魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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9部 ViVid!
3章 春のオフトレーニング
Brand new heart
あのあほらしい事件も終わり平和な日中なのに俺はスタッフに怒られていた。
「あの綾さん聴いてますか?」
「聴いてるけれど何?シーラ」
「何シーラじゃありません」
春のオフトレーニングの件でシーラ以下スタッフとお話し中
「確かに例年この時期に行っているのは知ってますけれど・・・」
「それじゃ良いじぁん」
「良いじゃんじゃないですよ」
先日起きた事件で少しだけこの店にも被害が起きた。
そりゃ管理局員が何人も倒れたなんて知ったら、何か事件が起きたと思われる。
実際は事件だったんだけどね
それの埋め合わせに今年はキャンペーンをやろうとお店のスタッフの意見
俺はと言うとそんなの嫌だと言った。
だって4泊5日のオフトレなんだよ
俺一人でお留守番なんていやすぎる
なのはが約一週間居ないのなんてあり得ないって力説したらみんなから白い目で見られた。
「大丈夫だって1週間ぐらい休日でも例年そうでしょ」
「綾さん。今までは事件が起きてなかったからですよ。いったん離れたお客様が戻ってくるのには時間がかかりますから」
「なのはとヴィヴィオ・・・」
「店長はオーナーだから仕方ないと思いますよ」
「エスティマさん。そんな常識知りません」
40代とは思えない上品な感じのお姉さん
主婦でもあるんだけれど、この方の紅茶は絶品。
フィアッセ義姉ちゃん並みに美味しいのにはうれしいんだけど
「良いじゃん。シーラにしろエスティマさんにしろ、エルさんにしろバイトじゃないんだから」
「「「そう言う問題じゃないです」」」
「私死んじゃうよ」
「そんなぐらいで死にゃしないよ」
「エルさんの意地悪」
少しボーイッシュな感じの20代の女性
こうみえても料理が得意
エルさんと言うのは私が呼んでいるあだ名
名前はエルグランドさん
シーラとエスティマさん、エルさんのお陰でこの店が回っている感じ
この3ん人が社員で後は学生のバイトが入ったりしている
「店と奥さんどっちが大事なの」
「そんなの両方とも大事に決まってるでしょエルさん」
「ねえ、綾さん」
「何ですか?シーラ」
「ただのオーナーなら良いんです。でもあなたここのパティシエでもあるの知ってますよね」
「うん」
「貴方のシューを楽しみにしている方がたくさんいるんですよ」
「うん」
「流石に先日の件と合わせて1週間もいないと問題があると思うんですけれど」
「うん」
「綾さんが楽しみにしているのは知ってます。今回は諦めてもらえないですか」
「良し決めた!」
「「「決心してくれた」」」
「うん、この店1週間お休みでみんなも行くよ」
「はい?」
「社員旅行にしよう」
「なんでそう言う方向になったんですか?」
「エスティマさん。みんなの英気を養ってほしいと思って、私は絶対に行きたいし、でもよく考えたらみんなも休んでほしい
リフレッシュもね、それに私だって遊んでばっかりじゃないんだよ。シーラ知ってるでしょ」
「あ!」
「どうしたんだい、シーラ」
「エルグランドさん。実は綾さん何時もこの旅行の帰りに新しいデザートを作ってきてるんです」
「は!」
「あそこってねエルさん。
凄く自然が豊富でイマジネーションが湧くんだよ
もしよかったら3にんともいきませんか?
絶対に3人が納得するお菓子作ってくるから」
「ここでは難しいのですか?」
「うん、エスティマさん。この店も大事なんだけど、家族も大事だし、必ず新しいお菓子制作するからお願いします」
「は~もうわかりました。綾さん。私がこのお店しっかりとやりますから行ってきていいですよ」
「シーラ良いの?」
「なのはさんやヴィヴィオちゃんがいない間死んでいるような感じでお菓子作られても困りますから、その代わり新しいお菓子2品作ってきてください」
「え!2品」
「そうですよ。それなら研究という事で納得しますから、どうですか2人とも」
「あ~オーナーとチーフがそう言うんなら仕方ないんじゃね」
「私もそれならいいと思います。店長が誘ってくれるのは嬉しかったんですけれど、私だけ行ったら旦那と子供が困りますから、誘ってくださってありがとうございます」
「シーラもいかないんだよね」
「はい、じっくり羽を休めてください」
「うん、皆ありがとう」
とはいえ今日から旅行なんだけど、時間まで少しあるのでその間に今日のシューは全部作り終えてから帰宅をした。
俺が家に入ろうとした瞬間
ここから出発するみんなはいるみたいなんだけど・・・
「さて・・・ここから出発するメンバーはみんな揃ったし、途中で二人の家によってそのままでちゃおう・・・」
フェイとの声が聞こえてきたと同時に俺は玄関のドアを開いた。
「ふ~ん。そろったってフェイト」
「あ・・・綾。え、えっとね、忘れてたわけじゃないよ。うん」
「リオ、どう思う?」
「え、えっと私に言われても・・・」
「アインハルトはどう思う?」
「えっと多分ですが、綾さんはお仕事が忙しいと思ったので、今回は来られないと思ったのでは」
俺はすぐさまなのはにしゃがみながら抱き着いた。
「キャッ!綾ちゃん」
「フェイトとアインハルトがいじめるよ」
驚きながらもなのははきちんと俺の頭を撫でてくれていた。
うんここち良いんだよね
「え、えっと。すみません」
「良いんですってば、アインハルトさん
綾お姉ちゃんはフェイトママとアインハルトさんをいじめて、なのはママに甘えたかっただけですから」
「ヴィヴィオが立派になって私は嬉しいよ」
「はいはい、みんなじゃれてなく。行こうか、綾ちゃんは大丈夫だったの?」
「ん、もちろん。宿題はあるけれどね」
「準備は」
「大丈夫だよ」
俺はすぐに抱きしめていた手を離し、きちんと立ってから
「改めてよろしくね。みんな」
「はい」
「フェイト車、私が運転するよ」
「うん、お願いするね」
これから4日間の地獄のオフトレが始まります。
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