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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話

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第六話



篠ノ野之束が家に来てから三日ほどたった

今日は姉さんの剣道の迎えに行くのに連れて行ってくれるらしい、今は母さんの運転する車のチャイルドシートの上だ。

つまり俺はこれから篠ノ之神社へ行くということだ。

できれば篠ノ之束とは会いたくにない。

だってこの前いきなり使い魔を祓われかけたんだぜ?

まぁ、この前の九字法もよく考えればパレードを展開してたんだから印もないあんな小声で怯え混じりの呪い(まじない)で橙が祓われる訳もないんだが…

最悪の場合は俺自身の事を話せば興味を持ってくれるだろう。

彼女の今の性格がどうかは知らないが彼女は橙の気配を感じていたはずだ。

そうでなければ九字法なんて使わないはず。

それはつまり篠ノ之束がプシオンを感知できるということだ。

魔法科高校の劣等生の世界においてもプシオンを感知できるのは霊子放射光過敏症…一部の古式流派で水晶眼という目を持つ者だけだった…

ならば彼女には少なからず呪術的才能があるはずだ。

彼女をこちらがわに引き込めればかなりの力になるだろう。

しかし、もし、もしも彼女が魔法を持った状態で敵対したら?

彼女の頭脳で魔法を使われたらかなりの脅威になるだろう…最悪ゲートキーパーを使えばなんとかなるだろうが…

なんて考えてたら着いちゃったよ篠ノ野神社。






「一夏ここがお姉ちゃんの通ってる篠ノ野神社よ裏に大きな道場があってそこで剣道を教えてるの。大きくなったら一夏も通ってみる?」

母さんはそう言いながら俺の顔を覗きこんだ。

「もう稽古が終わる頃ね、いきましょ」

門を通り、中に入ると彼女がいた。

「!?…こ、こんばんは、おばさんちーちゃんのお迎え?」

どうやら俺が居ることに驚いて…怯えてるようだ、俺じゃなくてたぶん橙に。


「ええ、そうよ千冬はまだ道場?」


「え、え~とたぶん今着替えてるとおもいますよ?」


「あら、そう、なら稽古はもう終わったののね?
柳韻さんと少し話したいことが有るから千冬が来るまで一夏を見ていてもらってもいい?」


「……はい、解りました、あっ、え~と箒ちゃんに会わせてあげても良いですか?」


「ええ、いいわよ。じゃあ一夏のことお願いね」


そう言って母さんは歩いて行った。


「行ったね…さてと、いっくん少し待っててもらっていいかい?少し用が有るんだ」


なんだろうか?


「すぐに戻るよ」


束ねーちゃんは俺を境内の賽銭箱の前に置いて走って行った…篠ノ野箒を連れて来るのだろうか?


あ、戻ってきた、手に持ってるのは…饅頭?何故に?


「お~い、いっくんの守護霊さーんこの前は悪かったよ、お供え物あるから出てきておくれ」


やはり篠ノ野束…いや、束ねーちゃんは霊感、それもかなり強力なものが有るようだ。


さて、どうしようか?ここで橙を出すか…出したとして俺の事を明かすか…


とりあえず橙を出そう。


『パレード解除』


これで束ねーちゃなら橙を認識できるだろう。


「やぁ、君がいっくんの守護霊だね?この前はいきなり悪かったね、これはお詫びだよ」


『橙、食っていいぞ』


橙は饅頭に噛みついた、だが橙は物理的に食べた訳じゃない霊的に食べたのだ。
たぶん俺達があの饅頭を食べても何か物足りない感じがするだろう


「ところで君はいっくんから力を引いているのかい?さっき君に呼びかけたときいっくんの方で霊力がゆらいだけど」


霊力…想子のことか?そんなところまで解るとは…


すると橙がコクッと頷いた、で、俺に魔法を掛けろという旨の念を送って来た。


パレード、キャスト。


これでもう橙を認識できないだろう。


「あれ?消えちゃった、でもお詫びできたからいいや。いっくん、待たせちゃったね、箒ちゃんの所いこっか」







境内の裏の道場と隣接して篠ノ野家の自宅がある。


俺は今その家の中のベビーベッドの前にいる、ベビーベッドの中には赤ん坊が一人いる、たぶん篠ノ野箒だろう。


「箒ちゃん、いっくん連れて来たよ~」


やっぱり篠ノ野箒だった、目はくりくりっとしてて可愛い、身長は俺の1.2倍くらいか?コイツの誕生日って確か七夕だったよな…


こんな天使みたいな娘があんなツンデレ脳筋少女になるのか…どうにかしないとなぁ


「ふふん、どうだい?いっくん箒ちゃんは可愛いでしょ?」


ああ、可愛いな。


ところで篠ノ野箒には霊感は有るのだろうか?


試しに橙のパレード解いてみるか…


『パレード、解除』


「うわっ!ビックリしたぁ、いきなり出てきたら驚くじゃないか守護霊君」


『橙、篠ノ野箒が知覚できる距離まで近づいてくれ』


橙が篠ノ野箒の目の前に浮かんでいる、篠ノ野箒に霊感があるならば何か反応するはずだ…


「?…あ~う~?きゃぁ、う~」


反応した!やはり篠ノ野箒も霊感を持っていた!


「箒ちゃんもいっくんの守護霊君が見えるの?…おかぁさんに言っとかないと」


篠ノ野柳韻の奥さんって確か原作には出てこなかったよな…


徐霊とかできるのかなぁ?


橙は篠ノ野箒の周りを回ってる篠ノ野箒はそれが面白いのか笑っている、泣かれないでよかった。


ん?誰かが部屋に向かってきてるな誰だろうか?


とりあえず橙にはパレードを掛けないとな。


『パレード、キャスト』


ガチャ、とおとがして女性が入ってきた。
たぶん束ねーちゃんのお母さん、目元が似ている、原作の篠ノ野箒は父親似なのかな?


「束、千冬ちゃんもう帰るそうよ、一夏君を呼びに来たのだけれど、寝ちゃったかしら?」


「あ、おかぁさん、いや、起きてるよ、すぐに行くよ。ああ、箒ちゃんも連れて行っていいかな?」


「ええ、私が連れて行くわ、一夏君を連れてきて」


「いっくん行こっか」


束ねーちゃんと彼女のお母さんは今廊下を歩いている。


「ところで束、一夏君の守護霊にちゃんとお詫びしたのかい?」


「うん、ちゃんとやったよ、あとおかぁさんが言ってた喚起法やらなくても出てきてくれたよ?」


彼女のお母さんは立ち止まって俺の方を向いた。


「一夏君、君はかなり高位の霊に護られてるみたいね。普通の守護霊が喚起の法もなしに顕現することはそうそうないわ。君がその守護霊を感じられるかわからないけど、もし感じられるなら、大切にしてあげてね」


言われなくたって大切にするさ…


「待たせちゃ悪いし、行こっか」








「束ちゃん、一夏の面倒見てくれてありがとう、またいつでも来てね」


母さんがそういうと束ねーちゃんのお母さん(名前知らんし)が。


「この間は娘がすいませんでした」


「いえいえ、最近は冷え込みますから、束ちゃん、健康には気を付けてね」


あ~そか、母さんは霊感無いからな、まぁ普通に考えればそうだよな。


(※一夏の誕生日は十月です)


「ああ、晩御飯の仕度しなきゃ、それでは」


「じゃぁね、ちーちゃん、また明日」


「ああ、また明日」


さて、帰ったらまた魔法の練習でもしようかな…
 
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