恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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817部分:第六十六話 バイスとマチュア、闇の中で話すのことその七
第六十六話 バイスとマチュア、闇の中で話すのことその七
「北方から。骸さんもですね」
「あとは社達もね」
「ここに呼びましょう」
そうするというのだった。
「私達の仲間達をね」
「洛陽に集めて」
そしてだ。そのうえでだった。
彼等はさ。何をするかというのであった。
「復活させましょう」
「そうしましょう」
「そして。そのうえでね」
「それからだけれど」
「この世界でしていいのね」
「それを」
二人はだ。于吉と司馬慰に対して問うた。
そしてそのうえでだ。尋ねるのだった。
「私達は別に問題はないけれど」
「そちらの世界はいいのね」
「ええ、いいわ」
「全然構いません」
司馬慰とだ。于吉がすぐに答えた。
「私達もそれが望みだからね」
「この国に混乱ともたらすね」
こう話していく。そしてだった。
また一人来た。今度はだ。
小柄な男だった。砂色の髪に紫の目、そして鋭いが中性的な顔をしている。頬や額に赤い模様がある。黒と白、所々に金の模様がある。
その男が出て来てだ。そうして話すのだった。
「そうだ。そしてだ」
「あら、左慈」
「戻って来たのね」
「そうだ。バイスにマチュアだったな」
その男左慈はだ。二人に応えて述べた。
「元気そうだな」
「ええ、そうよ」
「こちらはね」
「俺もだ。それで于吉よ」
「何かあったのですか?」
「気付いていると思うがあの連中も来ている」
左慈は今度は于吉に対して述べた。
「厄介なことにな」
「そうですね。彼等も我々に気付いた様ですね」
「全く。忌々しい奴等だ」
左慈は顔を顰めさせて言った。
「何処でも俺達の邪魔をしようとする」
「我々と彼等の目的は違いますから」
「彼等は調和が目的です」
「そして俺達は破壊だ」
「我々は混沌ですが」
「奴等は秩序だからな」
それもまた話す。そうしてだった。
左慈はさらにだ。彼の名前も出した。
「華陀とかいったな。あの医者の力も侮れない」
「しかもバイスさん達と同じ世界からも大勢来ておられますし」
「誰かが気付いた?」
「それは一体」
「彼等と考えるのが妥当でしょう」
于吉がこう言うとだ。左慈もだった。
その顔を険しくさせてだ。また述べたのだった。
「そうだな、奴等と考えるのが一番だな」
「そうです。では我々はです」
「奴等を出し抜いてだ」
「はい、我々の目的を達しましょう」
「動きは着々と進んでいます」
ゲーニッツは不敵な笑みのまま話した。
「司馬慰さんのお言葉に。大将軍も乗りましたし」
「これで張譲が焦るわ」
そこまで読んでだ。司馬慰は何進に話したのである。そこまで計算してだったのだ。
「そして。大将軍を宮中に読んで」
「その口実は何だ」
「口実は色々とあるわ」
司馬慰は楽しげな笑みで左慈に話した。
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