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FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~

作者:山神
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魔法少女にさよならを

 
前書き
このお話は原作通りですが、いわゆる好きなキャラのバトルシーンなのでやらせていただいております。
詳細を知りたい方は漫画の方がいいかもしれませんね。 

 
ザッザッ

混乱状態で動きが止まっている四人の元に向かってくるストレートヘアの女性。その姿を見て、ウェンディとシャルルは驚愕していた。

「あなたは・・・ウルティアさん!?」

ジェラールやカミューニと同じ魔女の罪(クリムソルシエール)に所属しているウルティアの登場。彼らが手を貸してくれることは知っていたが、彼女がここにいることに二人は驚いたのには理由があった。

「お前が私の“時”を動かしたのか?」
「いいえ、“時”は封じられたままよ」
「時?」

聞きたいことがあったウェンディだが、ディマリアとウルティアの会話の意味がわからずそちらに気が向いてしまう。ウルティアは動かないトビーを見た後、彼女たちに再び歩み寄る。

「私は時の狭間の住人。つまりこの封じられた時の中にしか存在しない。あなたが時を止めたことによって、本来・・・自然な時の中では存在しない私がここにいるの」
「私だけの世界を・・・汚すというの・・・!?」

不思議な言い回しをするウルティアと自らの魔法を破られたことにより苛立っているディマリア。彼女たちのやり取りを見てようやく三人はディマリアの魔法の正体に気がついた。

「止まった時の中をあいつだけが動いていたとしたら、確かに・・一瞬で勝負がついていた」
「あれは“時”を止められている間の出来ごと」
「ウルティアさん、どういうことですか?」

まだ困惑気味のウェンディがさらなる説明を求める。ウルティアはそれに丁寧に説明した。

「あいつの魔法は時を止める魔法。けど、時が止まっている間、なせか私はこの姿で存在できるの。その私の力であなたたちも動けるようにしたのよ」

まだ理解が追い付いていないところもあるが大まかなところは伝わったらしくウェンディは小さくうなずく。そんな中シャルルがある疑問を彼女にぶつけた。

「あんま・・・大魔闘演武以来行方不明って・・・」

失われた魔法(ロストマジック)である時のアークの使い手であるウルティアは、自らの命の時を削ることにより時間を巻き戻した。それにより多くの魔導士が救われたが、彼女は老婆となり、ジェラールたちの前から姿を消した。

「時の狭間にいるのも悪くないわ」

染々とした声でそう呟いたウルティア。その時、焦ったディマリアが動き出した。

「出ていけぇー!!」

自らの“時”を邪魔する存在を蹴散らすために突進するディマリア。それを見てもウルティアに焦りはない。

「私は“概念”でしかない。だから共に戦うことはできないけど」
「ウルティアさん!!」

彼女の顔が少しずつ崩れていく。それを見てウェンディは驚愕し絶叫した。

「急いで!!私が“時”を固定してる間しかあなたたちは動けないのよ!!」

ウルティアを切り裂いたディマリア。しかし、彼女の体を剣はあっさりとすり抜け、手応えを一切感じない。

「思念体!?」

それでディマリアは目の前の敵がこの場に存在することのないものだと知る。そんな彼女に向かって、二人の少女は走り出した。

「はい!!」
「ありがとう!!」

ウルティアを相手にしても意味がないと察したディマリアは向かってくる少女たちに剣を向ける。ウェンディとシェリアはそれを回避すると、魔力をそれぞれ手に込めた。

「天竜の翼撃!!」
「天神の北風(ボレアス)!!」

息の合った攻撃ではあったがディマリアは剣でそれをガードする。

「なぜ私が“時”を操れるか・・・見せてあげるわ、16(セーズ)の実力を」

近距離にいた二人を剣で払う。ウェンディとシェリアはそれを下がって回避したがその時、ディマリアの右腕を隠していた鎧が粉砕した。

ズァッ

軽くなった腕を降り下ろすとその圧力で少女たちの足元が崩れる。彼女たちは必死に逃れようとしたが、あまりの勢いに吹き飛ばされてしまった。

「ウェンディ!!シェリア!!」

後ろにいたシャルルが二人を心配するが、ディマリアの攻撃は彼女にまで到達し地面を擦りながら飛ばされていく。

「何なの!?この魔力!?」

感じたことのない魔力の大きさにウルティアも驚かずにはいられない。煙が晴れるとそこから現れたのは先程までの女性剣士ではなかった。
金色だった髪は黒を混ぜたように変色し、肌は黒く変わり、金色の模様が浮かび上がっている。

接収(テイクオーバー)・ゴッドソウル 」

人間離れしたその容姿に彼女たちは言葉を失う。

「神の力・・・」
「そんなわけ・・・」

神の魂を体内に取り込んだとは信じられずにいた彼女たちだが、ディマリアは怒号を上げると大地が大きく抉れるほどの大爆発を起こす。

「かしこみ申せ。我が名はクロノス。時の神なり」

強大な魔力を保有している彼女の攻撃に大ダメージを受けている少女たち。彼女たちは瞬く間に全身ボロボロになっていた。

「みんな、大丈夫!?」
「こんな奥の手があったなんて・・・時の神の力!?そんなものどうやって手に入れたというの!?」

にわかには信じられない神の力。それを聞いたディマリアは冷静に答える。

「古の時の都ミルディアンに祀られし(われ)と、その末裔の(ディマリア)が一つになった姿よ」

すでに多くのものから忘れられてしまった都の生き残りであるディマリアが、自らの力を誇示するために神であるクロノスを接収(テイクオーバー)したことにより、彼女は時を操る力を手に入れた。だが、そんな相手を見て俄然燃えてきたものもいる。

「本当に神様なら、滅神魔導士(わたし)の出番ってわけね!!」

滅神魔導士(ゴッドスレイヤー)であるシェリアは立ち上がると自らを神と名乗る敵を見据える。その時ディマリアは人指し指をウェンディに向けると、シャルルは何かを感じ取った。

「ウェンディ!!」
「え!?」

咄嗟にウェンディを突き飛ばす少女。その直後にディマリアの指から放たれた魔力は、シャルルの胴体を貫通した。

「シャルルー!!」
(攻撃が・・・見えなかった・・・)

まさしく神の域と言ってもいい速度の攻撃。それをモロに受けたシャルルは吐血し、傷口を押さえる。

「予知能力でも反応が・・・追い付か・・・な」

そのまま崩れ落ち動かなくなる少女に駆け寄るウェンディ。彼女はシャルルを懸命に揺するが、一切の反応がない。

「シャルル!!しっかりして!!シャルル!!」
「そんな・・・」

思わず目から涙が溢れている天空の神。ウェンディはなおも彼女を揺すっているが、全く動かず、瞬きもしていない。

「我の世界を犯した罪。屍となりて償い賜れ」

微動だにしないシャルル、それを見て泣き叫ぶウェンディと涙を堪えようとしているシェリア。

「生きてるわ、まだ」
「!!」

その時、体にヒビが大きく入り始めたウルティアが二人にそう告げる。

「シャルルを時の狭間から脱出させたの。つまり、彼女の時間は止まっている」
「シャルルの時間が止まって・・・」

時が止まっているから彼女は動かなかっただけで、ギリギリ命を保っている状態にあるらしい。

「これでもギリギリよ。時が動き出したらシャルルは・・・」

今は大丈夫だが、時が動き出した瞬間彼女は絶命することは誰の目から見ても明らか。つまり・・・

「その前にあいつを倒して、時が動くのと同時に治癒魔法を最大でかけるの」
「お姉さん・・・体が・・・」

ディマリアの時の世界に置いて、ウルティアの存在していられる時間は限られている。リミットが近付いていくに連れ、彼女の体は崩れていく。

「あなたたちを時の狭間に置いておける時間は残り僅か。急いであいつを・・・」
「シャルル・・・」

涙を拭い立ち上がる天空の巫女。それと同様に、天神も相手を見据えていた。

「やろう、ウェンディ!!」
「うん!!」

大切な友を助けるために戦うことを決意した二人。しかし、ウルティアはある不安で押し潰されそうだった。

(けど・・・どうすれば・・・この子たちが勝てる相手じゃない・・・)

実力差は歴然。例え二人がかりでも勝利するのは至難の技。残り僅かな時間で彼女たちが勝つ方法を見つけるのは難しいかと思っていた。その時彼女は見てしまった、決して諦めることをしない、少女たちの真剣な眼差しを。

(なんて凛々しく・・・信念に溢れた目なの・・・)

自分の幼少期にはなかった目をした二人に羨ましいような、不思議な感情を抱くウルティア。

(こんな少女たちが・・・これほどの)

それを見て彼女は決めた。本来なら使いたくはなかった、最後の手段を使うことを。

「未来の力を使う覚悟はあるかしら?」
「未來?」

彼女が一体何を言おうとしているのかわからずそちらに視線を向けるウェンディとシェリア。ウルティアは水晶を持ち、これから使う魔法について説明する。

「そう・・・あなたが今後手にする可能性の力、その全てを今使うの。そこまでしなきゃあいつには勝てない。
ただし、この秘術を使えば・・・あなたたちは二度と魔法が使えなくなる。それが未来の力、第三魔法源(サードオリジン)

大きすぎる代償を前に二人の表情から笑顔が消える。そのことはウルティアも承知の上だった。

第三魔法源(サードオリジン)。未来に手にいれる可能性の魔力を今すぐ手に入れる力。しかし、その代償として今後一切魔法が使えなくなる。体内からエーテルナノが完全に消え二度と生成されない」

魔力の源となるエーテルナノを活性化させることにより手にすることができる超魔力。大きな代償を払うことにより、大きな力を手に入れることができるのだ。

「酷な選択なのはわかるわ。だけど、それほどの力じゃなきゃあいつには勝てない」
「お願いします!!」
「やって!!」

もう少し迷うかとも思っていたが、少女たちの反応は予想通りのものだった。それに思わずウルティアは笑ってしまう。

「あなたたちなら即決すると思っていたけど二人は無理。どちらか一人よ。じゃないとシャルルの回復ができなくなる」

治癒魔法の使い手にシリルもいるが、彼の時は完全に止まっている。彼に事情を話している間にシャルルは命を落とす上に、もうこの時の狭間にシリルを連れてくる力はウルティアにない。

「だったら私が・・・」
「あたしがやる!!」

ウェンディが名乗り出ようとしたところでシェリアがそれを制した。しかし、ウェンディはそれに反発する。

「ダメ!!シャルルを助けるのは私の役目!!だから・・・」
「だから回復役としてウェンディは魔力を残しておかなきゃね」
「シェリア!!もう二度と魔法が使えなくなるんだよ!!」
「その言葉、そっくり返すよ!!」

お互いのことを想っての争い。なおも二人はお互いに譲らない。

「私がシェリアを助けに来たの!!守れなかったら私は自分を許せない!!ウルティアさん!!お願いします!!」
「・・・本当に覚悟はできてるのね?」
「シェリアやシャルルを助けられるなら私・・・」
「ダメよウェンディ!!」

どちらも譲らずなかなか決まらないでいる。だがそんなことをしている余裕は本来ない。ここは戦場なのだから。

「何をもめておるか」

大地を蹴って突進してくるディマリア。それを見てウェンディはシェリアを突き飛ばす。

「来た!!急いでください!!」
「あ」
「行くわよ、ウェンディ!!」

水晶から放たれた強い魔力。それを受けたウェンディはドラゴンフォースを解放した。

「・・・」
「絶対勝つから」

やってほしくなかった選択に言葉を失うシェリア。ウェンディは自らの最後の戦いとなるであろうバトルに繰り出す。

「天竜の鉤爪!!」

先制の蹴りが繰り出されるがディマリアはそれをあっさりと受け止める。

「かしこみ申せ。我は時を司る神なるぞ。時がその体に刻まれた痛みを思い出す」

その瞬間少女の体に走る激痛。その痛みに彼女は悲鳴を上げた。

「アージュ・スクラッチ」
「あああああああ!!(何・・・これ・・・!!全身が痛い)」

今まで彼女が受けてきたダメージを呼び起こす魔法。その痛みはこれまでのどれよりも大きい。

「お願い!!ウェンディを止めて!!あの子にはまだ魔法が必要なの!!」

ウェンディが戦っているそんな時、涙ながらに黒髪の女性へと声を荒げているシェリア。その最中もウェンディは自らの力を振り絞ろうとしていた。

(だけど私には・・・第三魔法源(サードオリジン)がある!!)

痛みに耐えながら放った拳。それは敵の顔面を直撃したが、一切のダメージを与えることができていなかった。

「まだわからぬのか。人が神に触れるという愚行の行く先が」

彼女に触れた左の手が焼けるような激痛に襲われる。少女はそれに絶叫すると、神は容赦なく彼女の足を打ち抜いた。

(なんで・・・?なんで力がでないの!?)

思ったほど強化されていないこともあり痛みと苛立ちが込み上げてくる。

第三魔法源(サードオリジン)をまだ解放しきれてない!?)
「貫け、時の彼方へ」

ディマリアの指から放たれたレーザー。それは一直線に少女へと向かっていく。

(動いて・・・動いて!!私の体!!)

このまま何もできないのかと思われたその時、レーザーを払い除ける天空の神。

「シェリア?」
「間に・・・あった・・・わ・・・」

もう時間がないのか全身がボロボロになっているウルティア。しかしウェンディはそれよりも、目の前にいる友人の変わりように衝撃を受けている。

「後は任せてウェンディ。絶対勝つから」
「え?」
「ごめんね、あたしに秘術をかけるまでの時間稼ぎにしちゃって」

自分よりわずかに背が高いほどだったはずのシェリアの体は、大人のそれと変わらないほど大きくなっていた。

「ウルティアさん!?」
「シェリアの覚悟も本物だった・・・」

息が上がり立っていることもできないほどウルティア。そんな彼女たちを見てウェンディは全てを察した。

「まさか・・・」

ウェンディが戦っている最中、シェリアはウルティアにずっと懇願し続けていた。妖精の尻尾(フェアリーテイル)の戦いはまだ終わっていない、ウェンディの力は今後も必ず必要になると。彼女の強い想いを汲み取ったウルティアは、少女に秘術をかけたのだ。

「そんな・・・」

起きてほしくなかった事態に涙を堪えきれない。シェリアは拳を握ると、目の前の脅威に立ち向かう。

「あたしのラストステージ。最高の気分だよ。親友のために戦えるなんて!!」
「何!?」

シェリアの拳にダメージを受けたディマリア。神である自分に触れているはずなのに、相手に一切のダメージが跳ね返っていないことに動揺を隠しきれない様子。
シェリアは体勢が崩れた相手にアッパーパンチを喰らわせさらに追い込んでいく。

「人間が神に抗うなど!!」
「くっ!!」

負けるはずがないと躍起になるディマリア。だが、シェリアの猛攻は止まらなかった。

「あなたはきっと悪い神様!!いい神様ならもっと人を“愛”せると思う!!あたしの魔法はね、悪い神様を倒す魔法なの!!」
「滅神魔法!?ハッタリじゃなかったの!?」

シェリアの神を滅する魔法にゴッドソウルが解けかかってくるディマリア。追い詰められた彼女は一か八かの賭けに出た。

「おのれぇぇぇぇ!!」

自分の魔力を全て込めた一撃。それは見事に命中したが、シェリアは倒されることはなかった。

「バカな・・・!!私の全力の攻撃が・・・!!」

なぜ自分の攻撃を耐えきれたのかと彼女は後ろを見ると、ウェンディが魔法陣を展開していた。

付加魔法(エンチャント)!?」

ウェンディの付加魔法により最小限のダメージで済んだシェリアはボロボロになりながらも立ち上がる。彼女の頭の中では、これまでの楽しい思い出が巡りめぐっていた。

(何をやってもドジばかりのあたしが一つだけ得意だったこと。それが魔法だった。魔法がたくさんの出会いをくれた。あたしは魔法が大好き、これからもそれは変わらない)
「シェリア・・・」

たくさんの人の顔が脳裏を過る。シェリアは両手を高々と上げ、それを開く。すると、黒い羽のような魔力が彼女を取り巻いた。

(変わらないけど・・・あたしは普通の女の子に戻るんだ。これがあたしの最後の魔法)

体内にある全ての魔力を駆使して放つ全身全霊の一撃。それを後ろから見つめる少女の目からは、大粒の涙が溢れる。

「私はずっと・・・ずっと友達だから・・・」
「わかってる」

泣きじゃくる親友の声に思わず笑ってしまう。彼女は目の前の敵に、渾身の一撃を喰らわせる。

(魔法少女でいるよりも、大切なことができたから・・・)
「天の叢雲!!」

無数の黒い羽がディマリアに襲い掛かる。それ受けた神は接収(テイクオーバー)が解け、倒れていく。

「私の・・・世界が・・・崩れる・・・」

そう言って彼女が地に伏せると、全身が崩れかけていたウルティアも消滅した。元の小さな少女へと戻ったシェリアは、魔力を使い果たしたことによりフラフラしていた。

「シェリアー!!」
「早くシャルルを・・・」

限界を迎え座り込む天空の神。その瞬間戦場に活気が戻ったことにより正気を取り戻したウェンディがシャルルの元に向かう。

「シャルル。今・・・回復の魔法かけたからね」

最大パワーでシャルルに治癒魔法をかけたことで意識を取り戻した猫耳の少女は咳き込んでいた。そんな目に最初に飛び込んできたのは、泣きじゃくる友の姿。

「なんで泣いてるの?ウェンディ・・・」
「だって・・・だって・・・」

自らの力を失うことで仲間たちを救った少女。だが、彼女をそうしてしまった天空の巫女は、自分を責めずにはいられない。

「シェリアが・・・私たちが助けに来たはずなのに・・・なんで・・・」
「何があったの?あれ?ウルティアは?」

事情が飲み込めないシャルルはただ呆然としていることしかできない。話せる状態ではないウェンディ。そんな彼女に、シェリアは優しく語りかけた。

「ウェンディ・・・泣かないで。魔法がなくても生きていけるんだよ。“愛”は魔法より強いから」
「・・・うん・・・」

大切な人たちを守れて幸せそうな笑顔を見せたシェリア。そんな少女たちのことを思い出し、遠く離れた地にいるウルティアは、羨ましそうに空を見上げていた。

















「ありがとう、シェリア」

その少女と同じ戦場で戦っている金色の少年。彼は水髪の少年と共に戦いながら、ボソリと呟いた。

「あとは俺が何とかする」

目に溜まっていた滴を払い一心不乱に戦場を駆け巡る。だが、彼と戦う青年は、不敵な笑みを浮かべたままだった。



 
 

 
後書き
いかがだったでしょうか。
次からは北と南、双方を平行して作っていきます。
東は・・・原作通りだからやらない方向で。 
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