魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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7部 中学生編
1章 修学旅行
サウスタウン7 ホテルに帰ってから
俺は先生に見つからないように気配を消して自分の部屋に戻っていった。
俺のデバイスティアは、待機状態は腕時計になっているので時間を見たらいつのまにか2時を越えていた。
丑三つ時というやつだ。
部屋に入るときも多分なのはは寝ているはずだから、
そっと気配を消して入ったら
部屋の奥がうっすらと明かりが照らされていた。
何事かとゆっくり部屋に入りみたら・・・
暗闇の中出なのはの顔だけがピンクの明かりに照らされていた
「きゃっ」
悲鳴を小さくあげてしまった。
美少女がホラーぽくライトアップされるとこれほど怖いものはないと実感した。
「あ、綾ちゃんお帰り」
「た・・・ただいま・・・なのは」
「綾ちゃん今なんで悲鳴あげたの?」
「なのは、美少女が真っ暗闇の部屋で顔だけ照らされていたら怖いって、それも下からだよ」
「でもでも、悲鳴あげられるとショックがあるよ」
「それはごめんね、どうしたの?なのはこんな時間まで」
「それは私の方だよ?こんな時間になって。えっと心配だったから」
「ん、ありがとう」
「本当に大丈夫だったの」
「会うまでは大変だったけど、目的地迄ついたならスムーズだったよ」
「で・でも」
「ビリーってね基本年場もいかない女子供にむやみに手を出さないから大丈夫だって」
「歩く凶器だとか聞いたよ」
「まぁ非道って言うのは間違いないけれど、敵対する者や、ギースの命令の時ぐらいだって、信じて」
「うん」
「なのは、心配してくれてありがとう」
「友達だもん」
俺は少し間を置いてから言わなくてもいい台詞をはいてしまった。
きっと血の高ぶりを押さえてこなかったせいだと思う
「なのは好きだよ」
なぜかこの時愛しているとは言えなかった。
愛していると言ったらこの関係が崩れるかもしれないので怖かったのかもしれない。
「うん、私も綾ちゃんのこと好きだよ」
こちらを向いて話してくれたが面として言われてので少し恥ずかしがってるのかもしれない。
その証拠に少し顔が赤らめている感じがする。
ちょっと自意識過剰なのかも。
こんなに歳の差が離れているのに感情になるなんて自分にもビックリだ!!
ホラーぽくって言ったけれど、実際には心を奪われてしまった。
それぐらいかわいいと思った。
大丈夫とは言ったもののやはり血がたぎっていたのかも
だからつい自分の隠していた気持ちを言ってしまった。
おれ自身ビックリしているのも事実!!
最近なのはがいると自分が分からなくなる。
あの子が怖い。
でも私はあの子の前から、居なくなりたくない。
多分ここまでが限度。
これ以上あの子に踏み込んだらおれ自身どうなるかわからない。
簡単な方法があるのも知っている。
あの子の前から居なくなれば良い、それはわかっていた。
そうすれば以前の私に戻れる
本当に戻れるの?
本当はわかっている
戻れるはずが無い
認識をしたからには
以前の刻に戻れるはずが無い。
あの子の居ない日常なんて今の私には考えれないものだった。
以前の自分の世界の景色は真っ白だった。
それでもいいと感じていた。
愛想を振り向いても仕方ない。
隙を見せたらやられてしまう
そうやって過ごしてきた。
この世界に来たときも親達が愛してくれてもどこか覚めてた感じがする。
でも引っ越しをしてあの子に出会って私の世界が色つき始めた。
周囲は私が凄いと言うけれど、本当に凄いのはあの子だ
私は人とは違う力と知識があるだけでも
あの子は私の心にすんなり入ってきた。
誰にも出来なかったことなのに気がつくとあの子の周りは人だかりが何時もできている。
凄いことだと思う。
いつの頃だかおれ自身いつも眼があの子をいつも探している。
男の欲望があの子を狙っている自分がいる。
征服したい、グチャグチャにしたい。
そんな事を考えてるなんてあなたは知らない事でしょう。
恋でも愛情でも無い
何故なら私達は同性なんだから
ありえない事
友情ではない
友情ならこんなに苦しくないはずだから
この気持ちはなんですか?
思いなんてゆるく、やさしく
祈りなんて・・・これに関しては意味が無い
そんな神仏の加護なぞ存在しない。
目の前に無防備でいる獲物がいる。
俺の心が襲えと言っているのも知っている
襲えばこの飢えは満たされるのかな
邪な黒い心に支配されそうになった瞬間
両頬をなのはの両手で挟まれてしまった。
「な・なのは」
「綾ちゃん、また変なこと考えていたでしょ」
「そ・そんなことない」
「悩みごとがあるのなら、言ってほしいな」
「う・うんありがと」
こんなこと言えるはずがない
言ったら軽蔑される
この子に嫌われるのが一番怖いと改めて思った。
「今日は待っていてくれてありがとうね、もう寝よう」
「うん」
ベッドに入り、ワザと寝返りをしてなのは乗せを向いて横になった。
俺は明日に備えて少しの睡眠に入った。
修学旅行の終わりでもあるから
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