【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
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0227話『対馬との出会い』
前書き
更新します。
先日の潜水新棲姫を倒したことによって解放されたエリアへと輸送作戦を決行するためにメンバーを選出していた。
と言ってもほぼ志摩艦隊で変わりはないのでしいて言うなら戦艦のItaliaと軽空母のスズヤンを新たに使うくらいか。
それなのでメンバーは決まったので執務室へと集める事にした。
「しかし……今回は編成をちょくちょく変えないといけないから少し面倒だな……」
「そうですね。それだけ複雑な作戦なのでしょうね」
大淀も同じことを考えていたのか私に同意してくれた。
うん、同じ考えを持ってくれるのは正直に言ってありがたいからな。
「これでまだ第二作戦海域っていうんだからさすがはレイテ沖海戦っていったところか」
「ですね。この先でまだまだ編成を構成し直さないといけないと思いますから頑張りましょうね」
「そうだな」
そんな事を話しているとメンバーが集まってきた。
メンバーは那智にItalia,鈴谷航改二、霞、初月、阿武隈、足柄の七名だ。
「提督。このItaliaを使うのですね。それでしたらできるだけ活躍しますね」
「うん。よろしく頼むよItalia」
「はい」
まずItaliaがそう言ってきた。
そして、
「提督ー。このすずやんを使うって事は戦果を期待していてもいいんだよ?」
「あはは。すずやんも色々と頑張ってくれ」
「了解じゃん!」
ビシッ!と敬礼をしてきたのでやっぱり元気な子はいいなと思う次第である。
「それでは今回は輸送作戦になるのでなにかと敵深海棲艦……特に重巡棲姫がいるけど無理に攻略しないでいいと思う」
「だがそれでも倒しておくことに越したことは無いだろう?」
「まぁそうだな、那智。そのために編成にItaliaも入れた感じだからな。そしてこの作戦海域では択捉型海防艦の対馬がドロップするらしい。だからできるだけ救出も優先してほしい」
「わかったわ。また可愛い子が増えるのは足柄も歓迎よ」
「そうだな。姉妹が増えるのは択捉も喜ぶところだろうしな。きっと、僕も姉さんを向い入れる……」
初月はそう言って最終海域攻略で艦隊に合流する涼月を思ってか拳を握りしめていた。
初月の気持ちは分かるな。
なんせ今まで待ち望んでいた秋月、照月以外の姉妹がやってくる絶好のチャンスだからな。
だから私も頑張って攻略していこうと思うしな。
「まぁそれでも辛い事もあるだろうけどみんななら必ず突破できると思っているから頼んだぞ」
「ええ。司令官に貢献できるように頑張ってやるわ。でも変な命令をしたら承知しないわよ?」
「うん。わかっているよ霞。大丈夫、ちゃんとしっかりと判断して指示を出すから」
「そう。それならいいんだけどね」
「霞ちゃんは心配性ですねー」
「そ、そんなんじゃないわよ……ただね、ただよ? 私も信頼はしているけど想像以上の敵深海棲艦が出てきたら撤退もやむなしなんじゃないかって思ってね」
「霞ったらやっぱり心配しているのね。大丈夫よ。私達なら突破できるからね」
そう言って足柄が霞を抱きしめていた。少しだけ顔を赤くさせた霞はそれでもう勘弁したのか、
「わ、わかったわよぅ……だからもう離しなさい」
「うふふー。この照れ屋さん♪」
足柄と霞は実に楽しそうだな。
そんな二人の空間に水を差すのも悪いとは思うけど、
「それじゃみんな。出撃してくれ」
「「「了解」」」
そしてみんなは出撃していった。
定例通りなら対馬はそんなに苦労しないでドロップしそうだからまずは頑張ってもらおうか。
「ま、そんな感じじゃん!」
「いきなりそんな感じとか言われても分からないったら!」
「おおう。霞ちゃん、やっぱりツッコミにキレが入っているねー」
「どうでもいいわよ」
うんうん。やっぱり霞ちゃんはいじりがいがあるよねー。
少しはそれでみんなも肩の力が抜けた感じだしねー。
そんじゃすずやんも少しは制空権を確保するために頑張らせてもらうとしましょうかね。
それで道中で二回の空襲を受けたんだけどこの私にかかればお茶の子さいさいなんてね。
みんなほとんど無傷で突破できたんだよねー。いい感じじゃん。
これもすずやんのおかげって奴?
「その、鈴谷……」
「ノンノン! 那智さん、私はすずやんだよー?」
「そ、そうだな。す、すずやん……」
少しだけ照れが入っているけどまぁいいけどね。
「うん、なに?」
「ここまで順調に来れた感じだが思えは重巡棲姫との戦いは貴様はどう感じているか……?」
「そうだねぇ。まだ戦ってみない事には話もできないけど……だけど私達にかかれば楽勝じゃないの?」
「まぁ……油断はできないがそうだろうな」
「頑張っていくじゃん? 別に死戦じゃないんだからさー」
「そうだな。しかしお前の口から死戦という言葉が出るのは珍しいな」
「そうかな? でも、そんな事もあるって事だよ。別にすずやんは沈む気はさらさらないけどね」
「貴様も強いな……」
「別にそんなことはないんだけどね。あ、それとそろそろボスエリアに突入するからお話はまた後ででいいじゃない?」
「そうだな」
そんな感じでまずは輸送作戦をしながらも重巡棲姫を打倒するために攻略を開始したんだけどね。
「バカメ……ヤクタタズドモメ……マタ、シズンデシマエ……」
重巡棲姫が相変わらず高圧的な態度でそう言ってくるんだけど、いつもの事だからスルーが大事だね。
でもやっぱり少しだけ手強いねー。さの駆逐ワ級がいるのがなんとも……。
ま、でも。
「それでも負ける気はしないんだけどね!」
「ヴェアアアアア!?」
みんなの攻撃で重巡棲姫を倒すことが出来たんだ。
すると海面がいつもより少し反応が違う光りを発している。
これはあれだね。
そして光は人型へと集束していって、
「択捉型海防艦、対馬。ここに……。南方航路防衛用に建造されたこの体……。存分に働くつもりですから。楽しみに…ね」
と、そこには対馬ちゃんがドロップしてくれた。
数回もせずに出てきてくれるなんて嬉しいじゃん!
これで提督にもいい話ができそうだよー。
「それじゃ対馬ちゃん。あなたがこれから暮らす鎮守府へと帰ろうか」
「はい……よろしくお願いしますね」
そんな感じで一度帰投した後に、もう何度か輸送作戦を繰り返して私達は輸送を終えて第二海域をクリアした。
明日には報酬艦の海防艦も来るっていう話だから楽しみだねー。
後書き
装備編成さらし。
那智改二 20.3㎝(3号)連装砲×2、紫雲、FuMO25 レーダー
Italia Iowa砲×2、零観、一式徹甲弾
鈴谷航改二 天山(村田隊)、53型、52型熟練×2
霞改二乙 大発×3
初月改 10㎝連装高角砲+高射装置×2、13号対空電探改
阿武隈改二 甲標的、大発×2
足柄改二 20.3㎝(3号)連装砲×2、零観、Bofos
対馬が三回でドロップしました。意外と早かったです。
初回でドロップした松輪には負けますけどね。
それではご意見・ご感想・誤字脱字報告をお待ちしております。
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