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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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803部分:第六十五話 孔明、姉と再会するのことその六


第六十五話 孔明、姉と再会するのことその六

「まさにな」
「神様なんですか、オロチって」
「神といっても色々おる」
 ここからはだった。難しい話になる。厳顔もそれを自覚しながら話す。
「中にはよからぬ神もおる」
「そうなんだよな。あのオロチってのはな」
「人の文明や文化そのものの敵だ」
 二階堂と大門もそのオロチについて話した。
「そうしたものをとことん嫌っててな」
「全てを破壊しようとする」
「それならばだ。我々のこの世界にオロチがいたならば」
 魏延はそれを仮定として話した。
「この世界も何もかも」
「ああ、ぶっ壊されるな」
「間違いなくだ」
 二階堂と大門も話す。
「その場合はな」
「そうなる」
「今天下は確かに乱れているが」
 魏延は二人の話を聞いたうえで深刻な顔になって呟いた。
「そうした存在がいないだけましか」
「いえ、何か」
「よからぬものは感じ続けられます」
 ところがだった。彼女のその呟きにナコルルとリムルルが述べた。
「この世界にも」
「何か。絡み付いて蠢く様な」
「随分と禍々しいものの様だな」
 関羽が二人のその話を聞いて述べた。
「その存在は」
「はい、どうやら」
「尋常なものではありません」
「天下を覆うこの大乱がそれなのか」
 関羽はそれではないかと考えた。
「それで今天下は」
「それで済めばいいのだけれど」
 神楽は自分の口元に自身の手を当てて述べた。
「私も。何かそれ以上の」
「感じるわね」
「そうね。もっとね」
 こうミナとも話す。
「どうにもね」
「あまりにも不吉な」
「それあかりも言っていたわ」
 諸葛勤もここで話す。
「何なのかしら、本当に」
「宦官ではなかろうか」
 黄蓋は彼等ではないかと考えるのだった。
「あの連中はとかく暗躍し私腹を肥やしておる」
「宦官は帝の御傍にいつもいるので」
「そして宮廷という特異な場所にいて中々手が出せないので」
 孔明と鳳統は困った顔になって話をする。
「それで邪な心があれば」
「容易に権力や富を得られます」
「厄介な話じゃ」
 黄蓋は溜息を出して忌々しげに言う。
「帝をたぶらかしやりたい放題じゃ」
「そうですね。始皇帝に仕えた趙高もそうでしたし」
「宦官達は何かと問題があります」
「特に今の十常侍は」
「その中心にいる張譲は」
 二人はだ。この者に行き着いた。
「策謀に長け悪い意味で政治に長けています」
「何かあると隠れ、そして帝の裏で囁きます」
「それ最悪じゃねえか」
 丈は二人の話を聞いて呆れた様に言った。
「何なんだよ、それ」
「ですから。宦官はそうした存在ですから」
「厄介なんです」
「どうにかならないのかよ、本当に」 
 丈は怒った顔になって二人に解決案を尋ねた。
「そうした連中こそ何とかしないと駄目だろうが」
「帝がしっかりとされればいいのですが」
「宦官達に惑わされずです」
 二人は丈に対して弱りきった顔で話した。
 
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