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ドリトル先生と奈良の三山

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第九幕その八

「是非」
「わかったよ、じゃあね」
「はい、それとですが」
「それと?」
「奈良の食べものも文化も楽しんで頂いていますね」
 今も動物の皆と一緒にいる先生にこのこともお話しました。
「そうですね」
「うん、とてもね」
「それは何よりです」
「お素麺も頂いたし奈良の牛も西瓜もね」
「他のものもですね」
「楽しませてもらってるよ」
「それは何よりです。まだ奈良におられますね」
 白鹿は先生にさらに尋ねました。
「そうですね」
「その予定だよ」
「ではおられる間です」
「奈良の幸をだね」
「楽しまれて下さい、そして今日まだお時間があれば」
 白鹿は先生にさらに提案しました。
「天理に行かれてはどうでしょうか」
「あちらにだね」
「はい、奈良市と近いですし」
 このこともあってというのです。
「ですから」
「あちらにもだね」
「行かれてはどうでしょうか、この奈良には多くの神仏がおられますが」
「天理にもだね」
「神様がおられます」
「天理教だったね」
 天理市の神様はどういった神様か、先生も知っていて応えます。
「そうだったね」
「はい、天理王命という神がおられます」
「うん、実は僕もね」
「天理にもですね」
「行きたいと思っていたし」
「では学会の後で」
「行って来るよ」
 こう答えてです、先生は本当に学会の後で天理市に行くことにしました。このことを決めてからでした。
 先生は皆にも言いました。
「では今から天理市に行くよ」
「今度はそこになんだね」
 まずはジップが応えました。
「行くんだね」
「何か本当に神様が多い場所だね」
 ガブガブの口調はしみじみとしたものでした。
「神道に仏教に」
「天理教も奈良にあるのね」
 ポリネシアの口調もしみじみとしたものです。
「本当に奈良は神様と仏様の場所ね」
「何か比較的新しい宗教みたいだけれど」 
 チーチーは先生から前々から聞いていた天理教のことを思いました。
「面白い宗教みたいだね」
「先生が言うにはね」
「そうよね」
 チープサイドの家族は先生に応えました。
「天理教もね」
「いい宗教だって」
「そういえば大三輪神社の近くにかなり大きな教会があったよ」
 ホワイティはこのことを思い出しました。
「天理教の」
「というか奈良には天理教の教会も多いね」
 老馬は奈良県を見回っていてこのことにも気付いていました。
「神社やお寺以外にも」
「大阪や京都、それに神戸にも結構あるね」
 トートーは奈良以外にこれまで巡った場所で見たものを思うのでした。
「日本全体で結構あるね」
「その天理教の中心だね」
「これから行く天理市は」
 オシツオサレツは二つの頭でお話をします。
「一体どんな場所か」
「この目で見たいね」
「じゃあ今から行きましょう」
 最後にダブダブが先生と他の皆に言いました。
「その天理市にね」
「うん、写真で見る限りだと」
 先生はその奈良市のことを皆にさらにお話しました。 
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