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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです

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接触前 三回目のサイココ

 地球側発見判定    80以上で成功 6


 ガミラス側発見判定  80以上で成功 64


 戦力増強進捗度    11+20



 段々と原作が近づいてくる為か、ちらちらと地球側だけでなくガミラスの観測衛星も見かけるようになった。
 だが、隠蔽が完璧だったせいでこの基地のあるセドナに何かを送る様子は現れていない。
 一方の戦力増強は遅々として進まない。
 エグゼキューター級スター・ドレッドノートである叢雲を表に出しにくくなったから、ドックが埋まってしまいその空いた場所でひたすら小型艦と戦闘機を作っていたという訳だ。
 現在作られた戦力はこんな感じである。


 CR90コルベット                   2隻

 GR-75中型輸送船                   2隻

 T-65B Xウイング・スターファイター        30+75機

 BTL-A4 Yウイング強襲用スターファイター/ボマー   100機


「司令官。
 輸送船が帰ってきたわよ」

 叢雲の報告に俺はドックのモニターを眺める。
 ドロイドとクローン兵達が着いたばかりの輸送船から資源をおろしている。

「全部資源確保に使えたらもう少し戦力拡張は進むのだがなぁ」

「仕方ないわよ。
 戦闘機は実際に飛ばしてみないと。
 今回訓練に出した一個中隊のレポートはこれ。
 TIEファイターを全部追い出せるから、母艦としての攻撃能力は一気にUPすると思うわ」

 ガミラスとの戦いにおいて、XウイングとYウイングによるワープ雷撃を戦法として既に決定していた。
 その為、シールドのないTIEファイターはドロイドが乗り込む偵察機兼迎撃機として叢雲の側から離さない予定である。
 合計で300機を越える機数だが、小型艦を下ろせば数千機は載せられるこの叢雲のポテンシャルはまじで凄いと思う。
 なお、ガミラス戦時では戦闘機だけでなくコルベットも叢雲の中に収容して救助などを行う予定である。

「で、ガミラスだが来ると思うか?」

 俺の問いかけに叢雲は真顔で答える。

「来るわ。
 今の地球は夜に灯りをつけて色々やっている状態よ。
 近くに来たら確実に分かるわ」

 俺は椅子に腰掛けて深くため息をつく。

「間に合わなかったなぁ。
 なまじ、地球に近かったのが失敗だったかな」

「けど、開戦時期がいまいち分からないから、近くに基地があった方がいいでしょう?」

 机の上にはこの世界における俺の両親の写真が飾られている。
 叢雲と共に映った四人の写真で、今も両親の所には叢雲がトレーディングで稼いだ生活に困らない金額が振り込まれているはすである。

「いい人達だったわね」

 写真を見ているのに気づいた叢雲が微笑む。
 順調に話が進めば、両親は死ぬ可能性が高い。
 それはしたくないと素直に思ったからこそ、俺はこんな所に居る。

「孫はまだかとうるさかったな」
「もぉ。ばか」

 顔を赤めた叢雲がすりよって目を閉じた所でアラートが鳴り響く。
 この警報はワープアウトによる次元波の探知である。

「何者かが太陽系圏外にワープアウトしてきたわ!」
「この時期だったらガミラスだろうよ。
 これでもし別の宇宙人だったら、俺はびっくりするな」


1 ガミラス
2 ガミラス
3 ガミラス
4 ガミラス
5 ガミラス
6 ガミラス
7 ガトランティス
8 ボラー連邦
9 ディンギル帝国
10 熱烈歓迎


「ガミラスですね。
 全長160メートル級一隻。
 おそらくは駆逐艦でしょうね」

 叢雲の台詞の間、基地内は臨戦態勢を取ろうとしていた。
 地球からの電波を拾い、向こうからも何か電波を送っているように見える。

「叢雲。
 現時点での地球側の外惑星圏の艦隊戦力をモニターに出してくれ」

「はい」

 モニターに現時点での地球艦隊の戦力が提示される。
 天王星の基地及び監視ステーションを拠点に、

 戦艦   6隻
 巡洋艦  15隻
 駆逐艦  40隻

 が宙域を警戒していた。

「以外にあるな。
 戦力」

 物語では壊滅した後から始まるので、この戦力の充実ぶりに俺は少し意外そうな声をあげる。
 そんな声に叢雲は淡々とその理由を説明する。

「この戦力でも外惑星圏を監視するには足りないわよ。
 それでも、私達のせいでどうも宇宙人は居るという前提で色々準備はしていたみたいだけどね。
 それにかれらが戦力として数えるのは無理でしょう?」

 技術的な格差もあるが、この時の地球側にも戦力があるがゆえに問題が存在していた。
 国連の元に統合国連軍があるのだが、その組織的成立過程から旧理事国の影響力が強いのだ。
 それでもよく日本が宇宙に艦艇を送り出せたものだと思ったが、純粋な経済力と技術力と海軍としての伝統、そして中国やロシアを警戒したアメリカや欧州の駆け引きの結果だったりする。

「つまり、異星人との接触というブレイクスルーを独り占めしたい国家間のパワーゲームに巻き込まれると?」

「俺達が居た時ですら火星自治政府と地球との摩擦が表面化していただろう?
 あの艦隊、宇宙人というわかりやすい理由を利用して対火星等の独立運動鎮圧のためにあると思って間違いないぞ」

 敵はガミラスだけでは無い。
 あまりにも強すぎる力を持ったゆえに、地球側にも警戒をしなければないジレンマに俺たちは陥っていたのである。

「で、何処で介入する?」

 叢雲が尋ね、俺は顔をしかめる。
 地球とガミラスの最初の接触は、ガミラス側の挑発があったとはいえ、最初の攻撃は地球側である。
 そのあたりは解決したほうがよさそうだった。

「ガミラスが地球と接触する前に、それとなく地球側にメッセージを送ろう。
 それと、ガミラス側の電波を解析して、会話ができるようにしておけ」



 メッセージに対する地球側の警戒心    100ほど要警戒      79

 メッセージを察知したガミラス側の警戒心 100ほど要警戒      14



「この星の皆様へ。
 私達は宇宙を旅する者で数年前から、この星系の外惑星圏にて活動しております。
 私達は平和を望み、交渉を望みます」

 基地から反対派側までドロイド指揮の無人コルベットで移動した上で合成音声によって送られたメッセージに、地球側は文字通り仰天した。
 宇宙人の存在が実証された事もあって、地球側が天王星基地に艦隊を増派して対応しようとしていたのである。
 一方こちらのやり取りをキャッチしていたガミラス側は反応はしたみたいだが、様子を見る姿勢を崩していない。

「こちらは国際連合宇宙海軍、極東方面空間戦闘群、連合宇宙艦隊、第一艦隊所属。宇宙巡洋艦所属『ムラサメ』。
 貴艦の所属をお教え頂きたい」

「我々は故郷を失った流浪の民です。
 名がないのは貴方がたも呼びにくいでしょう。
 とりあえず、『漂流者』とでも呼んでください。
 我々は貴方がたとの会話を希望します。
 我々は貴方がたとの交渉にいくつかの資源や情報を提供できます」

 全周囲フルオープンでの交渉は確実にガミラスの方もかんづいている。
 向こうがこの会話を解読して、交渉をしてくれると助かるのだが。
 双方センサーで探知できる距離に入る。
 こちら一隻で、向こうは天王星艦隊全力出動である。
 まぁ、シールドがあってハイパードライブがあるから逃げられると言えば逃げられるのだが。

「貴艦の目的を教えてもらいたい」

「我々はこの星の電波より会話を解析し、やっと会話ができる所まで来る事ができました。
 我々が求めるのは、この外惑星圏での滞在です。
 我々が次の旅を始めるまでの少しの時間、10年間ほどこの星の外惑星圏に滞在する事を許していただきたい」


 交渉に対する地球側の回答    79以上で好意的          51


「その交渉に現在応じることはできない。
 我々は貴艦の退去を勧告する」

 その返事を聞いた俺と叢雲は互いを見つめて呆然とする。
 ある意味最悪の選択肢として想定していたが、何故そこまで強気に出られるのか不思議で仕方ない。

「了解した。
 我々は今回は退去する。
 この星の皆様へ。
 今回は不幸にも話し合いがすれ違いましたが、いつか互いが分かり合えることを信じています」

 短距離ハイパードライブでコルベットの退去を命じた後、叢雲が頭を抱える。

「どうするのよぉ……最悪に近いファーストコンタクトじゃないの……」
「役には立たないと思っていたけど、足を引っ張るのは考えたくなかったな」
「で、ガミラスとのファーストコンタクトも似たような対応をすると思わない?」

 ガミラスが近づいてきている中、地球艦隊を戦力に考えること無く、俺たちはガミラスと戰う事を決意する。
 負ける状況で彼ら地球艦隊を救援しないといけいなのだから、頭を抱えたくなる。

「バレる事覚悟でスター・デストロイヤーを建造するぞ」


 戦力増強進捗度    11+20+21


 地球側発見判定    80以上で成功 79


 ガミラス側発見判定  80以上で成功 60


 地球側の目を掻い潜り、あやうく発見されかかりながらもなんとかヴェネター級スター・デストロイヤー1隻を建造した時、ついにガミラスと地球が接触した。  
 

 
後書き
https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/950690717583646720 
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