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ジオン公国転生記

作者:正博
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第12話 SEED編

 地球の情報を送って来たスパイからアークエンジェルがアラスカ基地に入ったと連絡があった。

 ユーリ「ギレン兄、ちょっと地球まで行ってきて良い」
 ギレン「アークエンジェルを助けに行くのか」
 ユーリ「その通り」
 ギレン「原作通りなら普通に助かるが。何故行く」
 ユーリ「行って介入したい。ついでにオーブを助ける」
 
 ギレンはこめかみをもみながら言った。

 ギレン「どうせ止めても勝手に行くだろうし。オーブを助けるのは悪くない。レウルーラで行って来い」
 ユーリ「レウルーラ何故に?」
 ギレン「ラル隊は勿論、1個中隊連れ行け。ゼーズール3個小隊も連れて行け」
 ユーリ「ゼーズール何故に?」
 ギレン「原作ブレイクするのだったら、ブルーコスモスの潜水艦をサイクロプス起動前に沈めてこい。フレイ、ナタルも救出だ」
 ユーリ「ギレン兄。もしかしなくてもSEEDファン」
 ギレン「早く行け!」
 ユーリ「は、はい。急いで行ってきます」

 ユーリはレウルーラに部隊を積み込んで、アラスカ基地を目指した。

 ユーリ「あのう、ガルマ兄。何故にこの艦に乗っておられるのでしょうか?」
 ガルマ「そりや、フリーダム参上の名シーンを生で見る為さ」
 ユーリ「つまりガルマ兄もSEEDファンな訳なのね。ところで要塞の方は?」
 ガルマ「キシリア姉の謹慎が解けたので暫く変わってもらった」
 ユーリ「へぇそうなんだ。ところでギレン兄の許可は?」
 ガルマ「???」
 ユーリ「あのですね。僕等は許可を取った上で、正式な任務として行くのです。知りませんからね、ギレン兄の説教をくらっても」
 
 その後、ガルマ兄は艦長室でサイド3のギレン兄と長い、とても長い説教をくらっていました。

 ガルマ「全部録画して来いと言われた」

 
 地球に着いてまず、アラスカとパナマの中間にゼーズール部隊を降ろし任務を伝えた。
 
 ・アラスカ方面から逃げて来る潜水艦を拿捕し乗員を降ろした後撃沈する事。
 ・無線関係が使えない様にミノフスキー粒子散布をしておく事。
 ・ナタル・バジルールと言う女性士官を確保し連れて来る事。
 ・5日後集合ポイントにて回収

 俺達は戦闘開始の時間まで待機した。
 3日後、戦闘が始まったがザフトの一方的な虐殺であった。
 すぐに止めに入りたかったがフレイの件が済むまで我慢。
 フレイの件は、ラルさんが3人部下を連れて救出に向かった。
 
 クルーゼ「後はサイクロプスで終わりだな。フッフッ」
 ラル「残念だがそう上手くはいかんのだよ」
 クルーゼ「・・・・・ジオン兵が何故?」
 ラル「その女性を渡してもらおう。おい女性を確保、気を付けて行け」
 
 ラルの部下がフレイを確保し後ろに下がった。

 クルーゼ「それで最後は私を撃って終わりかね」
 ラル「そんな指示は無かったのでな、我々がここを離れるまで大人しくしていてもらおう」
 クルーゼ「何どういうつもりだ」
 ラル「上の考えは私らには分からんよ。それに個人的には貴様とはMS戦で決着をつけたいのでな」
 クルーゼ「あの時のMSパイロットか!」
 ラル「そうだよ。では、さらば」

 ラルと部下2人のMSが飛び立った直後、クルーゼのシグーの後ろからもう1機MSが飛び去った。

 クルーゼ「もう一機隠れていたのか。フッフッフッ、アハハ! ここまでコケにされたのは初めてだ」
 
 クルーゼは怒りか笑いか分からない様子でシグーを飛び立たせた。


 ラル達のMSは無事レウルーラに帰還した。

 ラル「フレイ嬢は無事救出しました」
 ユーリ「こっちもさっきナタルを確保したって、潜水艦も今の所全部沈めてるって」
 ラル「ほう、ではこちらも」
 ユーリ「全MS,VF発進。オールフリーコンバット。敵はザフト繰り返す敵はザフト」
 
 ジオン軍はザフトに襲い掛かった。 
 しかもVFは、なかなか出番が来ないので飢えていた、しかもガウォーク・バトロイド形態になって戦って者達がいる。
 これは本来のバルキリーを教えられたパイロット達が必死に訓練した賜物である。
 ユーリは本来のバルキリーを作り、MS適正で合格した者には渡している。
 やはり高速戦闘はバルキリー方がMSより上でザフトのMSが次々と潰されていく。

 だがジオンMS隊が劣っている訳では無い。
 テスラドライブにより飛行可能、ドライブブースターにより加速できる。
 陸空宙の3つに対応可能。
 特にラムダドライバーを使いこなすパイロットは脅威である。
 思いを現実にするラムダドライバーはパイロット次第でどの様な攻撃、防御、移動ができる。
 機体に負担がかかる為、リミッターが取り付けられあまりアクロバティックな動きは出来ないが。
 
 ザフトのMSが物凄い勢いで潰されていく。
 
 アークエンジェルではこの状況に混乱していた。
 
 マリュー「一体何が起きてるの」
 ミリアリア「MSです、MS同士が戦っています」
 マリュー「連合のMSはまだ、量産されていない筈」
 ミリアリア「あ!分かりました。ジオンです、ユーリ君の機体信号がこっちはラルさん。ジオンの援軍です」
 マリュー「ユーリ君、あなたって」

 その時アークエンジェルのブリッジ前を蒼いサザビーが手を振りながら通り過ぎようとしていた。

 ミリアリア「ほら、ユーリ君のMSよ」
 マリューは目を潤ませていた。

 そこにジンが近寄りバズーカでサザビーに2発、3発と撃ち込んでいく。
 爆炎で2機が見えなくなった、そして爆発が起こった。
 アークエンジェルのブリッジ内でミリアリアの悲鳴が上がった、ユーリが死んだと思ったから。
 爆炎が消え1機のMSが現れた蒼いサザビーだった。
 ユーリは3発目をラムダドライバーで跳ね返したのだ。
 そしてユーリは戦場に帰って行ったと言うのは建前で、フリーダム参上の時間だったのだ。
 新たなジンがアークエンジェルのブリッジにビームライフルを向けた。

 ユーリ「キラ、来なかったらどうしよう」
 
 その時、天空がきらりと光りビームがジンのビームライフルに命中した。
 そして白い影がジンを蹴り飛ばし、アークエンジェルのブリッジ前に停止していた。
 
 ユーリ「ええシーンや、後でガルマ兄の録画ダビングさせてもらおう」

 キラ「マリューさん、みんな、無事?」
 マリュー「キラ君なのね。そのMSは」
 キラ「話は後で、後退してください」
 マリュー「それがダメなの。基地の地下にサイクロプスが・・・」

 いけね、マリューさん達にサイクロプス停止の話をしてなかった。

 ユーリ「お話し中お邪魔します」
 キラ「ユーリ君、君どうして」
 ユーリ「やあ、ひさしぶり。じゃあなくてサイクロプス、ジオンが停止させたから」
 マリュー「ユーリ君、どうしてさっき伝えてくれなかったの?」
 ユーリ「忘れてた」
 
 俺はアークエンジェル一同とキラからボロカスに言われるのであった。

 キラ「マリューさん。それでどうしますこの状況」
 マリュー「どうするって撤退しかないわ」
 ユーリ「あのう~」
 キラ「撤退って言っても完全に囲まれてますし」
 マリュー「一点突破で抜けるしかないわ」
 ユーリ「あのう~ですね」
 キラ「じゃ、僕が突破口を開けるので残りの艦に」
 マリュー「残りの艦に連絡を」
 ユーリ「すいません、お話に入れてください!」
 マリュー「あら、ユーリ君いやね。無視なんてしてないわ、大事な事を忘れたぐらいで」

 『グサーッ:ユーリに会心の一撃が入った』

 ユーリ「はあ、はあ、あ、あのですね。もうじき僕の艦隊が来るので逃げなくていいよと」

 マリュー「何で早く言わないの。これだから馬鹿は」
 キラ「みんなの命が掛かってるんだよ。これだから馬鹿は」
 ユーリ「手前ら、ええ加減にさらせ。たった今連絡された事をどないしろっていうんじゃ!」
 マリュー「冗談よ、冗談。でいつ来るの、その艦隊」
 ユーリ「・・・上見て」
 マリュー「上って !」
 
 そこには無数の艦隊が所狭しと浮かんでいた。

 ミリアリア「不明艦、推定・・・・1000隻」
 マリュー「1000隻って、ユーリ君貴方の艦隊って言ったわよね」
 ユーリ「言ったよ、俺直属の艦隊1000隻。ジオンは1万隻越えてるからね」
 マリュー「い、1万隻」


 ジオン艦長「ユーリ司令、この場で宜しいのですか」
 ユーリ「MS,潜水艦は全て敵だから排除。それからこのデーターの位置にゼーズール部隊がいるから回収させて」
 ジオン艦長「ムサカ3、ゼーズール部隊回収してこい。全MS,VF出撃MS,潜水艦は敵だ。陸戦隊降下用意基地の接収を行う。技術班は地下のサイクロプスの解体作業にかかれ。緊急医療班は戦闘が落ち着き次第作業開始」

 多数のMS,VFが降下してくる・

 ザフト司令「何だこの数は、撤退だ。撤退せよ」

 ザフト軍は撤退していった。

 ユーリ「無理に追わなくていいよ。暇ならいいけど。パトロール艦隊編成して周囲を警戒。医療班には陸戦隊付けといて、用心に。マリューさん、マリューさん!」
 マリュー「はっ、はい」
 ユーリ「残ってる艦の艦長と司令連れて地下のサイクロプス見せといて基地の防衛の偉いさんも自分達が見捨てられた事認識させといて、陸戦隊付けるから。はい・・・マリューさん港制圧と簡単に瓦礫撤去させたから被害の大きい艦から入れってドックは修理中。それとナタルとフレイが港で待ってるから、訳は当人達に聞いて」
 
 
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