ジョジョの奇みょんな幻想郷
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第一部 ケイオスクルセイダーズ
第二章 春雪異変~神浄刀矢さんとコラボ企画~
26.おかっは頭に悪い奴はいない
「やっとこさついたな白玉楼───────へと続く階段」
「頼むから階段を主張するのやめてくれ。憂鬱になるんだぜ」
白玉楼についた一行の前に立ちふさがったのは門番でも四天王でも特定のアイテムが必要なギミックでもなく、終わりが見えない階段だった。
霊夢に至っては、うわーめんど、と口に出していた。丞一もそれには首を縦に振り首肯していた。
ちなみに博麗神社へ続く階段もえらく長い。さらに言うと守矢も同様である。
「いったいどこまで続くんだ?」
「もうかれこれ15分は上ってるわ」
例のごとく和真が一番の疑問をこぼし、咲夜が手持ちの懐中時計で時間を見ていた。
「こんな長い階段はあり得ないわね」
「ぜってー客足少ねーぜ」
「だからお前等が言うな。にしても、どこまで行ったかは知りたいんだぜ」
霊夢と丞一はやはり文句を垂れており魔理沙はどうやらツッコミが安定のポジションに落ち着いてしまったらしい。
「ほら後半分だぞ~。頑張れ~」
その魔理沙の言葉に誰かが答えた。
「おう、ありがとうなんだぜ!」
しかしそこで、咲夜と霊夢、和真は、ん?と首を傾げた。
(((いまだれがこたえた?)))
と。
そこからの行動は早かった。全員が臨戦態勢に入る。
数段上には丞一にとってはいつぞやの銀髪の女が立って(ry
「ジャンプ侍ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
ガギィィィィン!!と甲高い金属音をならしフォークの分かれ目へ背に帯刀していた一振りの刀を抜き最速のゼロフレームフォーク刺しを防ぐ。
銀髪の女、そう、20話にてジャンプ合併号を巡り激しい争奪戦を繰り広げた、魂魄妖夢だ。
「まさかこんな所で会えるとはなぁ。てめーのおかげで俺はなぁ、ジャンプを読むたびにてめーの顔がチラついてイライラして読書できなくなっちまったんだよぉ!!」
「待って待って‥‥‥‥えーと。ジャンプ、ジャンプ‥‥あ!あれだ!ジャンプ借りたきり返してなかった磯村君?待て、あれには訳が」
「丞一って言ったろーがぁ!!何!?まさかお前俺のこと忘れたのかぁ!?」
「悪いね。人の顔覚えるのはあんま得意じゃないんですよっ!」
そう言いながら鍔迫り合い中、妖夢は動いた上に立っているという利点を最大に生かしきり力で押し切り追撃に腹に蹴りを叩き込んだ。
「っ!だったら俺も覚えてねぇ!お前なんかしらねぇ!!」
丞一はダークワンをけしかける。ニャル子が放つ後ろ回し蹴りを首を剃らし紙一重で避ける。しかし、まだニャル子のターンは終わらない。空中でコマのように回転し先程の後ろ回し蹴りとは反対の脚で回し蹴りを放つ。しかしそれはバク転で躱す。
「じゃあ、闘り合う理由もねーだろ!」
「うるせぇぇ!!覚えてねぇけどなんか腹立つんだよぉ!!」
丞一はニャル子を引っ込め力を集中させ、スタンドCQCエンハンサーを発動させ──
「お嬢様が仰っていたわ。『男はクールであれ沸騰したお湯は蒸発するだけよ』と」
ようとし左手を顔の右斜め前に持ってくると、咲夜がその手を掴んでいた。おそらくクロックアップで止めに入ったのだろう。
「少し落ち着きなさい。猛り狂ったって勝てるものも勝てないわ」
「私たちはその先の屋敷に用があるから通してくれないかしら?」
「いつもは庭師の仕事が忙しいんで通すんだが、お生憎様。今日の仕事は門番にさせられてるんですよ。給金はいいんでね~。悪いが、ここからは行かせられないね」
そう言うと最初の刀とは別に腰の刀を抜刀し横に振り払った。
「ここは任せて、貴方たちは先に行きなさい」
咲夜は先へ行くように促す。
「恐らく、この先にいるのはお嬢様や妹様クラスの実力を持ってるわ。丞一や霊夢が残るわけには行かないわ」
霊夢や丞一はアイコンタクトを送りあうと階段の先へ上っていった。和真は心配そうな視線を一瞬向けるも咲
夜のその不敵な笑みを見るとほかのメンバーの後をついて行った。
「あの子等を行かせてよかったのかしら?」
「全員の足止めなんて言われてないんでね」
「あら?私一人でギブアップ宣言?」
「仕事放棄宣言と取ってもらってかまわねーぜ?」
咲夜の言葉の軽いジャブをのらりくらりとかわしていった。
「じゃあ、そろそろ貴方のスタンドを出したら?」
ピクッと一瞬顔を強ばらせるがすぐ元に戻す。
「何のことかさっぱりだね。お嬢さんや」
「丞一のスタンド、ニャル子のあの蹴りを見切るようにかわすのは見えてなければ不可能よ」
「‥‥‥はぁ、やっぱこんな仕事受けんじゃなかった」
妖夢は諦めたように溜め息をついた。
最後に抜いた二本目を鞘に収め、背に背負った鞘も投げ捨てた。もしも宮本武蔵が相手ならば敗れたり!と叫んでるところだが背中にさした鞘ほど邪魔なものはない。それが妖夢の持論であり。我流だ。
故にその行動の意味を咲夜は深読みし勘ぐってしまった。
「んじゃ、ソッコーで終わらせるぜ?」
その言葉と共に妖夢は飛び出した。
咲夜はバックステップで距離をとりナイフを構えた。
そう、構えたその瞬間。その時には妖夢は咲夜を間合いにとらえていた。
「っ!?」
「はい一本」
右手一本で握られたその刀で咲夜へ袈裟に振るわれた。
「『ルナダイアル・キングクリムゾン』!」
しかし、妖夢が捉えた光景はその間合いの二、三歩外にいた咲夜の姿だった。
そしてさらに距離をとりナイフを構える。その距離十メートル。今度は咲夜の間合いだ。
「メイド秘技『殺人ドール』」
さらに次の瞬間には数十のナイフが妖夢を襲った。
「チィ!」
妖夢はすべてのナイフを刀一本で弾き飛ばした。
「っ!」
咲夜は動揺を隠せなかった。あの丞一ですら時を止めての回避しか対処法がなかったのにも関わらず、目の前の女はそれを覆した。
「ちょっと?何?今時のメイドはそんな物騒な秘技を覚えてるの?」
「‥‥残念だけれど私の場合、完璧で瀟洒なメイド長だから別なのよ」
妖夢のそのおちょくりの間にも咲夜は考えた。
スタンド能力なのは間違いないのだ。だが、スタンドは姿を見せていない。『恋人』のようなスタンドならばルナダイアルの動体視力が捉える。それでも見つからないということは、消去法で、
「その刀がスタンドね」
「‥‥‥‥はあ、見破るの早くない?でも、スタンドを見破っただけじゃ、私は倒せないぜ?PAD長?」
「PAD長じゃないわ。お嬢様が仰っていたわ、『私は十六夜の如く、夜に咲き誇るメイド』十六夜咲夜」
後書き
何だろう。まったく構成が思いつかないまま上げてしまった(゚Д゚;)
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