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歌集「冬寂月」

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 小夜更けて

  音もなかりき

   三冬月

 年終わりても

    続く想いぞ



 もう日も変わり、今日で十二月が終わり…新たな年が始まる…。

 音もなく静まり返る真夜中…勝手に消えては訪れる時間…何も変わらない…。

 想いも変わることなく続き…ただ、水面の波紋のように広がるだけで…。



 年も暮れ

  春そ呼びける

    にぎわゐも

 虚したりける

     大晦日かな



 今年も終わり…辺りは年末年始の支度で賑わいを見せている。

 だが…それが何だかとても空々しく思えてしまう…。

 一人見上げる空は…年を移ろいても変わらずに、ただ世界を見つめているだけ…。



 
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