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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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802部分:第六十五話 孔明、姉と再会するのことその五


第六十五話 孔明、姉と再会するのことその五

「前曹操のところに行った時にな」
「弟殿とは会われなかったのか」
 趙雲もそのことに気付いた。
「その時はどうしたんだ?」
「会えたのか?」
「いえ、弟は山賊退治に出ていまして」
 それでだというのであった。
「残念ですが」
「そうか。それならな」
「仕方ないな」
「また機会があります」
 月は微笑んで述べた。
「その時を楽しみにしています」
「そうか。じゃあその時にな」
「盛大に祝うことにしよう」
 二人は月のその言葉と心を受けてこう返した。彼女もまたそうしたものを持っているのだ。
 宴は続く。その中でだ。
 諸葛勤はナコルルとリムルルを見てだ。二人に言うのだった。
「そういえば貴女達も」
「はい、姉妹です」
「私達もです」
 その通りだと。二人も答える。
「二人で精霊を使って」
「そうして戦ってきました」
「そうらしいわね。精霊ね」
「この二人は少し特別なんだ」
 チャムチャムがここで話す。
「神様の使いでもあるしね」
「じゃあ巫女みたいなものかしら」
 諸葛勤はチャムチャムの言葉を聞いてこう考えた。
「それだと」
「はい、巫女なんです」
「村の」
「成程ね。けれどこの世界にどういう訳か来た」
 諸葛勤は考える顔で述べた。
「そうしたことね」
「そうなります」
「そこは他の方と同じです」
「揚州にも巫女がいるけれどね」
 諸葛勤は笑いながらある少女の話を出した。
「あかりという娘だけれど」
「あっ、あかりさんですか」
 雪が彼女の話を聞いて声をあげた。
「そういえばあの娘も巫女ですね」
「まだ小さくて。小蓮様みたいな感じだけれど」
 諸葛勤は己の主の一人の名前も微笑みながら話す。
「それでも。力は凄いわね」
「天才と言ってもいいな」
 守矢も彼女について言う。
「あの力はな」
「そうね。まさに天才ね」
 それは諸葛勤も見てわかることだった。そのうえで彼女をこう評した。
「あのままいけば。凄い巫女になるわね」
「そうですね。本当に」
「将来が楽しみだ」
「この世界に来ている他の世界の人達は」
 黄忠は彼等全体を一括りにして話をした。
「誰もが凄い力を持っているわね」
「そうですよね。特に草薙君がね」
 馬岱はくさなぎを観て話す。
「火を自由に出せるし」
「俺のこれはちょっと特別だからな」
 草薙はこう馬岱に話す。
「草薙家のな。オロチを払う為の炎だからな」
「オロチねえ。何度か聞いてるけれど」
「とんでもない相手じゃな」
 厳顔もそのことは聞いていた。だからこそ言うのだった。
「その力だけではなくな」
「そうよね。怪物じみてるっていうか」
「いや、怪物どころではないな」
「それ以上ですか?」
「神じゃな」
 厳顔はオロチをそれだというのだ。
 
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