
タクヤ「はあはあ。これは夢でも最高だ! 俺もまだ負けられるか」
ミランダ「タクヤ! この軍勢は何だい?」
タクヤ「40年程前の大戦の英雄達だ。本当の聖戦士達だ」
ミランダ「過去にバイストンウェルを守ってくれた、聖戦士達が来てくれた。勝つぞ!!」
兵士「「「「「「「「「「「「おーう」」」」」」」」」」」
ショウ達聖戦士の参戦により、形勢は逆転しエの国は勢いに乗った。
そんな中でタクヤは1隻のブルー・ベガが、後方に下がろうとしているのを見つけた。
その中にワの国王のオーラが見えた。
タクヤのビルバインは突進して行った、そしてオーラソードで切り裂き撃破した。
だが周りの護衛のオーラバトラー4機の剣に貫かれた。
タクヤ「ミランダ!・・・・後は任せたぞ」
ミランダ「タクヤ!」
タクヤ「シーラ女王、エレ様・・・・浄化を」
シーラ「良くやりました、タクヤ」
エレ「貴方もりっぱな聖戦士です」
タクヤ「俺が・・・聖戦士・・か・・・・・」
「「浄化を」」
バイストンウェルにあった、全てのオーラマシンは消えて行った。
製造方法もその記憶さえ消え去った。
エの女王ミランダがバイストンウェルの、統一を果たし安寧を取り戻した。
タクヤは神との約束を、命を懸けて果たした。
そして今も別世界のバイストンウェルで、ショウ達と一緒に聖戦士として戦っていた。
後書き
久しぶりにPS1のダンバインのゲームを見つけ、オリジナルのその後のバイストンウェルを書きました。
好きなんですよね、ダンバインって。
知らない人が多いでしょうね。
おじさんだもの古いのしか書けません。
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