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ドリトル先生と奈良の三山

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第六幕その三

「これがまたね」
「いいよね」
「味がもうさらに際立って」
「抜群に美味しくて」
「そのこともあってね」
「幾らでも食べられるのよね」
「全くだね、特に梅はね」
 この果物をお漬けものにしたものはといいますと。
「いいよね」
「全くだね」
「魔法みたいに食欲がそそられて」
「それでね」
「かなり美味しくなって」
「夏バテにもいいかも」
「そう、梅は実際にね」 
 これはというのです。
「夏バテにもいいんだ」
「今みたいに食欲がそそられて」
「それで栄養もあるし」
「疲れも執れるし」
「いいのね」
「そうだよ、だから夏は梅をどんどん食べるべきなんだ」
 日本の夏ではというのです。
「そうすればね」
「夏バテしないんだね」
「日本の夏は夏バテしやすいけれど」
「それでも」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「夏は梅を食べて食欲をさらに出して」
「他の身体にいいものを食べていく」
「それがいいのね」
「何といっても」
「そうなのね」
「そうだよ、まあ僕達は夏バテはあまり関係ないけれど」
 先生も動物の皆もそうしたことはありません、何時てでも美味しいものをお腹一杯食べることが出来ます。
「夏バテしそうならね」
「梅だね」
「梅を食べるといいんだね」
「何といっても」
「そうだよ、それとね」
 そしてというのです。
「他には生姜もいいしね」
「そうだね、生姜もね」
「生姜も身体にいいのよね」
「それで食欲も出してくれるし」
「いいんだよね」
「美味しく健康的に食べて」
 そうしてというのです。
「夏を楽しく過ごそう」
「この明日香村でもね」
「そうして元気に回っていってね」
「観ていこうね」
「そうしようね」
 先生は皆に笑顔でお話してそしてでした。
 お素麺と西瓜を食べたその後でまた明日香村を観て回るのでした、今は古墳達を観て回るのですが。
 その古墳の中にあった埴輪についてです、動物の皆は思うのでした。今は実際にその目で見てはいませんが。
「いや、何かね」
「どうにもよね」
「独特の形で」
「それが愛嬌があって」
「お顔もね」
「どっちもね」
「そうだね、埴輪を見ているとね」
 先生も言います、今は石舞台を観ています。これまた昔の日本を思わせる独特のものでした。
「何処か心が和むよね」
「あれ不思議だよね」
「人のものも馬のものもね」
「ブローチみたいで」
「土偶も土偶で味があるし」
「日本のそうした遺跡も面白いわね」
「そう、ああしたものもね」
 その土偶や埴輪もというのです。 
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