緋弾のアリア ~とある武偵の活動録~
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prelude
~Fierce assault department, prodigy of the snipe department~
「―風穴開けるわよ!」
あの後、キンジは多数の男女に追い掛けられてどこかへ逃走したらしい。… 頑張れ。
一般科目が終わり、専門科目を受けようとみんなそれぞれの棟へ移動していく。
そんな中俺は、教務科に寄り、重複科目の申請書を貰ってきた。
申請先は…狙撃科。遠距離のバックアップを主とする科だ。
これからその狙撃科へと移動をするところなんだが―狙撃科まで、遠い。さてどうしようと考えていると……あるモノが浮かんだ。
―我が如月家の、母方の家系は……先祖代々、霊力が極めて高い。俺も霊力は常人と比べても、霊能力者と比べても、比べ物にならない…と小さい頃、母から教わった。
それを利用して作られたのが、この超能力。
ぶわん。という音を立てて、空間に亀裂が生じる。
そう、時空間移動の能力だ。
仕組みはよく分からないが、多大なる霊力で、別次元に干渉し、そこからうんたらかんたらと…………
まぁいい。
万一このことを公にすれば、SSRにも入れるのか…?
なんて考えながら境界をくぐる。
さて、着いたな。……回りに人は-いた。レキだ。
-レキ。名字を知るものはなく、又本人も知らないらしい。狙撃科のSランクで絶対半径は
2051m。ちなみに絶対半径というのは、狙撃主がその範囲内なら確実に標的を仕留められる距離だ。レキの場合、それが2051m。超人だ。ついでに視力も両目共に、
6.0だという。
「どうした?今来たところか?」
こくり。
「ちょっと狙撃科に用があるからな。ついでだ、一緒にいくぞ。 いいな?」
こくり。
……ちょっとは自発的に喋れ。
突然出てきた俺にも、眉1つ動かさないし。
射撃レーン場まで歩いていく。
「用とは何ですか」
-レキがいきなり話しかけてきた。
「重複科目を受けようかと思ってね。近距離じゃなく遠距離も出来るようにしとかないと。 ……周知メール見たろ?あれ、俺とキンジだ。何が起きても臨機応変に対応出来るように、ってわけだ」
「狙撃銃はあるのですか」
「ある。一応な」
-と言って、ブワン… と境界を開き、狙撃銃をとる。移動も出来るし物も取れるしチート過ぎたなこの能力。
「ドラグノフ狙撃銃だ」
チャキッ… と肩にかける。
さて、そうこうしてる間に射撃レーン場に着く。
-ガラララッ
タァンッ! …タァンッ! ……ドォォォン!!!
お、やってるな。……!? ふと、あるものが目に入る。
「なぁ……レキ。バレットM81なんて使ってるヤツいるのか?」
こくり。
よくあんなバケモノ扱えるな… あの狙撃主。
さて、南郷先生は…いた。
「こんにちは。2年A組の如月彩斗です。重複科目を受けさせて頂きたいのですが……」
-紙を渡す。
「分かった。……技能チェックだ。来い」
「……はい」
展開はやっ!
一番奥のレーンに並ぶ。
「自分が狙撃出来る最高距離まで撃て。外したら終わりだ。そのドラグノフの倍率は?」
「固定4倍です」
「よし、始めろ」
-ピッ …ガタン
ターゲットが立った。100m地点か。
狙撃の姿勢になる。
そしてスコープを覗き…… パンッ! 乾いた音が響く。
「Sロングサプレッサーか」
「はい。……あと、1000m地点まで飛ばしてもらえますか?」
-ピッ ……ガタン
スコープを覗き、手首を狙う。 頭は駄目だ。武偵法で殺人は駄目だと決まっているからな。
神経を集中させ、それと同時に脳波をガンマ波の状態へと移行させる。乗能力者の俺が弄れるのは神経伝達物質だけじゃなく、脳波も自由自在だ。
1000m。 ……パンッ!
1500m。 ……パンッ!
2000m。 ……パンッ!
「ここから10m刻みでお願いします」
-ピッ ……ガタン
2010m。……パンッ!
ちょっとキツくなってきたか……?
....................
2030m。 ……パンッ!
....................
2050m。 ……パンッ! ……ビシッ!
手首のゾーンより、上に約3cmずれた。
「..........外しました」
「如月彩斗。絶対半径2050m。あと1mでレキと同じだったが…惜しかったな。Sランクだ。レキ共々、これから頼むぞ」
「はい、よろしくお願いします」
-パチパチパチパチ!
いきなり部屋中から、拍手が起こる。どうやら盗み見られてたみたいだ。
「如月、お前凄いな!」 「レキさんと同等の狙撃能力の人なんて…… 初めてみた」 「..........」
「じゃあ、狙撃科の皆さん。これからお願いします」
『よろしくお願いします!!!』
-「レキはどうする?練習してくのか?」
こくり。
「そうか。じゃあな」
-と、狙撃棟を後にする。さて、家に帰るか……
すっ…… -ブワン
境界をくぐる。家のリビングだ。
「ただいまー……」
まぁ、誰もいないのだが。ゴトッ…… と音を立て、ベレッタとデザートイーグル、西洋剣をテーブルに並べる。
-ピンポーン……
ん?誰だ……?
-ピンポーン……
キンジか……?いや、でもなぁ……
-ピポピポピピピピピピピピピピピンポーン……
うるさっ!ぜってーキンジじゃない。それだけは断言出来る。
-ガチャっ
「..........?....................アリア!?」
何でコイツがここに..........!? ていうか何で部屋の場所分かった.......... ストーカー!?
あ、っておい何故勝手に入ってる!?不法侵入!
「荷物、中に運んどきなさい! へー…… 結構キッチリしてるのね。ねぇ、トイレどこ?」
「廊下の奥。右側だ」
何で答えたの!俺!?
-ガチャっ
あ、入っちゃった.......... どうしよう。アリアのヤツ、トランクまで持ってきてるんだが。
..........何するつもりだ?
~Please to the next time!
後書き
皆さんどうも。レミリアですっ。今回ちょっと短めかな? でも内容は私的に濃かった..........?かと。
彩斗が脳波まで弄れるし、絶対半径2050mだし、境界多様してるし。
最後アリアが不法侵入(笑)してきましたが、何が起こるのでしょうか? 次回をお楽しみに。
ついでに評価、感想くれると私が喜びます。気が向いたらお願いね。 あとUAが200人に差し掛かりそうです。
こんなつまらない小説見てくださってありがとうございます。 これからも頑張ります!(今更感)
それではノシ
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