ドリトル先生と奈良の三山
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第六幕その十
「修理もしているよ」
「やっぱりそこまでしないと」
「歴史的なものは保存できないのね」
「手間暇をかけて」
「そのうえで」
「そうだよ」
その通りだというのです。
「そうしていかないといけないんだ」
「日本もそうなんだね」
「それにイギリスだってね」
「他の国だってそうだね」
「高松塚古墳にしても」
「日本はこうした歴史的なものが多いからね」
何かと、というのです。
「奈良も明日香も」
「正倉院だってそうだね」
「東大寺もそうだったし」
「あの大仏さんにしても」
「唐招提寺だって」
「そしてこうした古墳だって」
「全部そうだね」
「そう、全部残そうと思ったら」
そうしたいならというのです。
「手間暇、時間とお金と労力をかけてね」
「守っていかないといけないのね」
「保存をしっかりとして」
「そうしていかないと」
「そうだよ、ほったらかしにしていたら」
それこそというのです。
「この絵だってね」
「ボロボロになるのね」
「すぐに」
「そうなっちゃうのね」
「そうだよ、だからこの絵もね」
実施兄というのです。
「もうすぐにだよ」
「何もしていないと」
「ボロボロになって」
「観ていられなくもなる」
「そうなるの」
「そうだよ」
まさにというのです。
「大変なことになるから」
「日本の人達もだね」
「しっかりと保存してるんだ」
「お金も時間も労力も」
「全部使って」
「そのうえで」
「そう、けれど日本の中ではね」
肝心の日本ではというのです。
「そうしたことに努力が足りないってね」
「そう言ってるの」
「この絵画もちゃんとしてるのに」
「それで奈良もあそこまで保存してるのに」
「それでも」
「政府はまだまだとかね、僕は政府も頑張ってると思うけれどね」
日本の歴史や文化の保存にというのです。
「それでもね」
「そう言われるの」
「まだ努力が足りないって」
「そうした風に」
「何しろ保存しないといけないものも多いし」
日本の歴史は長いです、だから他の国に比べて余計にです。
「お城もあるね」
「ああ、お城ね」
「戦国時代の」
「奈良県にもあるし」
「大和郡山城とかも」
「そうしたお城もね」
歴史的な資料として、というのです。そして文化財としても。
「保存していかないとね」
「日本の課題の一つだね」
「とにかく多いけれど」
「そうしたものを守って」
「そうしてだね」
「しっかりしていかないといけないの」
「そうなんだよ、奈良だけでも相当な量があるから」
先生がこれまで皆と一緒に観てきたそういうものです。
「相当に頑張らないとね」
「そう思うとハードル高いね」
「日本のそうしたことは」
「エジプトとか中国みたいに」
「そういえば文化財多いからね」
「奈良や京都なんて」
それこそというのです。
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