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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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8部 StrikerS
3章 葛藤
  出張任務2 特別任務

 俺の任務先はここ
俺の行先はここ海鳴でかなりはやっている喫茶店
翠屋

 俺は店の中に入ると

「いらっしゃ・・・桃子さ~ん。綾チーフが」

「もぅチーフじゃないでしょ」

「あ、はい」
 
 厨房の先から桃子さんがひょこっと顔を出してくれた

「あっ綾ちゃん」

「お久しぶりですお義母さん。」

 桃子さんはハグをしてくれたのでこちらもお返し

「今日はどうしたの」

「こちらでお仕事があったので私のやることはないのでこちらに来ました。」

「いうことは」

「なのはも来てますよ」

「そぅ」

「あれ士郎さんは」

「残念なことに今日はコーヒーの研究会」

「可愛い娘が二人里帰りしてきたのに」

「可愛いって自分でいう?」

「そう思ってくれてるんですよね」

「言うようになったわね」

「そうですよね」。少しだけ口裏合わせてください」

「了解」

 俺は久しぶりに翠屋本店の厨房に立ち料理を始めた。
電話が鳴っているけれど、桃子さんがとってくれるでしょ
夕方ぐらいになって知った声が聞こえてきた

「お母さん、ただいま~」

「なのは、お帰り~」

 俺も厨房からでてホールに向かうとほぼ同時ぐらいに桃子さんがなのはさんに抱きついてきた。

 お母さん、若っ!?ってフォワード陣思ってるんだよなぁ
そう言えばエリオもキャロも見たことなかったっけ?
自分がいないときはわからんからなぁ

「おかえり~なのは」

「お姉ちゃん」

「あ、この子達が私の生徒」

「お茶でも飲んでゆっくりしていってね……え~と…」

「あ、スバル・ナカジマです!」

「ティアナ・ランスターです」

「スバルちゃんにティアナちゃん」

「はいはい二人ともコーヒーや紅茶はいける?」

「あ、はい」

「ってなんで綾ちゃんが」

「私の趣味がお菓子つくりなの?なのは隊長に言ったら桃子さんに伝えてくれるって話になり私は一日限定の店員さん」

「綾ちゃんどう?」

「療養してるよりこちらの方が気がまぎれて嬉しいです。」

「そっか」

「後は、桃子さん良いですか」

「もちろん、ポットに紅茶とコーヒーも入れておいてね」

「了解しました」

「リーンちゃんはアーモンドココアよね」

「はいですぅ」

「そういえばリーンのおかげでそのメニューが増えたんだよね」

「なのは隊長そうなんですか?ツヴァイさんもここの常連だったんですね」

「美味しいですよぉ。はいですぅ。ミッドに引っ越しする前は結構な頻度で来てました」

「スバル、ティアナこっちにおいで」

「はい!」

「二人ともお仕事で大変だから元気が出るミルクティーを入れるわね」

「は、はい」

 なのはさんに手招きされて席に着く。そして、すぐさまミルクティーが運ばれてくる

「私も一緒でいいですか?」

「もちろん」

 ミルクティーを一口啜りながら楽しく会話しているなのは達をフォワード陣達が見ていた。

「お迎えが来たみたいだね」

「本当に?」
 
 フォワード陣達は驚いているようだけど美由希さんがすっと寄ってきて小声で「また上がったんじゃないの?」って言われて少しうれしかった。

それから少したって扉が開いた。

「わっ本当だ」

「なんで」

「運転お疲れ、フェイトちゃん」

「うん あっお久しぶりです。綾私たちにやったあれやってみんなを驚かせたんでしょ」

「「久しぶりねフェイトちゃん」」

「フェイト隊長酷いです。聞くところによると私以外でも美由希先輩とかなのは隊長のお兄さんやお父さんは出来るって聞きましたけれど・・・」

「だって恭也さんいないから、そうやってびっくりさせるの綾しかいないし、本当に私たちの知る友人と同じなんだから・・・」

「どう思います美由希さん」

「実際そうなんだけどね」

「先輩なんて知りません」

「ほらほら」

 俺は素直に美由希さんから頭をなでられていた

≪こうして見ると、なのはさん達って普通の女の子にしか見えないから不思議それになじんでる綾ちゃんって…≫

≪ホントね・・・≫

 それから一息いれた後車に乗り込んだ

「おまたせ」

「おつかれさまです」

「お疲れさ・・・なんで綾さんが」

「お疲れ様、えっと。特別任務かな、えっと私のお仕事は補給物資だったの」

 そうして少しだけわいわいしながらコテージに到着


「ん?なんかちょっと良い匂いがします」

「きゅく~る」

 キャロの言ったとおりコテージの方から胃袋を刺激する良い匂いがしてくる。
バーベキューかな

「あ、おかえり~」

「なのはちゃん、フェイトちゃん!」

「すずかちゃん!」

「すずか」

 出迎えてくれたのはアリサとすずか
相変わらずの美人のツーショットだ

「久しぶり~」

「すずか、元気だった?」

「うん!」

「写真とメールばっかりで声聞けなかったもんね」

「だよね~」

「大学の方は相変わらず?」

「うん。勉強大変」

「でも表彰されたって言ってなかった」

≪ねぇ、ティア≫

≪なに?スバル≫

≪隊長さん達が普通の女の子にしか見えない≫

≪同感……ライトニング的にはどうなの?≫

≪あの、僕的にはなのはさんもフェイトさんも普通の女性ですので、でもあの性悪女がいないと少し寂しいですね≫

≪エリオ君あの人の事悪い人じゃないよ≫

≪うん≫

ティアがエリオに訪ねるとエリオはそう答えた。

≪そっかエリオ君がこの中で一番なのはさん達のこと知ってるもんね≫

≪あ、はい≫

「あれ?」

「車が……」

 その時一台の車が俺達の近くに止まって、中から女性が二人と女の子が一人降りてきた。

「はあ~い」

「みんな、お仕事してるか~」

「お姉ちゃん'S参上~」

「エイミィさん」

「アルフ!」

「それに、美由紀さん…?」

「さっき別れたばかりなのに」

「いや~、エイミィがなのは達と合流するって言うから。あたしもちょうどシフトの合間だったしね」

「そうだったんですか」
 
その後、一通り雑談をしてからコテージの中庭に向かった。

「お、みんなおかえり~」

「おかえりなさ~い」

「や、八神部隊長!?」

 そこには、鉄板の前で両手にヘラを持ったはやてがいた。

「部隊長自ら鉄板焼きを」

「そんなの私たちがやります」

 ティアとキャロが驚いて進言していた。

「待っとる間に時間があったからなぁ。それに、料理は昔から趣味やったんよ」

「はやて隊長の料理はギガウマだぞ。有り難く食えよ」

「はい!」

「ところで、シャマル。お前は手を出してないよな?」

「どういう事なの!?シグナム!!」

「いや、何もしていないならいいんだ」

 コテージの奥から他にも料理を持ってきた長身の女性が現れた。

「シャマルは手を出してないから安心しろ将よ」

「そうかリーンフォースが言うのなら安心だ」

「もうシグナム」

 俺はそちらの方に行き

「持つの手伝おう」

「あぁ助かる。久しぶりよ」

「うん、元気そうで」

 俺は、周囲にフォワード陣がいないのを確認と誤認魔法をかけて会話をした。

「でもリーンフォースが中に入っている最中シャマル手伝ってたよね」

「あぁ」

「材料切ってもらったりとか」

「そうだな」

「まぁ切るだけなら良いのかな」

「大丈夫だぞ、最近はめっきり上手くなってきているから」

 そりゃなシャマル下手ではないんだけど、味がロシアンルーレットじゃな
下手したらどれかおいしくないものが混ざってる可能性がある。
それがシャマルの得意技術

「得意技術じゃありません」

「心の中を読むのは感心しないよ」

「読んでません。綾ちゃんならそう考えるんだろうなと思っただけです」

「シャマル先生って・・・」

「ちがうもん、シャマル先生お料理下手じゃないもん」

「・・・」

 良い年したお姉さんがもんって里帰りって幼児化したりしたっけ?

「私も手伝うよ」

「私も手伝うよ、フォワード一同食器だしとかお願いしても良い?」

なのはとフェイトがそういうのならあまり人出が多くても邪魔になるでしょ

「元気だ」

「みんな可愛いね」

 アリサとすずかそのセリフ今の君たちに似合わないような気がする。
俺は素直に席に着席

「なんであんたはそこに座ってるのよ」

「アリサ怒るとふけるよ」

「まぁまぁアリサちゃん」

「みんな動いたら邪魔になるでしょ。だから着席」

「はぁ~年輩者より先に座るなんて」

「おほめに頂き」

「誉めてないけれど、うちのパパがありがとうって言っておいでって」

「何かしたの綾ちゃん?」

「大したことないよすずか、たまたま株式の方を見たら危なさそうな銘柄があったから報告しただけ」

「そうなんだ。そろそろ誤認魔法も解けるからメタ発言はやめてね。
後はよろしく」

 それからお互いの自己紹介をしたりして交流を深めていた。
俺は一息ついてみんなが落ち着いた瞬間に下に落ちている木の棒を美由希さんに投げた。
ひと段落ついて気が緩んだのかみんなは何が起きたのか一瞬わからなかったみたいだけどこの人は違った。
それをかわして視界から消え、俺に攻撃してきたが俺も2回転バク中をして回避

「綾ちゃんどういう事かな?」

「なのは隊長がお兄さんに頼まれたらしくて、面白そうだから立候補したんです」

≪恭也さんに頼まれてまして平和ボケしてないか確かめてくれって≫

「恭ちゃんから」

「恭ちゃんって誰かわかりませんが、そうらしいです」

「もぅ」

「な・何してるんですか?綾ちゃん」

「ん~スバルさん、先ほど喫茶店に行ったときになのは隊長が悩んでたので少し聞いたら美由希さんに不意打ちを頼まれたって言ったから私がそれを行っただけです」

俺は手で相槌をして

「軽い先輩とのコミュニケーションかな」

「かなじゃないよ~」

「そうだねアリサとすずかは一般人だけど、美由希さん嘘言うのはダメだと思いますよ」

 フェイトがフォローを出してくれた。

「嘘いってないでしょ」

「一般人ね、みんな知ってる。範囲が決まっている接近戦をしたら隊長陣この誰も美由希さんに勝てないから」

「またまた、フェイト隊長嘘ですよね」

「どうかな」

 俺はゆっくりと川辺の方でごろんと寝ころんだ

「綾ちゃん」

「なのはか、どうしたの?みんなと一緒にいた方が良いんじゃない?久しぶりでしょ」

「変わってないよね」

「なにが?」

「みんながこうやって集まると一人になる癖」

「そんな癖はないよ」

 そう言って俺はなのはがいる逆方向に寝返りをした
なのはが隣に座ってきて俺の頭を持ち上げ、膝にのせてくれた

「な・・・なのは?」

「ん?どうしたの」

「え、えっと膝枕」

「綾ちゃんどうしたの?」

「少しだけ寂しかったのかも」

「くすっ相変わらずだよね」

 誤認魔法とイリュージョン(幻覚)呪文を唱えた
少し離れた場所でみんながいた

「ちょっと心配かな」

「そうだね、すずか」

「こっちに来たら少しは気がまぎれるかなと思って連れてきたんだよね」

「あいつって相変わらずなの?」

「かわらんなぁ~。そこはなのはちゃんやサイツ君がよく見てるよ」

「はぁサイツあっちにいるの」

「なんか向こうで綾ちゃんの手伝いとキャロと交流があるみたいやで」

「何処に行っても変わらないよねサイツ君は」

「今度会ったら幼馴染に会いに来なさいって言っておいて」

「了解や」

「なのは」

「どうしたの甘えん坊さん」

「いつもありがとう」

「どういたしましてだよ」

「流石にのぞき見が多いから恥ずかしくなってきたかな?一応幻覚の呪文をかけているんだけどね」

俺は急に立ち上がり

「のぞき見する元気がある隊長さんや前線メンバー、美由希さん。
先ほど聞いたあれ行いたいんですがお願いしても良いですか?」

「私は構わないけれど」

「綾何するんや?」

「そういえば最近デスクワークばかりで身体がなまってそうですね八神課長、フェイト隊長もそうですよね」

「何するんや?」

「え、えと私も綾が心配で」

「うんうん、なんか噂の人が小学生に受けた時のメニューを聴きまして、ちょっとやってみたいなぁっと」

「できれば・・・」

「何怖がってるんですが八神隊長、その方が小学生の時受けた練習ですよね。なんで恐れるんですか?」

「流石スバルさん、部下がここまでしたいって言うのに逃げはしませんよね」

「大丈夫に決まってるじゃないですか天下の・・・」

「バカスバル何言いだすんや」

「そうだよスバル・・・」

「なのは隊長もやりますか?」

「にゃはは私は拒否をしたいかな」

「ですよね」

「なのはちゃんだけありなんかぁ」

「なのは隊長私の犠牲者じゃないですか?」

「大丈夫ですって私たちもなのはさんの教導受けて体力ついてきてますし」

「お願いだからそれ以上あおらないで」

「あ。あフェイト隊長つかぬ事を聞きますがそんなにですか?」

「そんなだよティアナ」

「冗談はそこまでとしてなぁ、サーチャーはそのままにしておきお風呂済ませておこか?」

「でもここお風呂ないのよね、水浴びの季節でもないし」

 はやてに続きアリサも助け船を出したみたいだ

「ならみんなであそこに行きましょうか?」

「そうですね」

 すずかとシャマルが意気投合して俺以外の大人組はみんな理解している感じ

「大きなお風呂があるんですか?」

「スパラクーア2っていうスーパー銭湯よ」

「言うわけでみんなは着替えを持って出かける準備をしようか」

「はい」

「ごめんなさい。みんなは行ってきて」

「あんたは」

「私今、怪我人ですので少し」

「わかったわよ。付き合い悪いんだから」

俺は回れ右をして出かけようとしたときに

「綾ちゃん」

「わかってるって、友達だから今度ゆっくりできたらもっと話そう」

「うん」

 俺は以前の自分の家を見に行った。
すごく元気で夫婦水入らずで元気に過ごしているのが見える
ダメだなぁ
俺は干渉的になってぶらぶらして、呪文で身ぎれいにしてからみんなを待った。
よる俺のロッジになのはが来てくれて抱き着いて一日を過ごした。

ロストロギアも無事回収
俺自身は留守番してたから良いけれど
しょうもない事件だったんだけど、みんな元気でよかった。
ちょっとしたバカンスって感じだった。 
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