レインボークラウン
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第四百八十五話
第四百八十五話 魔法を使うと
魔法の授業がはじまるとすぐにだった、華奈子は水の魔法を使う用意に入った。この時に火の魔法を使う時とは正反対でいくことにした。
するとだ、水玉を出すとこれは。
「あっ、何か」
「どう?感じは」
美奈子が魔法を使った華奈子に尋ねた。
「水の魔法を使ってみて」
「いい感じよ」
華奈子は微笑んで美奈子に答えた。
「もう全然ね」
「苦手意識ないのね」
「昨日までとは別みたい」
今度はステッキの先から水流を出しつつ答えた。
「本当にね」
「そこまで違うのね」
「こんなに違うなんて」
それこそというのだ。
「嘘みたいよ」
「いや、嘘じゃなくてね」
「気持ちを切り替えたからなの」
「そう、じっくりとね」
「ううん、こうして使ってみたら」
実際にというのだ。
「普通だから、だからね」
「苦手意識だったのね」
「それだけだったみたいね」
「だって傍から見たら」
美奈子だけでなく他の娘達も思っていたことだ。
「華奈子全然駄目じゃなかったから」
「水の魔法を使っても」
「ええ、だからね」
「あたし自身の苦手意識だったのね」
「その問題だったのよ」
「ううん、それでその苦手意識を消したから」
色々と苦労、儀式めいたことを繰り返してだ。
「それで普通に出来る様になったのね」
「華奈子の中でね」
「苦手意識って消せるのね」
華奈子はここでこのことにも気付いた。
「そうなのね」
「そういうことね、じゃあこれからも水の魔法は」
「使っていくわ」
華奈子は美奈子ににこりと笑って答えた。
「他の魔法と同じくね」
「もう苦手意識もなくなったし」
「コツもわかったから」
火の魔法と逆に使うと意識してだ。
「もうこれでいいわ」
「それじゃあね」
「ええ、今日も魔法の勉強していくわ」
「皆でしていきましょう」
美奈子は華奈子に笑顔で応えた、そうして七人で魔法を使って勉強していった。
第四百八十五話 完
2017・9・28
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