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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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811部分:第六十六話 バイスとマチュア、闇の中で話すのことその一


第六十六話 バイスとマチュア、闇の中で話すのことその一

          第六十六話  バイスとマチュア、闇の中で話すのこと
 張三姉妹は乱の後でだ。曹操達の後援を受けながら慰問の舞台を開き続けていた。その中でだ。
 舞台が終わってから張角がだ。楽屋で妹達に言っていた。
 三人共同じ部屋だ。あちこちに衣装やら何やらが散らかっている。その中でお菓子を食べながらだ。彼女は妹達に話すのだった。
「あの、今ね」
「何、姉さん」
「どうかしたの?」
「私達のマネージャーってどうなってるの?」
 彼女が尋ねるのはそのことだった。
「親衛隊の人達は健在だけれど」
「まあね。あの娘達は頑張ってくれてるけれど」
「マネージャーになると」
「曹操さんのところの人が許昌で取り仕切ってくれてるらしいけれど」
 所謂中央のマネジメントはだ。そうなっているのだ。
「あの中になると胸の小さい人とか猫が好きな小さい人とかがよね」
「ええ、そうよ」
「凛さんと風さんがね」
 その二人がしているというのだ。
「軍師の仕事の合間にね」
「してくれてるわ」
「けれど現場は?」
 そこはどうかとだ。張角はそれを尋ねるのだった。
「誰が仕切ってくれてるの?」
「私」
 ここで言ったのは張宝だった。
「私がやってるの」
「あっ、人和ちゃんがだったの」
「そうだったのね」
 張角だけでなくだ。張梁も気付いたのだった。
 そうした声でだ。あらためて妹を見て言うのだった。
「じゃあ最初と同じね」
「そうなのね」
「そうね。けれど曹操さん達が助けてくれるから」 
 末妹は姉達にこのことを話した。
「それに。固定のファンもついたから」
「前の。無名だった頃とは」
「そこが違うのね」
「そう」
 少なくともだ。かつてとは違っていた。
 そしてだ。さらにであった。
「カーマンさんもいてくれるから」
「カーマンさんね」
「あの人もついてくれてるわね」
「実質私はマネージャーの仕事はしていないから」
 張宝も実はそうだというのだった。
「あの人が全部してくれるから」
「凄いよね、あの人って」
「強いし」
 マネージャーとして優秀なだけではないというのだ。
「あの人がいてくれたら」
「安心できるわね」
「そうそう。何か今まで通り?」
「楽しくやれるわね」
「けれど」
 それでもだと。ここで張宝は妹達に言った。
「気になることは」
「あっ、そういえば」
「バイスとマチュア何処に行ったのよ」
 二人もそのことに気付いた。
「あの乱が終わったら急にいなくなったけれど」
「どうしたのかしら」
「それがわからないの」
 張宝もそれは知らないというのだった。
「曹操さん達も。わからないって」
「そうよね。どうしていなくなったのかしら」
「おかしな話よ、それって」
 バイスとマチュアの失踪にだ。二人の姉もいぶかしんで話す。
「折角これからもマネージャーを御願いしようって思ったのに」
「どうしてなのかしらね、消えたのって」
「死んだ訳じゃないみたいだけれど」
 張宝はその可能性はないと見た。
 
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