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ヘタリア大帝国

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31部分:TURN3 新生連合艦隊その九


TURN3 新生連合艦隊その九

 平賀はその手を止めて久重は助かった。それを見てだ。
 東郷はだ。こう呟いたのだった。
「何かと大変だな、猫も」
「いえいえ、よくあることですから」
「よくあるのか」
「そうです。それとですね」
「それと?まだ話はあるのか」
「はい。津波様が申しております」
 立ち直ってすぐにだ。久重が言って来た。
「艦艇はどうにかなりそうだがその艦隊を率いる提督の数は足りているのか」
「そのことか」
「そのことはどうなのかと」
 久重は自分の口から平賀の問いを伝える。
「津波様が御聞きです」
「正直に言うと不安だな」
 東郷は隠すことなく答えた。
「今俺を含めて人間が指揮する艦隊が五つ」
「そしてですね」
「柴神様と祖国さん達の指揮する国家艦隊等が五つ、若しかしたら七つになるかも知れない」
「十、若しくは十二ですね」
「対する中帝国軍は百個艦隊を超える」
 東郷は平賀とその代理の久重にこのことも話す。
「正直相手にするのは厄介だな」
「ではだ」
 久重は今度は完全に平賀の言葉だった。
「四個艦隊を指揮する者達を出そう」
「四個か」
「そうだ。四個あれば少しは違うな」
「十六個、確かにな」
 十二と十六ではかなり違っていた。今の日本では。
「それだけあればな。隙を見て攻めることもできる」
「ではだ。こちらから派遣しよう」
 久重が言うとだ。ここでだ。
 手長猿にパンダ、それに犬と猫が出て来た。その彼等を出してだ。
 平賀はだ。やはり久重の口から述べてきた。
「この者達が艦隊を指揮する」
「何と、動物がですか」
「そうだ」
 平賀は秋山にも答える。
「動物だが久重、つまり私ですね」
 ここでは久重の言葉も入る。
「私と同じくです」
「言葉も喋れるし知能も手術であげてある」
「では人間や国家と同じ様にですか」
「そうだ。艦隊を指揮できる」
 それが可能だというのだ。秋山に述べたのだった。
「これでどうだ。十六個艦隊だ」
「有り難いな。これで何とかなりそうだ」
 東郷が微笑み平賀に答える。
「礼を言わせてもらう。それではな」
「健闘を祈る。大変な状況だがな」
「それではです」
 今度は日本が言ってきた。
「私の力を使わせて頂いて宜しいでしょうか」
「祖国さんのかい?」
「はい、私達はです」
 国家はだ。何を出来るかというのだ。
「戦える以外にそれぞれ提督の方々に五回、若しくは三回ずつです」
「五回か三回ずつか」
「愛情を注ぐことによってその能力を上昇させることができます」
「じゃあより質のいい艦隊を形成できるんだな」
「そうです。ではそれを使わせて頂いて宜しいでしょうか」
「頼む。じゃあ誰が五回使えるんだ?」
「まずは私です」 
 日本、まずは彼だった。
「それに中国さんにアメリカさん、ロシアさんにイギリスさん」
「他にもだな」
「フランスさんにドイツさん、イタリアさんです」
「その八国か」
「はい、俗に言う原始の八国ですね」
 その彼等がだ。愛情を五回注げるというのだ。
「私を含めその方々ができます」
「わかった。では俺達にな」
「愛情を注がせてもらいます」
「指揮能力や攻撃能力は重要になる」
 東郷はこの現実を話す。
 
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