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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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808部分:第六十五話 孔明、姉と再会するのことその十一


第六十五話 孔明、姉と再会するのことその十一

「とびきりに怖いものにしますから」
「真吾さんの怪談って凄いのよ」
 孔明はにこにことして姉に話す。
「もうね。本当に震える程にね」
「怖いの」
「だから楽しみにしていてね」
「ははは、ではそうさせてもらうか」
 黄蓋も笑顔である。
「是非な」
「う、うむ。それではな」
「期待しているのだ」
「ああ、あたしもだ」 
 そうは言ってもであった。関羽と張飛、それに馬超えはだ。顔を真っ青にさせてそのうえで表情を引き攣らさせている。そうしているのだ。
 そしてだ。三人は虚勢を張って言う。
「真吾の怪談なぞな」
「何も怖くはないのだ」
「ああ、全然平気だからな」
「三人共怪談の前に厠に行った方がいいよ」
 馬岱が彼女達に突っ込みを入れる。
「特に翠姉様はね」
「あたしかよ」
「おしっこ大丈夫よね」
「大丈夫に決まってるだろ、それは」
「だといいけれど」
「まあどうしてもというのならだ」
 趙雲は今度は馬超の傍に来ている。
「おむつもいいな」
「あたしは赤ん坊かよ」
「どうしてもならだ。私も共についていこうか?」
 さりげなくこんなことも言う。
「そして私が出させてやろう」
「おい、厠も一緒っていうのかよ」
「厠でする者もいるぞ」
「だから何をだよ。それにだよ」
 馬超はたまりかねた口調になって趙雲に反撃した。何とかだ。
「御前ずっとあたしに絡むよな」
「いや、翠だけではないぞ」
「あたしだけじゃないって?」
「愛紗もいいな」
 その関羽をちらりと横目で見てだ。微笑んで話すのであった。
「あの熟れた身体は味わいがいがある」
「ま、待て」
 それを聞いてだ。関羽は怪談に対するのとはまた違った焦りを見せて言う。
「私を味わうだと?」
「そうだ。私はそちらもいけるからな」
「だから何がいけるのだ」
「おなごであってもだ。いけるぞ」
「うう、まさかと思うが」
「あたし達二人を一度にかよ」
「悪くはない」
 二人に言われても平然としている趙雲だった。
「今夜辺り面白いかもな」
「あら、女の子同士なのね」
 諸葛勤は今度はそちらに顔を向けた。関羽達にだ。
「それもいいわね」
「結構きますよね」
「はい、とても」
 今度は孔明と鳳統も話す。
「女の子同士でというシチュエーションも」
「興奮するものがあります」
「あの娘達わかっているわ」
 諸葛勤は妹達以上にその目を輝かせている。その口元には涎さえ出ている。
「女の子三人で絡み合う。素晴しいわ」
「あれ、まさか」
 鳳統はここで諸葛勤のあることに気付いた。
「まさかお姉さんも」
「実はそうなの」
 孔明も鳳統に話す。
「お姉ちゃんもそういうお話が大好きで」
「あわわ、やっぱり」
「そのお姉さんの影響を受けてなのね」
 黄忠は孔明を見て微笑んで述べた。
「朱里ちゃんの趣味がそうなのは」
「えっ、私の趣味もですか」
「腐女子というのはこのことなのかしらね」
 そしてこんなことも言う彼女だった。そんな話をしてであった。
 宴の後は怪談になった。そして孔明達は怪しい絵のある書を手に怪しい会話に入った。その次の日の朝。朝食の席において。
 
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