魔法少女リリカル☆イリヤ
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家作り1
前書き
やっとここまでこれた...
結婚式も終わった。え?やれって?知らん作者に言え。一応スピーチはスバルとティアナにやってもらった。頼んだらスバルは楽しそうに受けてくれた。ティアナも笑顔で。そして今は
「...」
土地を売ってる雑誌と睨めっこ
何をどうするかは簡単、家だ。そのまま衛宮家を使う訳にはいかないしな。だから新居
ヴィヴィオを育てるのに文句ない場所ないかな
「あれ?何雑誌と睨めっこしてるの?」
「ん?イリヤか、いやどこかいい土地ないかなって」
「なんで土地?まぁいいや。私にも見せて」
「はい」
「...」
暴君みたいな事はしたくないしな。かと言ってザンクト・ヒルデ魔法学院に近い所もそうそうないし。ヴィヴィオは六課から通わせている。俺が送り迎えしてだ
「ここは?」
「...大きいな。これくらいならいいかな。場所は...お、ちゃんとザンクト・ヒルデに通じてる所だな。さすがイリヤ、豪運だけあるな」
「それ褒めてるの?それで土地探して何するの?」
「家作る」
「へぇ...っえ!?」
いきなりの事で頭がついていかないようだ
建てるではなく作るだからだろう
誰でも驚く事だ
「さぁさぁ土地買ってこよう。お金はなんか沢山貰ってるし」
十中八九エンデとの戦いでの事だろう。1度死んでるし。だから殉職した扱いを受けてる。笑えるだろ?それに最初は口座に振り込まれてた時はなんでだ?って思ったけどもう気にしない事にした
「すみません」
ニュッと出て来て聞く
「っ!?は、はい?」
「この土地買うのここであってますよね?」
さっき持ってた雑誌を出す。空中から出てきたからか驚いている
不動産屋だ
「は、はい!えっと...衛宮総刃さん...ですよね?」
「はい?そうですが...もしかして問題でも?」
「いえ!そんな事はありません!えっとこの土地ですね!今手配してきます」
「そんなに早くできるのか」
総刃はそんな事を口にするがここにいる人は
違う、お前だから手続きすっ飛ばして許可を下ろすだけだとみんな思う、が口が裂けても言えない。王様に逆らうようなものだから
「出来ましたのでここにサインを」
スラスラとミッド文字で書いていく。やはりこういう所はデータではなく紙なのだ
「はい、では権利書です」
「...」
見たらポイっと後ろに投げる総刃、その行動にみんな肝を冷やした。だがそれは後ろの金色の波を打っているものに入る
「ありがとうございました!」
「いえこちらこそ。では」
またゲートに入っていく
「ただいま」
「お、お帰り。それでどうだったの?手ぶらだけど」
「直ぐに出来たよ。なんかみんな俺と視線逸らしてたけど」
「ソウが王様なだけだよ...でも家なんて作れるの?」
「いんや、だから今から無限書庫に調べに行く」
「あ、そうなんだ。ってっわ!ミユ!?それにシュテルも!?」
「話は」
「聞きました」
「私達の」
「愛の巣ですね」
「どこから現れた?俺より奇っ怪だぞ?まぁいいや。二人がついてくれるのは助かる。今からいけるか?」
コクっと二人は頷く。直ぐに無限書庫の前まで繋げると三人で入っていく
「あ、アハハ」
苦笑いが絶えないイリヤだった
「...!?」
目の前に現れたゲートに驚く係員
そこから三人が出てくる
「あ、すみません。ユーノいますか?」
「...ハ!ゆ、ユーノ司書長ですね!今連絡をとります!」
「ユーノと会うのは久しぶりだな。前はホテルアグスタにいたらしいけど」
「そうですねユーノとは長らく会ってませんでしたから」
「...」
「入ってきていいとの事で...ごゆっくり」
「よ!久しぶり」
「よ!じゃないよ。せめて入室許可取ってから来てくれないかい?」
「悪い悪い」
「それで今日は何しに?遊びに来たとは思えないけど」
「家作るのに必要な知識を蓄えにきた」
「家?あぁなるほど、みんなで暮らす家ね。そういうのはここじゃなくてもいいと思うんだけど」
「あれ?ここ図書館じゃないの?」
「違う!」
素でボケた総刃に突っ込むユーノ、出入口を担当してる人や本の整理をしてる人は思う。ユーノ司書長恐ろしい事言ってるなと
「はぁ、つまり建築の心得だね?それなら」
(それでも教えるユーノにも問題があるかと思いますが)
「...」
「あれ?美遊どうかした?」
「と」
「と?」みんな
「飛んでる!?」
あぁ、無限書庫に来るのは初めてなのか。飛行するという事自体が珍しいからか足をバタバタさせている
「力を抜いて、力み過ぎるとあまり楽に飛べないから」
「こっちだよ。ついて来て」
体を前に倒してフワッと飛んで行くが動けていない美遊の手をとって引いて飛ぶ...何故かシュテルは抱きついてる浮いてるから重くないけど
「ここにそういう資料はあるよ。帰る時は声をかけてね」
ユーノが飛んで行くのを見ると直ぐに本に手を伸ばす。美遊も不器用ながらも本に手を出す
シュテルは慣れた手つきで見ている
「...」
「...」
「...」
三人共無言で本を読んでいく。時には戻ったり別の本に手を出したりと
それから三時間で必要な知識を蓄えるとユーノの所に行く
「それじゃ帰るよ」
「分かった。気を付けて...は必要ないか。一瞬で移動しちゃうんだから」
帰るとはやてがいた
「あ、はやて」
「あ、はやて...やない!どこいっとったんや!?」
「無限書庫」
「知っとるわ!勝手に行くな言う話や!」
「いや暇だしいいかなと」
「暇やったら持ち場離れてええんか?違うやろ!」
「はやてなんか先生みたいだぞ?」
「偉いんは確かや!」
なんで怒ってるんだろ?美遊を見ると首をふる
分からないのか
総刃はそう解釈したが美遊は諦めろという意味で首をふっていた
「はやて」
「なんや!?」
「明日から俺達家作るから」
「...はぁ?」
「だから」
「言わんでも分かるわ!何が家を作るや!?」
「あー、許してくれたら俺のできる限りで何でも聞くから」
「ん?何でも?ほんまにか?」
「あ」
あぁと言いかけたその時ピピピと鳴る
「悪いヴィヴィオの迎えだ」
「ちょ待」
直ぐにザンクト・ヒルデに移動する総刃、頭の中はヴィヴィオでいっぱい
「...」
「ただいま」
「あ、ぶたいちょー!ただいま!」
「お、お帰りやヴィヴィオ」
「子供相手に怒ってはダメですよ」
「分かっとる...分かっとるけども!」
「さーて部屋に戻ろうかヴィヴィオ」
「うん!」
手を繋ぎ歩いて部屋を出る総刃、それをはやて達は後ろから見る事しかできなかった。話しかけるのはできても邪魔する事はできない。やろうものなら逆鱗に触れる
「新しいお家作るぞー」
「お家作るの?」
「あぁヴィヴィオの部屋もある家だ」
「わーい!」
「...」
絶対仕返ししてやろうと思ったはやてだった
後書き
みんなビビるわな。うん
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