おぢばにおかえり
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第四十三話 阿波野君が気に入れられてその二
「そうだったな」
「はい、そうです」
阿波野君自身も笑顔でそうだと答えました。
「宜しくお願いします」
「こちらこそな」
「本当に先輩には何から何まで教えてもらってます」
「それは何よりだ、同じ奥華だしな」
「そうなんですよ、これが」
所属の大教会のお話にもなりました。
「それで詰所にもよく行かせてもらってます」
「ああ、そうなんだ」
「いい場所ですよね」
「あそこは落ち着くだろ」
おぢばに帰った信者さん達にとっての憩いの場所のお話にもなりました、本当に詰所には昔から馴染みがあってお世話にもなっています。
「いたらそれだけで」
「ですからよくいます」
「それはいいことだ」
「寝泊りなんかも出来ますしね」
それでお風呂まで借りるのはどうかと思いますけれど。
「詰所の人達にもよくしてもらっています」
「修養科の人達ともなの?」
お母さんは笑って阿波野君に尋ねました。
「そうしてるの?」
「はい、教養掛の人達とも」
阿波野君はお母さんにも笑顔で答えました。
「そうしてもらってます」
「じゃあ何時か修養科にも行くのかしら」
「いいですね」
お母さんににこにことして答えていました。
「あそこは三ヶ月ですよね」
「そうよ、三ヶ月の間おみちのことを勉強させてもらうの」
「凄い勉強になるんですよね」
「ひのきしんもさせてもらってね」
「大学を卒業したらって考えています」
何か結構以上に考えています、聞いていて思いました。
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