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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません

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第六十一話 新たなるたくらみ


喉が痛いです。

エリーゼはりーさんから頂いたお名前です、
りーさんありがとうございました。
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第六十一話 新たなるたくらみ

帝国暦480年2月10日

■オーデイン オーディン育英病院 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム

 本日エヴァちゃんと赤ちゃんが定期検診です。
私も色々用事は有りますが、何はともあれ会いに来ています。
フェリックス君とエリーゼちゃんです。

フェリックスは私が付けた名前ですね、エリーゼはエヴァンゼリンと私テレーゼの名前を合体させた名前です、ミッターマイヤーとエヴァちゃんが『恐れ多いのですがテレーゼ様のお名前の一部を使わせて下さい』と言ってきたので、二つ返事で喜んでOkを出しましたよ。

2人とも大変喜んでくれました。
それでエヴァンゼリンの【エ】と【リ】をテレーゼの【ーゼ】に足してエリーゼになったわけです。
良い名前でしょう。

今日はミッターマイヤーも来ています。
実は今年の10月の人事異動まで、
ミッターマイヤーはローエングラム駐留軍オーディーン事務局スタッフにしてあるんですよ。
実質仕事はありません、所謂お疲れ休暇と育児休暇中にさせているんですよ。

ミッターマイヤーとエヴァちゃんとお話ですね。
「ウォルフ、エヴァちゃんごきげんよう」
「「テレーゼ様わざわざのお越しありがとうございます」」

「2人とももっと楽にして下さいね」
「はっ」
「はい」

「フェリックス君良いに子にしていたかい、
エリーゼちゃん泣かなかったかい」

「あぶ、あぶぶ」
「あ@お−、ああぶ@」
「お返事が出来るのね、偉いぞ、フェリックス、末は宇宙艦隊司令長官だぞ」

「テレーゼ様早いですよ」
「んー早いかな、じゃあウォルフの方が先に宇宙艦隊司令長官だよ」
「まあ、あなたが長官じゃ大変ね」

「エヴァちゃん、ウォルフはいずれ出世するよー、泥舟に乗った気で安心しなさい」
「テレーゼ様それじゃ沈みますよ」
「だね」

「しかしフェリックス君とエリーゼちゃん大きくなったね」
「はい、おかげさまで」
「皇帝陛下、テレーゼ様をはじめ、多くの方のおかげでございます」

「良いの良いの、ウォルフとエヴァちゃんはお兄さんお姉さんみたいだし、
フェリックス君とエリーゼちゃんは弟と妹のような物ですもの」
「「テレーゼ様勿体ないお言葉です」」

「いいえ、そうやって付き合って欲しいんです。
私の兄も弟も赤ちゃんの時に死んでいますから」

「「テレーゼ様・・・・・・・」」
「お願いね」
「はい判りました」
「はっ」

「湿っぽい話はこれでお仕舞いね」
「はい」
「はっ」

「お願いがあるのですが、
フェリックスとエリーゼの髪の毛を初めて切るときにその髪を欲しいのですが」
「髪の毛ですか?」
「そう髪の毛」

「髪を何かに使うのですか?」
「そうなんです。昔の風習で生まれてから一度も切っていない髪の毛で筆を作ると、
運がよいと言うのが有ってそれで2人のを作りたいのですよ」

「テレーゼ様が宜しいのなら是非にどうぞ」
「ありがとうです、今度切る日を決めましょうね」
「はい」

「それと、ウォルフ」
「なんでしょうか?」
「今度グリンメルスハウゼン邸でシミュレーションの相手をして欲しいのです」

「シミュレーションですか、どの様な物を?」
「ん、士官学校でやる戦術シミュレーションですね」
「テレーゼ様は其れを行うのですが」

「そう、興味があってコンピューター相手にやってるんだけど、
成績優秀なウォルフに相手をお願いしたいのですよ」
「はあ、小官で良ければお相手します」

「よかった、じゃあ今度都合の合う日でお願いしますね」
「判りました」

「お邪魔しました」
「「テレーゼ様ありがとうございました」」
「いえいえ」


帝国暦480年2月12日

■オーディン ノイエ・サンスーシ  小部屋 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム

 本日は、これから行ういろんな事を話し合いです。

「テレーゼ様今回はどの様な事で」
「また何か考えましたかな」
「楽しみじゃの」

3人3葉ですけど、顔はにやついてますね。
「先日の誕生会で面白いネタを仕入れました」
「なんじゃな」

「ハルテンベルク伯爵令嬢エリザベート嬢て方をご存じでしょうか?」
「聞いた事はあるの」
「で何か有ったのかの」
「彼女が最近婚約したのですが、その相手が問題が有りそうなんですよ」

「どの様な事でしょうか」
「相手なんですが、フォルゲン伯爵令息のカール・マチアスって言うのですが」
「聞かぬ名じゃな」

「怪しすぎるんですよ、今仕事が軍で後方勤務で有りながら、
生活が派手になりつつある様なんですよね、
で私の感だと怪しいと感じたんですよ」

「テレーゼ様の感は良く当たりますからな」
「でケスラーにカール・マチアスの身辺調査をお願いしたいのですよ」
「テレーゼ様が仰るなら調べてみましょう」
「ケスラーお願いします」

「それとイゼルローン回廊付近で直径60kmほどの小惑星があったらピックUPして下さい。
それとこれは極秘で遣って欲しいのですが、太陽系で60〜100kmほどの小惑星もお願いします」

「はい判りました」
怪訝な表情ですねケスラー。
「あと秘密研究所に、小惑星クラスの天体とイゼルローンクラスの人工天体をワープさせたり自力移動出来る様な研究をさせて下さい」
「移動要塞ですか」

「近いです」
「ふむ」
「なんぞ面白い事のようじゃな」

「出来たら教えますね」
「判ったわい」

「小惑星ですが中を刳り抜いて其処にワープエンジンを添え付けるとか出来るかどうか研究をお願いします。あとは表面を流体金属で覆えるかどうかもお願いします」

「面白そうですな」
「出来たら面白くなりますよ」
「ふむふむ」

「あとは小型の隕石にロケット付けた隕石ロケットの研究もして下さい」
「御意」
「ではケスラー大変だけど、先ほどの事と同じでお願いします」


「お父様にもお願いが」
「なんじゃな」
「はい今度オーディンに劇場を作りたいのですが、
その設計コンペを行いたいのですよ」

「ふむ、何か有るのかな?」
「はい市井や下級役人に隠れている優秀な人材を発掘する為です」
シルヴァーベルヒとか応募してきそうじゃないですか、
そしてゲットです。

「あとその劇場に飾る絵画のコンクールも行いたいのです」
「それも同じかの」
「はいそうです」
これは、メックリンガー対策なんだよね。

「テレーゼ様は劇場で何を為さるのですかな?」
「帝国全域から10代の少女を募集して、歌劇団を作るのです」
「なぜじゃな?」

「帝国兵士の慰問の為に歌と踊りで楽しますのです」
「しかし、集まりますかの」
「儂の肝いりで募集すれば良いのではないか?」

「えーとですね、お父様の肝いりにすると、
又ぞろ新たな寵姫の候補者選出かと思われるので駄目ですね」
「ハハハ陛下駄目ですな」
「そんなに信用がないかの」

「いえいえお父様は大丈夫なのですが、たちの悪い小役人がいますからね」
「どの様に致しますか」
「普通の後ろ盾では、有力貴族が妾にとかと言ってきたら断れませんからね、
ここは私が自分の劇団を欲しいと言う事で矢面に立ちます」

「危険じゃないかの」
「暫くに間は、普通に劇場で公演させます、それなら単なる趣味だと思われるでしょう」
「そうなさるが宜しかろう」

「お願いします」
「任しておきなさい」

正しく銀河帝国歌劇団だね。

 
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