魔法少女リリカル☆イリヤ
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Staynight編『バーサーカー』
前書き
なんか士郎が話聞くところ無くなってた
教会からの帰り道
「遠坂?なんだよいきなり立ち止まって。帰るなら橋の方だろ?」
「ううん、悪いけど、ここからは一人で帰って。衛宮君にかまけてて忘れてたけど、私だって暇じゃないの。せっかく新都にいるんだから、捜し物の一つもして帰るわ」
「捜し物って、他のマスターか?」
「そう、貴方がどう思っているか知らないけど、私はこの時をずっと待っていた。七人のマスターが揃って、聖杯戦争っていう殺し合いが始まるこの夜をね。ならここで大人しく帰るなんて選択肢はないでしょう?セイバーを倒せなさった分、他のサーヴァントでも仕留めないと気が済まないわ」
「...そうか...でも...遠坂、いいヤツなんだな」
「は?なによ突然。おだてたって手は抜かないわよ」
「知ってる。けど出来れば敵同士にはなりたくない。俺、お前みたいなヤツは好きだ」
「な」
わーお、鏡でも見てるみたい。自分って周りから見たらこんなだったのか。なら今の家の状況にも納得がいく
「と、とにかく、サーヴァントがやられたら迷わずさっきの教会に逃げ込みなさいよ。そうすれば命だけは助かるんだから」
「あぁ、気が引けるけど一応聞いておく。けどそんな事にはならないだろ。どう考えてもセイバーより俺の方が短命だ」
「はぁ...まぁいいわ。これ以上の話は感情移入になっちゃうから。それじゃせいぜい気を付けなさい。行くわよ総刃」
呼ばれた為レウス達を戻して凛さんを抱き抱えようとするが不意に前にも感じた気配と知ってる気配が
「ねぇ、お話は終わり?」
「...チッ...面倒なヤツが現れたな」
「───バーサーカー」
「こんばんはお兄ちゃん。こうして会うのは二度目だね」
...イリヤ...判ってた。イリヤがマスターでヘラクレスがサーヴァントなのも。だが...こうして見ると胸が締め付けられる
「驚いた...単純な能力だけならセイバー以上じゃない、アレ」
「まぁ気にする事はない。セイバー...いけるか?」
「はい」
「ふぅん、二人がかりでくるんだ。でも意外、リンのサーヴァントも前に出てくるんだ」
「っ!」
「はじめまして、リン。私はイリヤ。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンって言えばわかるでしょう?」
「アインツベルン───」
「...マスター、臆する事はない...ここだけの話...アレとは戦うのは二度目だ!」
「■■■■■!!」
「二度目って!?」
俺は走って斬りかかる。もちろんそれで済む敵ではない。弾かれる、
でもセイバーがそこを斬るがバーサーカーは飛び上がる。シューターを飛ばす。
しかしバーサーカーに当たる前に霧散する
「チッ、やっぱりBランク以下は無効か」
「へぇ、貴方。見ただけで判るんだ。私のバーサーカーの宝具が...」
イリヤが面白い物を見つけた子供のように俺に声をかける
「言っていいなら言うが?」
「いいわ、言ってみたら?」
「───ヘラクレス」
「...正解よ。ソウハ...だっけ?」
まさかお前にそう呼ばれる日がくるとはな。言っとくが俺のあだ名...つけたのはイリヤ、他でもないお前だぜ?
「ヘラクレスですって!?」
「遠坂そんなに凄いヤツなのか?」
「凄いなんてもんじゃっ!伏せて!」
バーサーカーが砕いたコンクリートが回りに飛ぶ。そのせいで俺達は動きが制限された
だがバーサーカーはその石の雨を気にする事なく突っ込んでくる
「くっ!」
俺は見辛くなった視界でバーサーカーに応戦する。本当にバーサーカーかよ!
ただ防いだだけなのに後ろに吹き飛ばされる
セイバーが後ろから斬る。バーサーカーは蹴りを放つ。それをセイバーは見えない剣で防ぎ後ろに下がる。防戦一方だな。さすがにクラスカードの時みたいにはいかないか。なら
「汝、理を破りし者!交差!ユーリ・エーベルヴァイン!」
俺の服装は赤黒く染まる。それはユーリの暴走体の時のように...だが暴走している訳ではない。それにユーリ自身もこれを制御できるようになっている
「セイバー!隙を作ってくれ!」
「分かりました!」
外す訳にはいかない。倒せないまでも退かせるくらいはしないと
セイバーは何度も撃ち合う。まだだ...まだ。ここでもない。右手を構える。そろそろだ
セイバーがバーサーカーの武器を踏みつけて動けないようにして攻撃した。今だ!
「■■■■!?」
「遥か昔の大英雄、大きな試練を幾度も乗り越えた。でも今回の試練はここで終わり。だから...さよならです。エンシェント...マトリクス」
バーサーカーの胸部を貫く。だがそれは物理的ではなく魔力を奪う力。バーサーカーから出てきた巨大な槍はバーサーカーを貫き爆発する
「やったのか!?」
士郎さんそれフラグです。それにいかにユーリのエンシェントマトリクスが強いからといってもあの十二の試練をどうにかできた訳ではない。恐らく殺せて三回
「驚いた。バーサーカーを一度でも殺すなんて」
「なっ!?エンシェントマトリクスを受けて一回!?」
「リン、貴女のサーヴァント面白いわね。いいわ。今回は貴女のサーヴァントに免じて引いてあげる」
「あ、待て!イリヤ!」
「...何?」
「...この先金髪で宝具を連射してくるヤツに会ったら迷わず俺を呼べ。いいな?」
「...ふん、行くわよバーサーカー」
その巨体はドシドシと歩いて行く
「まさかあんな規格外のヤツがいるなんて...総刃...貴方でも倒すのは難しい?」
「元の世界なら倒せたかもしれないがこの世界だと少しキツい」
「そう...ねぇ...衛宮君」
「な、なんだ?」
「同盟...組まない?」
「何よあのサーヴァント!バーサーカーを一撃で三回も殺すなんて!あれが宝具だとは思えない。あんなのを連発されたら...あーもう!あのサーヴァントは絶対殺す!」
後書き
でも別に重要じゃないからいいや
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