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第Ⅳ章 突如訪れた事件
俺は、幣 陵駕。今、教育実習生の野本先生が話しかけてきているところである。
「どうだい?陵駕君。考えは変わったかい。」
多分、ここで変わったと、言ったらまた、接近戦をやらされるので、
「別に~~」と、言って誤魔化した。それに、昨日のことは絶対に言わないと固く誓った。そんなとき、
「オーイ!幣!」
と、俺に声をかけてきた。俺は、振り替えるとそこには、善光と、尼子ちゃん達がいた。俺は、きっと尼子ちゃんが昨日のことをばらして呼び出されたのだと、心が硬直した。しかし、善光は
「好きな人誰?」と、聞いてきた。つまり、知らないのだろう。俺は、チャンスだと思い。きっぱりと
「いねーよ!!」
と、言ってやった。善光は諦めて帰っていった。善光が行った後、尼子ちゃんは俺のもとに来て、
「秘密にしとくから」
と、言って去っていった。俺は、なんて日だ。と、思った。そんな瞬間を見ていた正良が善光と話していたことを嫉妬をしていた。俺は、気まずい気持ちになった。
夜。俺は海君と一緒に、大浴場へと向かった。風呂で一汗かいて、牛乳を飲み、海君と楽しく話ながら寮へ帰っているとき、 また善光達に会ってしまった。尼子ちゃんも当然いた。風呂上がりで肌が輝いているように見えた。少しドキドキした。しかし、すぐに心を無にした。また、読み取られると厄介である。そんなとき、善光は俺らを女子の寮へと誘った。俺は、海君と、別れ、正良を誘い、善光達についていった。
女子の寮へついた。俺は、尼子ちゃんのパジャマ姿を妄想してにあけていたときのこと。くるくるツインテールの性格の悪い中尊が部屋から出てきた。
「なんであんたがここにいるの?」
俺は、その気持ち悪い人を見ているような視線を送ってきた中尊に
「うぜー!ブス!」
と、言ってしまった。中尊は当然怒り狂った。そのとき、パジャマ姿の尼子ちゃんが姿を現した。尼子ちゃんは俺らの喧嘩をみて、
「何でこんなところで喧嘩をしてるの?」
と、言った。中尊は怒り狂っていたのもあり、尼子ちゃんに
「あんたは引っ込んどれこのガキが。」
と、言った。俺はもちろんそれを聞き、俺は怒り狂った。そして、
「今、お前は何て言った!」
と、叫んだ。中尊はそんな、俺をみて
「あんた、もしや、このガキンチョを愛してるのぉオホホホホ」と、からかってきた。
俺は、
「ちげぇーーー!」
と、言ったときのこと、尼子ちゃんは
「イジメナイデヨ、陵駕君のこと。このトルネードヘッド!」
と、言い切った。さらに怒り狂った中尊は怪しい薬をだし、尼子ちゃんの姿を変えてやると言って薬を尼子ちゃんの上にこぼした。俺は、慌てて近くにあった雑巾を投げた。運良く、こぼした薬を全部吸ってくれた。そして、
「これ以上イジメルなよ!」
と、言い、中尊の顔に薬を吸いとった雑巾をくっつけた。中尊はなんと、犬の姿に変わり果ててしまった。俺は、驚いた。こんなものを尼子ちゃんにかけようとしていたことを。尼子ちゃんは俺に駆け寄ってきて
「今日は本当にありがとう♥」
と、言った。そして、お礼に一緒に寝てあげるとか言ってきたので。断った。そんなの寝れるわけがない。そんな、会話をしているとき、中尊が落とした薬の瓶が倒れていた。雑巾で足を滑らした尼子ちゃんはそのまま薬の瓶から少し垂れていた薬に顔をぶつけてしまった。俺は、ショックでしょうがなかった。何故かって、それは、俺の苦手な犬に好きな人がなってしまった。これは、あってはならぬ現象なのである。犬になってしまった尼子ちゃんをみて、善光は
「あんた知ってるだろ!尼子のこと!」
と、言ってきた。俺は、黙り混んでしまった。
「あんた、やっぱり何か隠してるわね。」
と、言ってきた。俺は、泣き出してしまった。そんなとき、正良と、喧嘩が起こってると聞いて駆けつけてきた野本先生が中尊の行方を追うことにした。中尊は薬品倉庫へと向かっていった。野本先生は先生らしく
「駄目ですよ。理科室に入ってはいけませんよ。この薬は没収です。」
と、言って、中尊がくわえた解毒剤を奪い取った。そして、急いで泣いている陵駕のもとへ解毒剤を持って来た。さっそく尼子ちゃんに薬を飲ました。すると、なんてことでしょう。そこには、いつもどおりの尼子ちゃんがいた。俺達は
「戻った!」
と、叫び喜んだ。こうして、長い1日が終わったのだった。
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