魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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9部 ViVid!
4章 インターミドル予選
3回戦 観戦 ヴィヴィオVSミウラ 1R
もうすぐヴィヴィオとミウラの試合が始まるのに、保護者達が来ない。
折角取ったいい席がおじゃんになるのか?
俺が少し心配した時に保護者達がぞろぞろ来やがったので俺は手招きをした。
「なのは達こっち」
「あ、綾ちゃん」
なのは、フェイト、はやてと幼馴染達はこちらに来て
ツヴァイとシグナムはミウラサイトの方に向かった。
「来ないかと思ったよ」
「大通りの渋滞に引っかかっちゃって」
「二人も?」
「私はなのはと一緒に来たんだけど」
「うちもそれに引っかかってしもうてな」
「いい試合2試合も見れなかったのは残念だよ」
「そんなにすごかったんか?」
「うん、私から見てもアインハルトVSコロナはすごくいい試合だった
私自身本気でやってみたいと思ったぐらいだよ
シャンテの試合もよかったよ
まぁ残念ながらコロナとシャンテは負けたけどね」
「珍しいね綾がそこまで褒めるなんて」
「それぐらいいい試合だったんだってフェイト、きっとこの試合も私を楽しませてくれるぐらいの試合になると思う」
「なんや預言かなんかか?」
「格闘者の感ってやつかな、でも間に合ってよかったよ」
「そういや聞いたで、綾ちゃん」
「何を?」
「クリステラさんの事や」
「あぁ、私的には結構禁じ手を増やしたから、これからどんどん良くなっていくと思うよ
久し振りの大会だから楽しみ」
「はぁ~、間違っても」
「わかってるって、危険な技は基本使用しないから、あくまでも競技用の技のみだから」
「なら良いんやけど」
「心配性だね、ふけるよ」
「言わんといて」
「まぁスペック勝負ならヴィヴィオに勝利は無いけれど・・・どこまでやってくれるか」
丁度ゴングが鳴ったと同時にヴィヴィオはダッシュをして3連発のパンチは走り見事にヒット
最期はショットアッパーになりK・Oになってもおかしくないぐらいの良い一発を与えた。
「これは私も予想外だ。普通の選手ならこれで終わるんだけどな」
カウント9でミウラは立ち上がり、ダウンのダメージもあるのにかかわらず攻め立てるか、蝶のように舞うかのように、見切りかわしてのカウンター、
ダウンを与えるほどではないのだが、良い一撃だと思う。
俺自身もここまで防御がうまいとは思わなかった。
オフトレーニングの時とは雲泥の差だと思う。
でもハードパンチャーはこれが怖い
相打ち覚悟で決めてきやがった。
相打ちでパンチを決めてからガードの上からケリでの一蹴
ガードしていたにもかかわらずリングの外までヴィヴィオを吹き飛ばしやがった。
たった2撃でヴィヴィオよりライフ面でも有利になりやがった。
でも2人とも大ダメージを食らっているはずなのに、お互い笑顔で対戦してやがる。
格闘技好きだとは知っていたんだけど、バトル馬鹿だとは思わなかった。
多分俺の影響じゃなく、なのはとフェイトの影響だと信じたい
俺はジト目で保護者二人をみたんだけど・・・
「何か言いたそうだね、綾」
「何かな綾ちゃん?」
「あのバトル馬鹿思考は2人からだなって思って」
「「綾 (ちゃん)だよ」」
「絶対に二人だって、二人が戦ってた時も楽しそうだったし、なのはとヴィータ、フェイトとシグナムの時も楽しそうだったし・・・」
「夫婦喧嘩や子弟喧嘩は後にしいや、いい試合してるんやで」
「「「・・・」」」
俺らが話し合っている最中リング中央では激しい打ち合いをしていた。
ミウラはボディ狙いでヴィヴィオの足を止める様に見える
ヴィヴィオの一撃は確かに軽いけれど、急所狙いだから、一撃で意識を飛ばせる鋭い攻撃だ
本当になのはとフェイトみたいだ
高火力と高機動
そしてお互い一撃で終わらせる方法がある。
1R終了して互角と言ったところか
でもやはりヴィヴィオの方が分が悪い
ボディのダメージはじわじわ来るし、抜けにくい
反対にいくら軽度の脳震盪起こしても回復するからなぁ
「はやてもよくあんな原石見つけたよね」
「たまたまなんよ」
「本当にスバルの時と言いミウラもそうだけど、青田買いの名手だね」
「褒めとるんか」
「もちろん。私が戦いたいと思うぐらいだよ」
「でもなぁ、ミウラは器用じゃなかったけれど、真摯な姿勢と情熱があって、その情熱に当てられてうちの子たちが鍛えたんや」
「あの抜剣はすごいと思った。そして昔中国の凄く強い武闘家が言った事を思い出したぐらいだよ
多くの技を身に付けるより、ひとつの優れた技を極めよってね。それを自に行っている選手だと思った。
本当にくじ運が悪いと思ったぐらいだよ」
「そこまで評価してもらって嬉しいよ」
「でも、ヴィヴィオの不利は承知しているけれど、負けないよ。ヴィヴィオは勝つから」
「ヴィヴィオは強いけれど、ミウラが勝つよ。意外と綾ちゃんって親ばかさんやなぁ」
「言ってって」
俺は少しだけ恥ずかしそうにそっぽを向いた。
幼馴染の三人はクスクス笑いだしたところで、2R目が始まった。
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