銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
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第四話 皇帝即位20周年記念
連続投稿です、お待たせしました。
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第四話 皇帝即位20周年記念
帝国暦476年2月3日
■オーディン ノイエ・サンスーシ「黒真珠の間」
「皇帝陛下、在位20周年、万歳」
「テレーゼ皇女殿下、御生誕5周年、万歳」
「万歳」
「いや、めでたい、お美しい皇女様のご尊顔を拝謁出来ましたな」
「皇帝陛下もまだまだお若い」
「テレーゼ様の初お目見え、楽しみでしたからの」
「僅か5歳であの美貌、あと10年もしたら、銀河一の美貌と成りましょう」
「今の内に、誼を結んおこうかの」
「我が家の、嫡男に是非とも降嫁して欲しいものよ」
「なんの、卿の嫡男は17ではないか、遅すぎるわ、それに比べて、我が息は8歳でちょうど釣り合う」
「卿の息子は、卿に似てぶ男だそうじゃの、釣り合わんよ」
「なにを、なにを、我が息子こそふさわしい」
「話が弾んでおるの」
「これは、ブラウンシュヴァイク公」
「テレーゼ様は、お美しいの」
「奥方が、嫉妬しますぞ」
「ははは」
「伯父上」
「おおフレーゲル」
「それではまた」
「ヨアヒムよ。お前、テレーゼ様をどう思う?」
「お美しい、お方ですな」
「どうだ、お前が望むのなら、いずれ陛下に、お頼み申す事も出来るが」
「しかし、あの噂がございましょう、あの女が、首を縦に振るとは思えませんが」
「確かに、あの噂はあるが、わしは知らんぞ」
「しかし、2度続けての降嫁など出来ましょうか」
「オトフリート4世陛下の時代には、一人に3度続けての降嫁もあったぐらいじゃ」
「なるほど」
「お前も、誇り有る、ブラウンシュヴァイク一門の男としての矜持を見せてみよ」
「伯父上」
「考えておくことだ、権門とはそうゆうものだ」
「さてヨアヒム共に挨拶に参るぞ」
「おお、このランズベルク伯アルフレッド、皇女殿下に、詩を、献上いたく存じます」
「皇女陛下、我がヒルデスハイム邸に是非とも、行脚いただきたく存じます」
「なんの、我がヘルクスハイマー邸にこそ是非とも、行脚いただきたく存じます」
「これこれ、テレーゼが困っておろう、まだ幼いのじゃ、驚かすでないぞ、ハハハハ」
「皇帝陛下」
「おお、ルードヴィヒよ、おぬしの妹じゃ、可愛かろう」
「はい、可愛ゆうございますな」
「ほれ、テレーゼや、兄上じゃ」
「兄上ですヵ?」
「うむそうじゃ、兄上のルードヴィヒじゃ」
「兄上様、こんにぃちゅあ」
「ああ、こんにちは」
「父様、ごきげんうらわちくって、言うの?」
「よいよい、まだそこまでは無理じゃろう、のう、ルードヴィヒ」
「そうでございますね、幼き子に未だ未だ無理がありましょう」
「うぅー」
「どうした、テレーゼ?」
「おちっこー!」
シャーーーーーーーー
「わぁあぁん」
「陛下お召し物が」
「よいよい、長きにわたり、此処にいたのじゃ、子供には、辛かろう、
すまぬが、ルードヴィヒ、着替えて参る、
暫く、儂の代わりをしていて欲しい」
「判りました、陛下」
「テレーゼも疲れたであろう、今日はもう休むのじゃ」
「おとうしゃま、ぐすぐす」
がやがやがや
「皇女様が、お漏らしとは」
「未だ5歳じゃしかたあるまい」
「最近は、陛下もテレーゼ様に会いによくベーネミュンデ侯爵夫人の所へいくそうじゃ」
「それで、夫人のご機嫌がよいのですな」
「面白いことよの」
「これは、リッテンハイム候」
「先ほど挨拶してきたが、皇女殿下がこの目出たきときに、お漏らしとはの、我が家のザビーネは3歳だがその様なことはないぞよ」
「侯爵、不敬ですぞ」
「なんの、酒の上での、戯れ言よホホホホ」
帝国暦476年2月3日 深夜
■オーディン 某所
「今宵の宴はいかがでしたか?」
「ふむ、初めて、あの娘にあったが、挨拶中に、お漏らしをしておったわ」
「ほう、恥を掻いたわけですな」
「そうよ、舌足らずに、喋っておった、そのまま、陛下のズボンに、漏らしおった」
「前代未聞ですな」
「あの女が甘やかして居るのだろう、
聞いたか、今回着る為に、陛下から、ドレスが1000着も届いたそうだ」
「よいではございませんか、馬鹿な寵姫と、その娘、我が儘に育っていただければ、誰も支持しません」
「そうよの、適齢期が来たら、どこぞの門閥貴族へ、降嫁させるように、お勧めすればよいの」
「さようでございます」
「今回の姿を見て、安心したわ、あれは、捨て置いても平気よ、
ただ寵姫達に、男児が生まれたら、始末せねばならんがな」
「御意」
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