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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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804部分:第六十五話 孔明、姉と再会するのことその七


第六十五話 孔明、姉と再会するのことその七

「それが宦官に対する一番の対策です」
「それこそがです」
「けれどそれは難しいわね」
 マリーは二人のその言葉に難しい顔で述べた。
「人間はいつも自分の傍にいる相手の言葉を信じるから」
「特に馬鹿な奴はそうだな」
 ロックは多少辛辣に述べた。
「簡単にな」
「信じていい奴といない奴がいる」
 蒼志狼も呟く様に言う。
「それを見極めなければだ」
「そういう者が偉い立場におればのう」
 チンは酒を飲みながらここで話す。
「厄介なことになるわ」
「それが今やな」
 ケンスウは肉まんを食べている。無論他のものもだ。
「だからおかしなことになってるんやな」
「帝ですか」
 アテナはその皇帝について考えるのだった。
「この国の今の帝は」
「こう言っては何だけれど」
「そうなのじゃ」
 諸葛勤と黄蓋が苦い顔でアテナに話す。
「あまりね」
「察してくれ、これだけで」
「わかりました」
「そういう方なんですか」
 アテナだけでなくパオも頷いた。
「だからこそですか」
「今の状況に」
「しかも今病に臥せっておられる」
 黄蓋はその皇帝の今の状況についても話をした。
「明日をも知れん命だという」
「明日をもかよ」
「それだと」
「ああ、そうだな」
「何時皇帝が代わってもおかしくはない」
 テリーとアンディも話す。テリーはハンバーガー、アンディは納豆スパを食べている。そうしたものを食べながら話をするのだった。
「問題は次の皇帝だよな」
「どういった人物がなるかだな」
「今の太子は非常に聡明な方だと聞いています」
「まだ幼いですが」
 孔明と鳳統がその太子について説明する。
「あの方でしたら」
「宦官達に惑わされることはありません」
「ほな状況はよくなるんやな」
 ロバートは二人の話を聞いてこう述べた。
「次の皇帝になったら」
「そうだな。宦官達に惑わされなかったらいいからな」
「それだと問題はないわね」
 リョウとユリもロバートの言葉に頷く。
「ならだ。もうすぐだな」
「この国のおかしな状況も終わりね」
「じゃあ俺達も後は平和に暮らせますね」
 真吾はうどんを食べながら能天気に話す。
「何でこの世界に来たのかはわかりませんけれど」
「そうじゃな。天下泰平が一番じゃ」
 黄蓋はそんな真吾の言葉に頷き目を細めさせる。
「そこの子供、いいことを言うのう」
「えっ、俺子供なんですか?」
「わしから見れば立派な子供じゃ」
 右手に杯を持ち豊かな胸を震わせて言う。
「ふふふ、御主の様な者の相手も楽しいものじゃ」
「楽しいってまさか」
「どうじゃ?よかったらわしと二人でじっくりと話をするか?」
「黄蓋さんとですか」
「しっぽりとのう」
「あの、祭殿」
 思わせぶりな流し目さえ送る黄蓋に諸葛勤が横から止めに入った。
 
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