詩集｢月影｣

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sorrowful letter

ただ…あの人がそこにいて
それがとても眩しくて…

冬の夜空散りばめられた星々
いつの時代にも瞬いていた…
どれだけの人々が見上げてきたのか
想いは尽きることがない…

もう会うことはない…
それは決め事…
それでも僕は姿を求めて…

sorrowful letter あてもなく
彷徨うように想いを紡ぐ…
淋しさに打ち震え涙を流しても
これで良かったと…きっと思える…

帷は降り…黄昏に浮かぶライト…
移ろいゆく今を映し出して…
雑多に行き交う人々のその中は
カラッポのような気がした…

僕が居なかったら…
そう願っても
世界は一つも変わりはしない…

sorrowful letter 永遠(ﾄﾜ)に添う
語り継がれる星座の物語(ﾊﾅｼ)
囁いては消え逝く頬を撫でるシルフ…
当たり前はいつか…崩れ去るもの…

ただ…あの人がいなくなって…
それがとても哀しくて…

sorrowful letter 揺蕩うて
揺らめく水面に想い流離う…
もう声は聞こえずに探す影もない…
朽ちた野原に…月影が舞う…

sorrowful letter あてもなく
彷徨うように想いを紡ぐ…
淋しさに打ち震え涙を流しても
これで良かったと…きっと思える…

だからそっと…アドレスを消した…

ただ…静かに…

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