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オズのジュリア=ジャム

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第十一幕その十二

「そこはわかっておいてね」
「わかりました」
「本当にそこは違うんですね」
「オズの国の人魚は人魚姫じゃないんですね」
「オズの国の人魚ですね」
「そうなんですね」
「そういうことよ、だから悲しいことはないから」
 人魚姫の様にです。
「安心してね」
「はい」
 五人はジュリアに笑顔で応えました、そしてです。
 皆で仲良く人魚の国を見て回りました、そのうえで街に帰った時にです。門のところに海月達が泳いできましたが。
「刺さないみたいだね」
「そうだね」
 かかしと木樵はただふわふわと浮かんでいるだけの海月を見てお話をしました。
「特にね」
「そうしたことはないね」
「ただ浮かんでいてね」
「こちらに何かをしてくることはないね」
「海月は攻撃してこないですよ」 
 兵隊さんもお話します。
「特にオズの国の海月は平和でして」
「だから余計になんだね」
「触っても何もしません」
 ジャックの質問にも答えます、実際に触ると触手のうちの一本を挙げてそうして挨拶をしてきました。
「この通りです」
「挨拶もしてきてだね」
「海の快い友達です」
「ついつい海月はね」
 モジャボロが言うにはです。
「刺してくるから注意が必要だけれど」
「オズの国ではそれもないので」
「安心出来るんだね」
「はい」
 その通りだというのです。
「ですから安心して下さい」
「それじゃあね」
「とにかくです」 
 また言った兵隊さんでした。
「海月にも安心して下さい」
「海のお友達だね」
「そう思って下さい」 
 こうお話してです、そのうえで。
 皆は海月の歓迎も受けて街に戻りました、そうして夕食を食べてそれからも楽しい時間を過ごして寝るのでした。 
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