オズのトト
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第十一幕その五
「そうだね」
「ええ、そうよ」
「じゃあオズの国にいれば」
「ずっと楽しめるのよ」
「冒険も」
「そう、だから私は冒険が好きなの」
オズの国のあちこちを回っているというのです。
「いつもね」
「そうだよね」
「そしてね」
「そして?」
「今こうしてコロボックルさんやシーザーさん達に会って」
それが出来てというのです。
「本当によかったわ」
「そうだよね」
「じゃあ」
「それじゃあ後は」
トトから言いました。
「皆とお話して双子の山を回って」
「お昼もね」
「楽しもうね」
「お昼御飯なら」
「僕達はね」
コロボックルとシーザーの皆が言うには。
「私達が狩猟した木の実とか」
「そんなものだね」
「大きさがドロシーさん達に合うかしら」
「それが心配ね」
「あっ、心配しないで」
ドロシーはにこりと笑って皆に答えました。
「私達はもう自分達の食べるものがあるから」
「あっ、そうなんだ」
「ドロシーさん達の方で」
「だからいいんだ」
「そうなんだね」
「ええ、だから気を使ってもらわなくてもね」
それでもというのです。
「いいわ」
「それじゃあね」
「ドロシーさん達はドロシーさん達でだね」
「お昼を楽しむ」
「そうするんだね」
「そうするから」
だからだというのです。
「気にしないでね」
「うん、じゃあね」
「お昼はそうするってことで」
「楽しんでね」
「そうさせてもらうわ、あとこの山は」
ドロシーは双子山のお話をさらにしました。
「片方が沖縄でもう片方は北海道よね」
「うん、そうだよ」
「僕達はそれぞれの山に住んでいるんだ」
「そしていつもお互いの山に遊びに行ってね」
「そうして遊んでるよ」
「クッシーさんも来てくれるしね」
「そのお話は聞いたよ」
クッシーと聞いてトトが応えました。
「もうね」
「あっ、そうなんだ」
「クッシーさん自身から?」
「そうなのかな」
「そうだよ」
その通りという返事でした。
「もう周りの他の山は巡ったり」
「それでなんだ」
「クッシーさんとお話をして」
「それで知ってるのね」
「うん、メロン好きだって言ってたよ」
このことをお話するのでした。
「嬉しそうにね」
「そうそう、クッシーさんはメロンが大好きで」
「他の木の実もね」
「それで特にメロンが好きなんだ」
「本当にね」
「うん、君達とも仲がよさそうだね」
トトはコロボックルとシーザー達にこのこともお話しました。
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