緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
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prelude
~The anc.estors from generation to generation secret skill~ ~
「さて..........」
カチャッ。ケータイを取る。キンジに電話だ。
ピリリリリ…… ピリリリリ…… ガチャっ。
「もしもし。なんだ、彩斗?」
「夜に悪いな。話なんだが…… お前の実家、巣鴨だな?」
「?……あぁ。そうだが……」
「ちょっと明日お前の実家…というか、お爺さんがいるだろ?あのお爺さんに用がある 」
「じいちゃんに……か?」
「そうだ」
「別に構わんが…… 学校はどうするんだ?」
「教務科には休むと報告済みだ。 もちろんお前もな。一応武装の上、上野駅に……10時でいいか?」
「勝手に何してくれてんだよ.......... 分かった。10時な」
「あと、アリアの事は-」
「あー……俺は面倒事に巻き込まれたくない。よって、アリアとはなるべく関わらない。あったとしても教室だけだ。いいな? ……いいな? 」
「分かった。が、なぜ2回言った?」
「大事な事だからな 」
「…分かった。また明日な」
「ああ。おやすみ」
「おやすみ」
コトッ
-さて、銃の簡易整備でもするか。
..............................
終わった。特に問題なしっ!バースト・フルオート機能もちゃんと働いてるみたいだしな。
-ちゃぽん…… ガラガラッ
....................
ガチャっ……パタン。
「あー……良い湯だったわ」
タオルで髪をわしゃわしゃ拭きながらアリアが言う。
「そうか。それよりアリア、泊まってくつもりか? 」
「そうよ。もし断られた時用に、長期戦になる事態も想定してね。まぁ、どっちにしろ泊まってくつもりだったわ」
このピンク武偵は.........まったく.......!
「部屋はどうするの?」
「俺の寝室の向かいの部屋は、客人用だ。そこに寝ればいい。あと、俺はちょっと明日用事があってな……学校休むぞ」
「用事って?」
「ちょっと実家にな」
てきとーな嘘で誤魔化す。
「ふーん」
「俺はお風呂に入ってくる。先に寝てても良いぞ」
「そうさせてもらうわ。じゃあ彩斗、おやすみ」
「おやすみ」
-ガチャっ……パタン。
....................
「さて、入ってくるか」
-ガラララッ ちゃぽん。
シャワーを浴び、頭と体を洗い、湯船に入る。
「あー.......... 落ち着く..........」
今ものすごいリラックスしてるから、おそらく脳波はθ波だろうな… なんて事を考える。
それにしても……あのチャリジャック。武偵殺しの真犯人は捕まった、とニュースで報道されていた。
だとしたらあのセグウェイは…模倣犯の仕業ってことになる。基本、武偵殺しは無差別に人を襲っていた。
だが、俺とキンジが狙われたのには何か理由がありそうだ。 -共通点。乗能力者? いや、それは他の人間は知らないハズだ。アリアには話したが、アイツは全く関係ない。
-分からない、誰が犯人なのか?どんな目的で?
「..........そろそろ出るか」
....................
ちゃぽん。 ガラララッ
....................
ガチャっ パタン。
アリアは寝ているだろうから、起こさないように、抜き足で歩く。
-かちゃっ.......... ぱたん。
ベッドに入り、目を閉じる。……一気に睡魔が襲ってきた。この様子ならすぐ寝付けるだろう。
..........................................................................................
.............................................
..............................
....................
..........
-「彩斗、起きなさい!もう6時30分よ!」
揺すり起こされる。もう朝か……早いな。
「ん.......... 分かった..........」
寝ぼけ眼を擦りながら、ベッドから出る。
「朝ごはん作って」
「冷蔵庫にあるもの使っていいから自分で作れ」
「作れないから言ってるの!」
マジか。めんどい……
「じゃあ、コーヒーくらい淹れられるだろ?2人分な」
「しょうがないわね……」
と言いつつ、淹れてくれる。
さて、その間に……おかずを作る。メニューは、ピザパン・シーザーサラダ・(インスタント)コーンスープ。
....................
「アリアー、出来たぞ。運べ 」
「そのくらい自分で運びなさいよ」
お前に作ってやってるんだからな..........!
「……分かったよ 」
コトッ。 カチャッ。コトッ コトッ……
「あら、美味しそうじゃない。あんた、料理教室でも行ってるの?」
「いや、行ってない。でもおばあちゃんから教わった」
「へー。そーなんだ」
「「いただきます」」
..............................
「「ご馳走さまでした」」
「今度はアリア、運べ。洗い物はやっとくから」
「はぁーい」
カチャッ..........コトッ コトッ ガチャっ
「終わったわ」
「どーも」
-ジャー…… カチャッ ガチャン。 カチャッカチャッ。
「学校の準備は出来たのか?アリア。あと昨夜は泊まったが、今夜も泊まってくつもりじゃなかろうな?」
「 出来てるわ。あんたこそ何言ってるの。パートナーが一緒の家に住むことくらい当たり前でしょ?あたしのローマ武偵高では、そういう人多かったわよ」
出たー。外国の当たり前。……それぞれの国の文化によって違うだろうに。
「........あー分かった分かった。あの部屋はお前にやる」
「いいの?」
「じゃなきゃ、家のどこに暮らすんだよ……」
-ちゃきっ。ちゃきっ。アリアが弾倉に弾を籠めている。これで最後だったのかスカートの裏に弾倉をしまい、2丁拳銃のガバメントをレッグホルスターに入れる。
俺もレッグホルスターにするかな…… 制服の裾で見えるか見えないかくらいのところに。そうすればクイックドローが多少速くなるだろう。でもな……そうすると……
-「じゃあ、あたし行ってくるわね」
「いってらー」
考え事してたらもうそんな時間か。ちなみに今、7時55分。約束の10時までにはまだ余裕があるが……なにするかな。洗濯物でも洗って干すか。
-お風呂場 洗濯機の前。……今、重要な事に気付いた。
アリアの下着が入ってるんだが…… どうしよう、これ。
男子寮のベランダに女子の下着があったなんて知れたら大騒ぎだぞ……。 そうだ、自分のは外。アリアのは部屋干しでいいだろう。そうだ、それがいい。
洗濯機の中に洗剤を入れ、時間設定。よしOK!
俺はリビングに戻り、ベレッタ・デザートイーグルの弾倉に弾を籠める。 約10分。それだけあれば、洗濯も脱水も十分に出来るらしく ピーっ という音がなった。
え?短い?だって服の量メッチャ少ないもん。
ガラララッ。ベランダに出て、自分の下着を干す。
ガチャっ。アリアの部屋に行って、アリアの下着を干す。性的○奮するかビクビクしてたが、なんとか乗り切った。あれで興奮したとなったら、俺がロリコンみたいに思われる。それだけは避けたい。
-現在8時15分。未だパジャマ姿だ。……9時30分まで寝よう。やること全てやったし。
ガチャっ パタン。
寝室に入り、アラームを設定して布団にダイブ。
あー落ち着く……脳波をθ波にして、快眠出来るように弄る。この能力マジ便利。おやすみ。
..............................
..........……
………
ピリリリリッ ピリリリリッ。
「ふわぁぁ……」
うん、9時30分。大丈夫だな。洗面器で顔を洗い、髪の毛を整える。一応、武偵高の制服に着替えて。予備弾倉をしまい、ベレッタとデザートイーグルをホルスターに入れる。
あとは歩いて上野駅まで行くだけ。……あれ?もしかしたら出るとき会うんじゃあ……
ガチャっ パタン。
「あ」
「やっぱりなー……」
....................
「なんで一緒に行こうって言わなかったんだろう、俺....」
「なんでだろうな」
俺たちは徒歩で上野駅まで向かう。
「っていうかなんでいきなり、家のじいちゃんに用があるなんて言ったんだ?」
「キンジのおじいさん、元軍人だろ?強襲科所属の俺としては、軍人ほど参考になる人はいないんでね」
「そうか……」
そんな話をしていると、いつの間にか上野駅に着いていた。
「さて……行くか。彩斗」
「行くのはいいんだが。Suica持ってるのか?」
「当たり前だろう……俺を何だと思ってるんだよ」
「そりゃあ、ネクラ・女たらし・昼行灯・ニート・元Sランク武偵」
指を折りながら数えていく。
「なんで俺のあだ名知ってるんだよ!あと後半おかしくないか!?」
「まぁまぁ……。ほら、行くぞ」
「ったく……」
~Please to the next time!
後書き
誤字脱字はコメントで。
評価・感想くれると私が喜びますっ!
それではノシ
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