魔法少女リリカル☆イリヤ
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2回戦5日目 占星術
前書き
本日テイルズの技を依頼されました。他にも何かあれば言ってくださいよ?遠慮せずに、なるべく期待には応えますから
マイルームで持ち物整理をしている
みんなはそれぞれ自由な行動をとっている。
っとそういやラニさんに頼まれ事あったんだった。すっかり忘れてた。うーん敵の真名も分かってるし正直行く必要もないけど向こうも何か求めてたし行くか
「む?どこかに行くのか?」
「うん、ラニさんの所」
「いつぞやの眼鏡女子ですか。なんですか口説きに行くんですか?」
「違うから!」
「頼まれ事だろう?」
「あぁ、誰かついてくる?」
「では着いていこう」
「私も」
「私は当然ついていくがね」
そうと決まればレッツゴーだ
あれ、場所指定してなかったような...周りの人に聞いて回るか
情報収集の結果ラニさんはいつも三階の廊下の奥にいるとの事。さっそく行くとラニさんがいた
「ごきげんよう」
「ごきげんよう?」
「例の物は?」
「はい」
言われてた物を渡す。なんか例の物とか悪い組織がする取り引きみたいだな
「ありがとうございます。今日ならば時も満ち、ブラックモアの星も詠めるでしょう」
ラニさんはなんでここまでしてくれるんだろう。いくら魔術が等価交換だからってこればっかりは、そのあり方を聞いてみた
「私にとって、師の言葉こそが道標。その師が言ったのです。人を知ることだ、と。だから貴方が気にすることなど何も無いのです」
ブラックモアを知る事は、貴方にも有益な事でしょう、と言われ、言い返せなくなる。
どこか機械的だ
「...これならば」
矢を優しく撫でている
「星々の引き出す因果律、その語りに耳を傾ければ様々なことが分かるものです。ブラックモアのサーヴァント、彼を律した星もまた、今日の空に輝いています」
今行っているあれが占星術なのだろうか。
ラニさんはただ坦々と説明している。
彼女にはあのサーヴァント...ロビン・フッドが見えているようだった。
「これは、森? 深く、暗い...」
目を瞑ったまま、ラニさんは語りだす。
「とてもとても、暗い色。時に汚名も負い、暗い闇に潜んだ人生...」
汚名を負い、暗闇に潜んだ人生...
「賞賛の影には自らの歩んだ道に対する、苦渋の色がまじった、そんな色」
苦渋の...色
「緑の衣装で森に溶け込み影から敵を射続けた姿...」
あのアーチャーは自分を偽って戦ってきた、話してた通り汚名を負おうとも、だけど後悔もあった、いや憧れがあった
「そう、だからこそ憧憬が常にあるのかもしれませんね、陽光に照らされた、偽りのない人生に」
俺は何も知らずに英霊達から力を借りていた...それはいけない事だったのか?
「これは、私の探している者ではないかもしれません。はっきりとは 分かりませんが、憧憬、それゆえの亀裂。これは師からも伝えられた人の在り様の一つ。気になるのなら、アリーナの最奥、第二層から彼の星を感じます。行ってみては?」
「分かりました」
「あと私に敬語は無用ですよ。それでは」
ぺこりと頭を下げどこかに行ってしまう
「アリーナにダンさんが...」
アリーナに向かう、敵は蹴散らして先に進む
「マスター、敵の真名に確信があるのはいいがまだ決まった訳ではない。ここは私に任せてくれないか?」
「ん?分かった。それじゃお願いするよ」
最奥につく、するとダンさんと敵アーチャーが
「旦那、どうします?敵、出てきましたけど」
「また隠れなくていいのか?」
「はっ!よく言うぜ先にそっちが隠れた癖に、あまつさえ俺の矢には当たってくれないときた。頭にくるね」
「ふん、誇りの欠けた矢では敵を射抜けない...か」
「なんだと?随分上から目線で言ってくるじゃねぇか。いいぜシャーウッドの森の殺戮技巧、とくと味わってここで死にな!」
「冷静になれアーチャー、お前らしくも無い」
怒りで今にも撃ってきそうなアーチャーを抑する
「...分かってますけどねぇ、旦那、こいつはちょいと七面倒な注文ですよ? 正攻法だけで戦えってんですか?」
あはは、笑うアーチャー、そこにはさっきまでの怒りは見られない。
「つーか意味わかんねぇ! オレから奇襲とったら何が残るんだよ? このハンサム顔だけっすよ、効果があるのは町娘だけだっつうの!」
ハンサムって自分で言うか?
「不服か? 伝え聞く狩人の力は『顔のない王』だけに頼ったものだったと?」
「あー……いや、まぁ、そりゃオレだって頑張ったし? 弓に関しちゃプライドありますけど」
「では、その方向で奮戦したまえ。お前の技量は、なにより狙撃手だった儂が良く知っている。信頼しているよ、アーチャー」
「……仕方ねえ。大ーいに不服だが従いますよ。旦那はオレのマスターですからねぇ。幸い相手はひな鳥だ。正攻法でもどうにかなるっしょ」
『シャーウッドの森に顔のない王決まりだな』
『あぁ、相手が口を滑らせてくれて助かったよ』
「なーにこそこそしてやがる。お前もアーチャーだろ?なら狙撃戦ってのがアーチャー同士の戦いじゃないか?」
【アリーナでのマスター同士戦闘を感知、3分後に強制終了させます】
「何を言っている。私は弓兵であった事はない。ただの殺戮兵器だよ。私はこれで戦わせてもらおう」
両手に干将莫耶が
「弓兵の癖に剣士の真似事か?あんた、とち狂ってるんじゃねーの?」
「正気だよ」
「行くぞ!」
「ハッ!死んでから後悔すんなよ!」
ロビン・フッドの矢は的確に急所を狙って来てる。それを分かってるかのように斬り伏せるアーチャー、それは殺し合いに長けてるから分かっての事、俺じゃ来たのを防ぐってだけで終わる。アーチャーは躱せるのは躱している
「ハッ!」
「させるかよ!」
なんとロビン・フッドは弓で攻撃を防いだ。それほど頑丈なのだろう
そしてすかさず
「はっ!」
「ふっ!」
蹴りを入れようとする。それを悟り後ろに下がるがロビン・フッドはまた弓で狙い出した
アーチャーは近づこうとせずただひたすら斬るだけ。俺にも流れ矢が飛んで来るが斬って落とす
「やるね、アンタ」
「誉められても嬉しくないがね」
矢をどんどん斬り落として行く俺のアーチャー、ロビン・フッドは苛立ちを覚えたのかコチラにも矢を放ってくる。俺はそれを叩き落とすだけ。今何分だ?そろそろ終わってもいいくらいだが
「そらよ!」
「...」
俺のアーチャーは蹴りを受け止めて耐える。すると
【強制終了します】
なるほど!アーチャーはセラフの介入を狙ってたのか。ここで倒しきれない。ならば決戦で戦うと
「あー疲れた。やっぱ柄じゃないっつーか、割りに合いませんわ、こういうの」
肩で息をしているロビン・フッド
「泣き言は禁止だアーチャー。儂のサーヴァントである以上、一人の騎士として振舞ってもらいたい」
「げっ...ほんと旦那は暑苦しいんだから。わかってますよ、騙し討ちは禁止なんでしょ。まったく、手足もがれているようなもんだぜ。人間には適材適所ってもんがあるんだが、必死になればなんとかなるもんだな。手足が無くても歯を使え、目玉で射るのが一流の弓使いってか」
そう言って一度頷くと、アーチャーは笑い出した。
「いやぁロックだねぇ! OK、期待に応えるぜマスター。所詮はエセ騎士だが、槍の差し合いも悪くねえか」
「その意気だ。次の戦いの準備は始まっている。意識を戦場から離すな。衛宮総刃よ、次の戦い、決戦での戦いだ。楽しみにしている」
そう言って懐からリターンクリスタルを出し消える
「やれやれ、あの手の男はどうも苦手だな」
「アーチャーは皮肉ばっか言うもんな」
「これでも気を使ってる方なのだかね。しかしこれで敵の真名が確固たる確信に変わったな」
「あぁ、敵はロビン・フッド!」
後書き
ロビン・フッドの声優ってたしかテイルズにいたような...
次回、総刃の過去話...ってわけでもないけど過去がわかる!
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