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ヘタリア大帝国

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165部分:TURN16 南京沖会戦その七

165部分:TURN16 南京沖会戦その七



TURN16 南京沖会戦その七

 正面に向かって突き進む。だがそこにはだった。
 日本妹がモニターからだ。東郷に対して言ってきた。
「東郷さん、前にはです」
「ああ、機雷原だな」
「このまま正面に向かえばです」
「当然損害が出るな」
「ですからここはです」
 日本妹は焦る顔で東郷に進言する。
「敵の側面に回りましょう。そのうえで」
「いや、それはしない」
 しかしだった。東郷はこう日本妹に返したのだった。
「側面に回ることは敵も呼んでいる」
「それはそうですが」
「その我々にだ。敵は総攻撃を仕掛けてくる」
 そうなるというのだ。
「数で劣る我々は負ける」
「敵もそう見ていますか」
「数で劣るなら正面からぶつからないことだ」
 この場合の正面は側面だった。敵が待ち受けている。
「わかったな。それではだ」
「正面からですか」
「敵の機雷原を攻撃する」
 そうするというのだ。
「わかったな。そうするぞ」
「機雷原をですか?」
「砲撃だ」
 具体的にはだ。それを行うというのだ。
「ビームで機雷を薙ぎ払う」
「それじゃあかなりの砲撃になりますよ」
 今度は台湾だった。彼女がモニターに出て来て東郷に言ってきた。
「敵の機雷の数はかなりのものです」
「ここでも数を使ってきてるな」
「はい、それを薙ぎ払うとなると」
「だからこそだ」
 台湾にもだ。東郷は告げた。
「実際に総攻撃を行う」
「そしてその後は」
「ミサイルの用意だ」
 ビームの一斉射撃の後でだ。即座にだというのだ。
「いいな、そうするぞ」
「ミサイルですか」
「当然水雷戦も用意しておく」
 田中が得意とするだ。それもだというのだ。
「二段攻撃だ。敵軍に突進しながらだ」
「思い切っていますね、今回も」
「機雷原を攻撃してなんて」
「ははは、思い切ってやってこそだ」
 東郷は日本妹と台湾にも笑って述べる。
「勝てるんだからな」
「では、ですね」
「まずは機雷原を攻撃して」
「進む。そうする」
 こう告げてだ。東郷は日本軍を進ませるのだった。そうしてだ。  
 ビームの射程に入るとだ。即座にだった。
「撃て!」
「撃て!」 
 東郷が叫ぶと現場の士官達も指示を出した。そのうえでだ。
 日本軍は機雷原にビームの一斉射撃を浴びせた。それでだった。
 機雷原を薙ぎ払う。それを見てだった。
 ランファ、機雷原を置いた彼女はだ。旗艦の艦橋の己の席から立ち上がり思わず叫んだ。
「何っ、これ!?」
「機雷原に攻撃を仕掛けています!」
「それにより機雷を次々に破壊しています!」
「それはわかってるわよ」
 驚愕の顔でだ。部下達にも言う。
「けれど。機雷を避けるんじゃなくて」
「はい、まさか攻撃するとは」
「そうしてくるとは」
「確かに機雷は吹き飛ばせるわ」
 攻撃でもだ。そうできるのは事実だった。
「けれど。それでも」
「はい、まさかこうしてくるとは」
「ビームの一斉射撃で薙ぎ払うとは」
「これは想像外でした」
「こうしたやり方で来るとは」
「有り得ないわよ」
 まだ呆然としているランファだった。その次々と誘爆して消えていく機雷達を見ながら。TURN16 南京沖会戦その七

 正面に向かって突き進む。だがそこにはだった。
 日本妹がモニターからだ。東郷に対して言ってきた。
「東郷さん、前にはです」
「ああ、機雷原だな」
「このまま正面に向かえばです」
「当然損害が出るな」
「ですからここはです」
 日本妹は焦る顔で東郷に進言する。
「敵の側面に回りましょう。そのうえで」
「いや、それはしない」
 しかしだった。東郷はこう日本妹に返したのだった。
「側面に回ることは敵も呼んでいる」
「それはそうですが」
「その我々にだ。敵は総攻撃を仕掛けてくる」
 そうなるというのだ。
「数で劣る我々は負ける」
「敵もそう見ていますか」
「数で劣るなら正面からぶつからないことだ」
 この場合の正面は側面だった。敵が待ち受けている。
「わかったな。それではだ」
「正面からですか」
「敵の機雷原を攻撃する」
 そうするというのだ。
「わかったな。そうするぞ」
「機雷原をですか?」
「砲撃だ」
 具体的にはだ。それを行うというのだ。
「ビームで機雷を薙ぎ払う」
「それじゃあかなりの砲撃になりますよ」
 今度は台湾だった。彼女がモニターに出て来て東郷に言ってきた。
「敵の機雷の数はかなりのものです」
「ここでも数を使ってきてるな」
「はい、それを薙ぎ払うとなると」
「だからこそだ」
 台湾にもだ。東郷は告げた。
「実際に総攻撃を行う」
「そしてその後は」
「ミサイルの用意だ」
 ビームの一斉射撃の後でだ。即座にだというのだ。
「いいな、そうするぞ」
「ミサイルですか」
「当然水雷戦も用意しておく」
 田中が得意とするだ。それもだというのだ。
「二段攻撃だ。敵軍に突進しながらだ」
「思い切っていますね、今回も」
「機雷原を攻撃してなんて」
「ははは、思い切ってやってこそだ」
 東郷は日本妹と台湾にも笑って述べる。
「勝てるんだからな」
「では、ですね」
「まずは機雷原を攻撃して」
「進む。そうする」
 こう告げてだ。東郷は日本軍を進ませるのだった。そうしてだ。  
 ビームの射程に入るとだ。即座にだった。
「撃て!」
「撃て!」 
 東郷が叫ぶと現場の士官達も指示を出した。そのうえでだ。
 日本軍は機雷原にビームの一斉射撃を浴びせた。それでだった。
 機雷原を薙ぎ払う。それを見てだった。
 ランファ、機雷原を置いた彼女はだ。旗艦の艦橋の己の席から立ち上がり思わず叫んだ。
「何っ、これ!?」
「機雷原に攻撃を仕掛けています!」
「それにより機雷を次々に破壊しています!」
「それはわかってるわよ」
 驚愕の顔でだ。部下達にも言う。
「けれど。機雷を避けるんじゃなくて」
「はい、まさか攻撃するとは」
「そうしてくるとは」
「確かに機雷は吹き飛ばせるわ」
 攻撃でもだ。そうできるのは事実だった。
「けれど。それでも」
「はい、まさかこうしてくるとは」
「ビームの一斉射撃で薙ぎ払うとは」
「これは想像外でした」
「こうしたやり方で来るとは」
「有り得ないわよ」
 まだ呆然としているランファだった。その次々と誘爆して消えていく機雷達を見ながら。

 
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