魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第三十三話
パチリと目が覚める。
目の前には俺の天s…ゲフンゲフン、箒の顔がある。
「箒、起きろ、箒」
「あー、いちかーおはよー」
今日は素直に起きたな…
「早く着替えろ」
と言うと。
「んー」
は?
「脱がせて」
「懐かしいなオイ…」
ソレはまだ箒が一年生だったころの話だ。
「しょうがない、今日だけだぞ」
「うん!」
バンザイしている箒のパジャマの上着を脱がせて昨夜用意しておいた物を着せる。
下も同じようにしてズボンを履かせる。
箒を着替えさせて居間に向かう。
「…………おい、一夏」
「…………何?姉さん?」
「いや、何も言うまい…」
いや言えよ!
昨日より箒が近い!
(話したのか?)
(うん)
(どこまで?)
(全部)
(そうか…)
以上、姉弟のアイコンタクト…
学校にて
「ふふふふふふ…」ニコニコ
「…………」ムスー
何故か箒の膝の上に座らされて抱かれてる俺だ…
この構図でわかると思うが今は箒の方が背が高い。
前世の経験からしても小学生の内は女子の方が体が大きい。
女子は小学校高学年の時、男子は中学生の時に一番背が伸びるのだ。
「一夏…」
「待て、鈴、言いたい事はわかる」
「死ねリア充」
グハァ!?
鈴…いつの間にそんなスラングを覚えた…
鈴の学習能力高過ぎ…
そして朝の本鈴が鳴り、担任が入って来た。
「………」
「………」
「………」
「なんか言ってよ」
「………」
「………」
互いに沈黙を続けた後、先生はものすごくイイ笑顔で言った。
「箒さん、妹さんですか?」
「ぶん殴るぞクソ教師ぃ!」
「ブフォァ!?」
弾と鈴と月日が吹き出した。
千石も肩を震わせている。
その他の奴等は…うん、スゲーひきつった顔をしている。
うん、別に笑ったからって君らをボコったりしないよ。
「箒、そろそろ放してくれ」
「ん、わかったぞ」
やっと解放されたので自分の席に戻る。
「さて、ではそこのリア充は放っといて挨拶しましょう、日直さん御願いします」
「オイこら」
今日の日直は弾なのだが…
「きりー…ブフォァ!…く、くく…気を付け、礼…ぷふっ…」
「「「「「「「お、オハヨーゴザイマスー」」」」」」」
「弾!テメェ!?」
「ちゃくせーき」
ガタガタと皆無言で席に着く…一部を除いて…
いつめん(いつものメンバー)はニヤニヤしている。
いや、うん、気にしなければいい…俺はそうしてきた、うん。
昼休み
「やっぱ無理!オイテメェ等!ニヤニヤしてんじゃねぇぞコラァ!?」
「いやぁ、だって…ねぇ?」
「ああ」
「そうね」
「そうだね」
「「「「休み時間毎に抱きつかれてたら…ねぇ?」」」」
「おい…箒…恥ずかしいからやめてくれよ…」
「ん?ソレは『嫌よ嫌よも好きの内』というやつか?」
「断じて違う!」
「ふふふ…良いではないか良いではないか…」
「ソレは普通男のセリフだ!
そして何故それを知っている!?」
「この前千冬さんと見た時代劇でな…」
姉さん!?
「それに一夏は何時まで経っても…いや、何も言うまい…」
「いや、なんだよ?」
すると千石に肩を叩かれた。
「ねぇねぇ一夏君」
「なんだよ?」
「ヘタレ」
「グホァ!?」
ヘタレって言われた…それも千石に…
「いやいやいやいや…箒は妹だし…」
「ほう…そうか…」
箒はいっそう強く俺を抱きしめた。
「お兄ちゃん」
と耳元で囁かれた。
「なんでだよ!?」
「んー?私は妹なのだろう?
ならばそう呼んでも支障はあるまい?」
チクショウ墓穴掘った!?
その後いつめんに弄られまくった。
六時間目の終鈴が鳴り、俺は目を覚ました。
「起きたか一夏?」
「うにぃ…?ほーき?」
「もう六時間も終わったぞ。掃除の時間だ」
あー…そか、机下げないと…
奴等の視線がうざったいので五時間目から寝る事にしたのだが…ふぁぁ…
「くぁ~…」
立ち上がって伸びをする。
なぜか女子がキャーキャー言ってる…また弾がパンツ一丁にでもなったのか?
「おい!捏造ヤメロ!」
なんか聞こえたが無視だ無視…
椅子を机の上に乗せて教室の後ろへ持っていく…
さて…掃除するか…
俺は何と言うか…他人と価値観がズレているらしい。
他人と手を抜く場所が違う…と前世の友人には言われた。
そして俺は掃除に関しては絶対に手を抜かないのだ。
用具入れからバケツをとって手洗い場に行く。
ジャーっと水を入れて教室に戻り自分の雑巾を取る。
何故か俺以外の教室掃除担当が動かないので声をかける。
「おい…お前等もやれよ」
「あ、ああ」
「う、うん、わかった」
とモブ太郎君とモブ子ちゃん(どっちも名前覚えてない)が雑巾掛けをする。
雑巾掛けをしているとき、何か引っかかるような気がしたが…よく解らなかった。
で、掃除が終わって帰りの会(SHR)なのだが…
何故かクラスメイトがこちらをチラ見してくる。
「?」
まぁ、後で箒にでも聞こう。
そして放課後…
俺達の学校のトイレは男子トイレと女子トイレが隣接している。
そして男子トイレ入り口と女子トイレ入り口の間に姿見があるのだ。
で、その姿見の前を通った時…
「なんじゃこりゃ!?」
俺が姿見に自分を写した時、俺の頭に猫耳があったのだ。
髪を結って作られた猫耳が…
「おい…コレやったの誰だ?」
「私だが?」
箒…
「理由は?」
「面白そうだったからだ」
はぁ…なんでこんな快楽主義者に…って俺のせいか…
俺はシュルシュルと結われた髪を解いた。
「むぅ…お前を起こさぬよう結うのは大変だったんだぞ?」
「それ以前にやるな」
「むぅ…」
ったく…それでクラスの奴等が見てたのか…
「あぁ、もう!さっさと帰るぞ!」
コレが俺達の日常。
でも、この日常は泡沫。
いつかは割れて消える物。
だけど、少しくらい、その時間を引き伸ばしたって、文句は無いだろう?
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