ドリトル先生と奈良の三山
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第九幕その二
「同じだからね」
「日本の神様の多くが自然神だから」
「だからなのね」
「自然を司る神様達だから」
「それでなのね」
「そのこともあってね」
それでというのです。
「森林浴をしているみたいに感じたんだろうね」
「神社の中にいて」
「それで」
「そうかもね、いや森林浴も楽しんでいるって思うと」
本当にと言う先生でした。
「余計にいいね」
「そうだね、気持ちいいね」
「日本の神社ってそうした意味でも」
「心が落ち着いて」
「それで奇麗になる感じがするわ」
動物の皆も笑顔で言います、そしてです。
皆で橿原神宮を回ってです、三山の土や植物の質を調べて採集もしました。そうしたことを一段落しさせてです。
お店に入ってティータイムを楽しんでいるとです、皆が紅茶を飲みながら言いました。
「日本のお水はいいけれど」
「奈良もいいわね」
「そうね、奇麗で澄んでいて」
「かなり質のいいお水よね」
「だから紅茶を飲んでも」
チーチーが言いました、ミルクティーを飲みつつ。
「美味しいね」
「紅茶ってお水と葉が大事だから」
ジップは紅茶の中のお水の匂いを楽しんでいます。
「お水がいいと凄くいいんだよね」
「葉もいいし」
ここで言ったのはポリネシアでした。
「これでお水がいいから完璧よね」
「水田が多いよね、奈良も」
ホワイティはこれまで奈良県を回ってこのことを実感しました、時に三山の辺りはすぐに水田を見られるので。
「あ水がいいとお米も美味しいしね」
「いや、こうして紅茶も美味しい」
「いいことだね」
オシツオサレツも紅茶を楽しんでいます。
「奈良にいるとね」
「こうしたことも楽しめるんだ」
「千年以上の間このお水でお米を作っていて」
トートーもお米のことを考えました。
「お茶も飲んでたんだね」
「奈良って小さい川が多いけれど」
ダブダブもこれまで見た奈良の景色を思い出しています、奈良の盆地の中に流れている多くのそうした川達を。
「どの川のお水も澄んでるからね」
「そうそう、川のお水が奇麗で」
「水田のお水も奇麗でね」
チープサイドの家族も先生の手元でお話します。
「水道のお水もね」
「美味しいね」
「イギリスのお水と比べたら」
老馬はイギリスのお水を思い出しました。
「奈良もお水は全く違うね」
「というかね」
最後に言ったのはガブガブでした。
「こんなお水が沢山あるだけでもかなりいいことだよ」
「木が多くてね」
「しかもお水もいい」
「ここが都になった筈ね」
「日本のはじまりの場所になったのも」
「そう、奈良は物凄く条件がいい場所なんだ」
先生もこうお話します、先生は今はティーセットの中にある苺ケーキを食べています。中段にそれがあって上段はエクレア、下段は苺や無花果といった奈良県で採れたとても新鮮な甘いお野菜や果物達です。
「盆地でお水も奇麗で木も豊かで」
「だからこそ人が定住して」
「皇室も九州から入られたのね」
「そうなのね」
「そうだよ、まあ皇室のお話はね」
それはといいますと。
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