提督はBarにいる。

　お次は糸蒟蒻を使った料理を纏めて紹介しようと思う。実は糸蒟蒻や白滝、最近パスタや麺の代わりとして注目されてるんだよな。パスタの本場・イタリアでも白滝をパスタの代用品として売ってるらしいし。てなワケで糸蒟蒻や白滝を使った料理を紹介していこう。


《白滝で作るたらこクリームスパ！》

・白滝:160g

・たらこ:小さめの1本

・生クリーム:30cc

・大葉:1枚

・バター:5g

・黒胡椒:少々

・めんつゆ:大さじ1


　さぁて、作っていくぞ。まずはたらこクリームの準備から。たらこは中身を解して皮を取り除き、生クリーム、黒胡椒と合わせておく。

　白滝は袋から出したらサッと流水で洗い、めんつゆを加えてフライパンで空煎りする。水気が綺麗に飛ぶまでだから……大体5分位かな。少し香ばしさが欲しければ、ちょっと強めに空煎りしてもOKだ。

　白滝の水気が飛んだらフライパンからボウルに移し、熱い内にバターを加えてよく混ぜる。

　バターが溶けて全体に絡んだら、作っておいたたらこクリームを加えて混ぜる。器に盛り、刻んだ大葉を散らせば完成だ。



「へいお待ち、『白滝のたらこクリームスパ』でござい」

「普通のパスタよりも歯応えがありますね」

「でも味付けがしっかりしてるから、違いはそんなに気にならないわね」

「食べ応えもあるのに、普通のパスタよりも低カロリーなんですよね？」

「あぁ、大体の計算だがパスタは150g辺り500キロカロリーが平均的な数字だが、白滝や糸蒟蒻だと同じg数でも44キロカロリー程度……約450キロカロリーは抑えられる」

　450キロカロリーと聞いてもピンと来ないかも知れないが、一般的なインスタントラーメン1袋の平均が大体400キロカロリーとされている。それより少し多い位だと考えると、この差はでかい。

「他の味付けも出来るんですか？」

　と、先程までズルズルとたらこクリームを啜っていた浜風が尋ねてきた。

「勿論さ」

　ご希望に応えてジャンジャン作るとしよう。



《白滝DEカルボナーラ》

・白滝:160g

・卵:1個(Lサイズ)

・粉チーズ:大さじ3～4

・ベーコン:20g

・めんつゆ:大さじ1

・黒胡椒:少々


　手順はさっきのたらこクリームに近い。卵と粉チーズをよく混ぜておき、白滝は水洗いしてから空煎りする。……おっと、空煎りの前にベーコンを先にカリカリになるまで炒めておく。皿にベーコンを取り分けたら、そのフライパンで白滝を空煎りする。こうすりゃベーコンの旨味を逃がさずに使えるぞ……ただし、脂を吸わせる事になるので、多少カロリーが増える点に注意。

　白滝にめんつゆを加えて空煎りし、水気が飛んだら卵液に白滝とベーコンを入れてよく和えて黒胡椒を振れば完成。




《白滝のペペロンチーノ》

・白滝:200g

・にんにく:1片

・輪唐辛子:適量

・コンソメ:小さじ1/3

・水:大さじ1

・オリーブオイル:小さじ1/2

・塩:1つまみ

・黒胡椒:適量


　さて、クリームパスタが2種類続いたのでお次はオイルパスタ。中でも定番のペペロンチーノといこう。白滝は塩揉みしてサッと下茹でして灰汁抜きをしておく。

　フライパンにオリーブオイルを引いて熱し、にんにくと輪切りの唐辛子を炒めて香りを出したら、顆粒のコンソメと水を入れてコンソメを溶かす。

　コンソメが溶けたらすかさず下茹でして水気を切っておいた白滝を加え、炒め合わせる。塩、黒胡椒で味を整え、皿に盛り付けてお好みでパセリ等を散らしたら完成。




《舞茸とブロッコリーの和風白滝パスタ》

・白滝:200g

・舞茸:1/2株

・ブロッコリー:3房～

・塩:少々

・胡椒:少々

・バター:小さじ1

・ほんだし:小さじ1

・醤油:小さじ1強

・にんにくチューブ:2～3cm(小さじ1/2くらい)





　白滝は元々日本の食材だ。当然、和風パスタにも相性抜群だぞ。秋の味覚であるキノコを使ったパスタも作るとしよう。フライパンに水を張り、白滝を下茹でする。沸騰したお湯に入れて1～2分でいいぞ。その間にブロッコリーを小房に分けて、レンジでチン。茹でてもいいんだが、レンジでチンした方が栄養分が逃げにくいぞ。

　白滝は茹で終わったらザルに空け、水気を切ったら2等分か3等分に切り分ける。長すぎると食べにくいからな。他の白滝パスタでも2等分位にした方が食べやすいぞ。ブロッコリーは茎の部分が柔らかくなったらレンジから取り出し、水に浸けて色止めをする。

　下茹でに使ったフライパンの水気を飛ばし、バターを溶かしてにんにくを入れて炒める。香りが立ってきたら食べやすい大きさに裂いた舞茸とブロッコリーを加えて炒める。

　ブロッコリーと舞茸に焼き色が付いたら、軽く塩・胡椒をして白滝を加えて全体的に絡ませる。ほんだし、醤油を加えて更に炒める。

　白滝に醤油の色が移ったら頃合いだ。皿に盛り付けてきざみのりやネギをお好みで散らせば完成だ。




《しらすとゆず胡椒の白滝パスタ》

・白滝:200g

・長ネギ:1本

・しらす:100g

・ゆず胡椒(チューブでOK):小さじ1.5

・塩コショウ:少々

・醤油:小さじ1

・ごま油:大さじ1.5



　和風パスタをもう1品。白滝は下茹でしておくのは最早お決まりなので割愛。

　フライパンにごま油を引いて熱し、斜め切りにした長ネギを炒めて香りを出す。香りが立ってきたらしらすを加えて、全体に油が回る位にサッと炒める。

　しらすも炒まったら下茹でして水気を切り、長さを整えた白滝を加え、ゆず胡椒も加えて更に炒める。

　白滝の水気が飛んできたら醤油を加えて炒め、塩コショウで味を整えたら完成。




《白滝のナポリタン風》

・白滝:200g

・玉ねぎ:1/2個

・ハム:4枚

・ピーマン:1個

・マッシュルーム:適量

・ケチャップ:大さじ3

・顆粒コンソメ:小さじ2



　パスタと来たらこれは外せねぇだろ、ナポリタン。玉ねぎとマッシュルームは薄切り、ピーマンは千切り、ハムは短冊切りにしておく。

　下茹でした白滝を空煎りし、一旦取り皿に取り分けておく。サラダ油を引いて熱し、玉ねぎとピーマン、マッシュルームを炒めていく。

　玉ねぎが透き通って来たらハムとコンソメ、白滝を入れて更に炒める。

　全体が炒まったらケチャップを加えて味付け。少しケチャップを加えてからも炒めて酸味を飛ばし、味見をして塩コショウで味を整えたら完成。




《ガーリックチキンのトマト白滝パスタ》

・白滝:200g

・玉ねぎ:1/2個

・トマト:1個

・鶏モモ肉:1/2枚

・にんにく:1片

・塩:ひとつまみ

・黒胡椒:適量

・ケチャップ:大さじ2

・ウスターソース:小さじ2

・オリーブオイル:大さじ1




　こっちもケチャップベースだが、鶏肉を使ってボリュームを出したレシピだ。白滝の下拵えはいつも通り、下茹でして長さを切り揃え、ザルに移して水気を切っておく。

　玉ねぎは薄切り、鶏肉は一口大の食べやすい大きさにカット。にんにくは芽を取り除いて薄切りにしておく。トマトは皮を向き、大きくざく切りにしておく。

　フライパンでオリーブオイルを熱し、にんにくを軽く炒めて香りを出す。そうしたら焦げない内に取り出して、鶏肉を皮目から焼いていく。

　鶏肉に火が通ったら、玉ねぎとトマトを加えて炒めていく。玉ねぎが透き通ってきたら黒胡椒とケチャップ、ウスターソースを加えて更に炒めていく。

※ポイント！:黒胡椒は気持ち多めに！その方が全体的に味が引き締まって美味しいぞ！


　調味料が馴染んだ所で白滝と取り分けておいたにんにくを加える。全体が混ざりあって馴染んだら完成だ。




「どれも美味しいわぁ♪」

「しかも普通のパスタの半分以下のカロリーというのが嬉しいわね」

　高雄と愛宕は美味そうに黙々と食べ進めている。パスタだけにワインも合うのか、その顔は既に赤い。それより問題なのは……

「おい浜風」

「ん、なんれすかへいほふ」

　浜風はその頬に思いっきり詰め込むように白滝パスタにがっついている。まるでハムスターのようだ。

「幾ら低カロリーとはいえ、大量に食ったら無意味だからな！？」

　こりゃ痩せるの大変だわ……はぁ。